世界のカエデが見られる?奈良でみつけた「絶景スポット」
奈良県の東部は“宇陀(うだ)”と呼ばれ、南部の吉野と同様に森林面積の割合が高い地域です。
日本最古の歴史書『古事記』は、初代天皇である神武天皇は八咫烏(やたがらす)の導きにより、吉野を経て宇陀から大和国の中心地である大和平野(奈良盆地)に攻め込んだと伝えています。そのため、宇陀には日本神話ゆかりの場所が数多く存在します。
また、日帰り温泉施設も充実していることから、観光スポットとしても人気があります。
今回は、そんな宇陀地域にある『ワールドメイプルパーク 奈良カエデの郷 ひらら』をご紹介します。
■小学校の校舎を再利用
『ひらら』は駅から離れた場所にある※ので、車での来園がおすすめです。駐車場も広く、50台分ほどあります。
※公共交通機関のアクセス詳細は記事下部『詳細情報』にて
この木造校舎は戦前の1935年(昭和10年)の建築物で、2006年3月末まで現役の小学校でした。
そんな風情あふれる校舎はドラマのロケ地にもなり、閉校後の2013年に『ひらら』としてオープンしました。
校舎の中は見学することができます。
原則、教室内に入ることはできませんが事前に受付をしておくと研修やイベントなどで利用することができます。
映画やコスプレの撮影会に利用される方も多いのだそう。
■校庭には世界のカエデが大集合!
校舎の外に出るとカエデ園が広がっています。
11月になるとカエデの葉が赤く染まるので、とても見応えがあります。筆者は2020年11月14日に訪れました。
今回は、カエデ園に植えられている種類を一部ご紹介。こちらは『中原紅葉』という品種です。
『有明野村』
『若槻』
『関の華厳(せきのけごん)』
『イロハモミジ』
『HUBB’S RED WILLOW』
『PURPLE BLOW MAPLE』
『THE BISOP』
『宵宮(よいみや)』など、世界のカエデが約1,200種も植栽されているのだそう!
■ビニールハウスや直売所にも注目
ビニールハウス内にも、カエデの木が植えられた植木鉢が多く並んでいます。
園内にはカエデ苗木の直売所があります。こちらにもたくさんのカエデが並んでいるので、自分好みの品種が見つかるかもしれません。
■小学校の給食が楽しめる!?
園内には『cafe カエデ』というお店があります。実際に小学校で使用されていた机とイスが用意されているので、子どもの頃の気分を味わうことができます。
『cafe カエデ』では毎月第1日曜日限定で『給食ランチ』(1,200円・税込)をいただくこともできます。メニューは毎月変わりますが、懐かしの揚げパンはほぼ毎月付いてきます。春や秋は混雑していることが多いので、給食ランチが目的であれば夏や冬に訪れるのがおすすめです。
給食ランチ以外にも、地元産の牛肉を使った焼き肉定食や手作りハンバーグ定食も人気です。
■秋だけじゃない?カエデは春から初夏にかけてが最も美しい
カエデといえば秋のイメージが強いですが、葉が最も美しいのは春から初夏にかけての時期なのだそう。新芽を吹き出すと、緑・赤・ピンク・黄・紫など様々な色のカエデを楽しめます。
こちらは『HEPTALOBUM』という品種で6月中旬に撮影したものです。
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ワールドメイプルパーク 奈良カエデの郷 ひらら
住所:奈良県宇陀市菟田野古市場135-2
アクセス:【公共交通機関】近鉄『榛原駅』下車・奈良交通バス『古市場水分神社』下車
電話番号:0745-84-2888
営業時間:9:00~17:00
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
入園料:無料
これからのシーズンはもちろん、春から初夏にかけても美しいカエデ。ぜひあなたのお気に入りのカエデをみつけてみて!(取材・文/東ポチ)
【画像】
※ 東ポチ
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