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海のルールを守って遊ぼう♪ 琴引浜の一日漁師体験【密漁は犯罪です!】

2023.07.15

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

京都府京丹後市の琴引浜では、2007年から普段は漁師しかとることが認められていないサザエやタコ、海藻類などを1日限定でとることができる「一日漁師体験!」を、7月1日(土)~8月20日(日)まで実施しています。漁師体験を通じて「漁師の楽しさや大変さ」を知ってもらうためのこの取組。今回はその詳細と、私たちが守るべき京都の海のルールについて見ていきましょう。

「一日漁師体験」とは?

画像提供:一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社(海の京都DMO)

「鳴き砂」で有名な京都府京丹後市の琴引浜は、全長1.8kmにわたる白砂青松の景勝地で、国の天然記念物・名勝にも指定されています。
観光業も盛んな地域だけに、地域の漁業や宿泊・観光業に携わる人々は「海への来訪者の減少は、地域消費を減少させ、魚の価格にも跳ね返り、ひいては人口減少をも招く」という危機感を抱いていたそう。
そこで漁業者と宿泊・観光業者がタッグを組んで、地域コミュニティの維持や活性化を目指し、定住者と来訪者を増やす取組として実施しています。

どうすれば「一日漁師体験」ができるの?

画像提供:京丹後市農林水産部海業水産課

「一日漁師体験」は、共同漁業権により、普段は漁師しかとることが認められていないサザエ、タコ、ウニ、海藻類を、地域の販売所で「漁師証」を購入した人に限って、1日限定で漁を体験できる取組です。潜ってサザエや海藻類をとる「素潜り漁」と、岩場などで潜らずに貝類を捕ることができる「徒手漁(としゅりょう=手づかみ)」の2種類が可能です。
尚、販売所で渡されるベストとリストバンドをつけていないと、密漁者と間違われ注意を受けることがあるので、必ずベストとリストバンドをつけて漁を楽しんでください!

【一日漁師体験】
■期間
2023年7月1日(土)~8月20日(日)
■漁場開放時間 
午前9時~午後3時まで
琴引浜中央の「太鼓浜・大岩」周辺の指定された漁場を開放します。
■体験メニュー
1.素潜り漁(潜って貝などを捕ることができます)  
利用料:3,000円+保証料2,000円
2.徒手漁(潜水不可※岩場などで潜らずに手づかみで貝などを捕ることができます)
利用料:1,000円+保証料2,000円
1、2両体験ともに、販売所で一日漁師体験証明届に、名前、住所、生年月日等を記入し、「ベスト」をお渡ししますので、体験中はベストを着用していただきます。
■ベストの返却と保証料 
利用日当日の17時までに、一日漁師証販売所にベストを返却すれば、保証料の2,000円をお返しします。
■受付時間(予約不要)
当日8時30分から一日漁師証販売所で受けつけます。混み合うので、分散して受付を済ませてください。

■一日漁師証販売所(住所等は下記チラシに記載)
・マル信商店
・琴引浜鳴き砂文化館
・まるしん浜店
・浜店琴引
・サマーハウス丹後
■注意事項
1.採捕物については、個数の制限はありませんが、潜水器発射装置を使用したヤス、水中銃を使用して水産動植物を捕ったり、漁業法により獲ることが出来ない「特定水産動植物(アワビやナマコなど)」、また、殻蓋直径2センチメートル以下のサザエなどを獲ることはできません。
2.自然が相手ですので、大漁を保証するものではありません。
3.安全にご利用いただくため、海の状況(波が高い)などにより、急遽、事業を中止する場合があります。
4.怪我など事故への対策は、各自の責任でお願いします。
5.自動車などでお越しの際は、別途、駐車料金が必要となります。

画像提供:一日漁師体験実行委員会

画像提供:一日漁師体験実行委員会

この一日漁師体験は、決して大漁を保証するものではありません。漁師さんも自身でとり方を考えながら日々、漁をしています。みなさんも工夫してチャレンジしてくださいね♪

また、海をもっと楽しみたいという方のために一日漁師体験実行委員会では、
・和船(京丹後の方言で「てんこるぶね」と言います)で艪(ろ)を漕いだり櫂(かい)で船を操る漁師体験
・クリアカヤック(透明なカヤック)を操って海を間近で楽しめる体験
も実施する予定とのこと。詳しくは、一日漁師体験実行委員会のスタッフに聞いてみてください♪

一日漁師体験については、京丹後市の「きょうたんご海業ブログ」にも詳細が記載されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

密漁は犯罪!海のルールを必ず守ろう!

画像提供:京都府水産事務所

密漁とは、漁業権対象の生物を勝手にとること(=正しくは「漁業権侵害」)。これは、れっきとした犯罪で、罰則があり、前科もつきます。
また、平成30年に漁業法が大きく改正され、罰則などが大幅に強化。密漁に対する罰金は、以前の20万円から「100万円以下」となり、アワビやナマコなど特定水産動植物を密漁すると、「3年以下の懲役」または「3000万円以下の罰金」となりました。

画像提供:京都府水産事務所

海のルールを守って、楽しい一日漁師体験にしましょう!

■■INFORMATION■■

一日漁師体験
問い合わせ:一日漁師体験実行委員会 090-1897-5451(松尾信介)

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