【淡路】薬膳カフェ「KUN CAFE(クンカフェ)」で1日10食限定の体整う薬膳ランチを♪
神戸淡路鳴門自動車道津名一宮ICから東へ車を5分ほど走らせたところにある「KUN CAFE(クンカフェ)」は、「国際中医師」や「国際中医薬膳管理師」などの資格を持つ店主が営む本格薬膳カフェ。日常の食事で、体や心の衰えを補い健康を維持する「食養生(しょくようじょう)」の大切さを伝えるお店です。漢方や島素材を取り入れた薬膳ランチは5種類で、合計1日10食限定!必ず予約をしてから訪れて♪
・「KUN CAFE(クンカフェ)」
神戸淡路鳴門自動車道津名一宮ICから車で約5分。焼杉の外壁と立派な瓦屋根がひときわ目を引く、風情あふれる民家を生かした薬膳カフェ「KUN CAFE(クンカフェ)」があります。同店のコンセプトは「日常の食事によって、体や心の衰えを補い健康を維持する“食養生(しょくようじょう)”を伝えること」。「国際中医師」や「国際中医薬膳管理師」、「上級麹師」など、薬膳や食にまつわる資格を多彩に持つ店主が営んでいます。休みの日は「東洋医学講座」や、東洋思想に基づいた「開運占い」なども開催。さまざまな角度から一人ひとりの体の不調や心の悩みに寄り添ってもらえる薬膳カフェです。カフェの営業日は木~日曜の週4回ですが、イベントや薬膳講座がある日はカフェが臨時休業に。必ず来店前に、公式Instagramで営業カレンダーをチェックするのを忘れずに。店内に一歩足を踏み入れると、そこはまるで昭和初期のようなノスタルジックな空間が広がります。元々この古民家は、店主のご主人の祖父母が暮らしていたそう。思い入れのある祖父母の家を、建築士の資格を持つご主人が設計デザインし、古さを生かした趣ある古民家カフェにリノベーションしました。店内には、デリケートな調度品が多く飾られているため、小学生以下の子どもは入店不可。レトロな壁掛け電話やラジオ、ミシン台など、アンティークな家具に囲まれながら、静かに食事を楽しむことができます。壁際には4席ほどカウンター席も。すりガラスからやわらかい陽が射し込み、居心地抜群。食事はもちろん、会話や読書に集中できる落ち着いた空間です。
・予約必須!1日10食限定の薬膳ランチ
『体質改善 薬膳がゆランチ』1,650円
料理のこだわりは、漢方食材や淡路島産の食材、自家製漢方調味料や麹(こうじ)調味料などを使い、無添加で手作りすること。中国医学で言う肝・心・脾(ひ)・肺・腎(じん)という五臓(ごぞう)の調子を整えるため、それぞれの臓器に良いとされる食材をまんべんなく使って献立し、調理しています。食事を引き立てる器もすべて店主のお手製というから驚き!20年間陶芸教室を営んでいたプロの陶芸家という顔も持つ店主が、一点ずつ丁寧に焼き上げた器にも、ぜひ注目してみて。ランチは『体質改善 薬膳がゆランチ』、『3種の豚ランチ』、『特別丼ランチ』、『季節の養生 野菜だけランチ』、『季節の薬膳スープとパンランチ』の5種類があり、すべて小さなデザートとコーヒーor和紅茶が付いて1,650円。トータルで1日に10食限定なので、電話で事前予約がマストです。『体質改善 薬膳がゆランチ』は、薬膳がゆを『アンチエイジングのおかゆ』か『たるみ、むくみ予防のおかゆ』から選べます。取材日は、老化防止に良いとされる黒豆やひじき、きくらげといった“黒の食材”をふんだんに使った『アンチエイジングのおかゆ』をチョイス。きくらげのコリコリとした食感や、ひじきの磯の香りがアクセントで、体の中にすっとなじんでいくような優しい味わいに仕上がっています。第二のメインは、れんこんだけで作っているハンバーグ。すりおろしと角切り、形状の異なるレンコンを混ぜ合わせたハンバーグは、シャキシャキ感やモチモチ感といった楽しい食感がクセになる一品。餡のとろみ付けに使われている吉野葛(くず)は葛根湯(かっこんとう)という、風邪予防の漢方の中に入っている生薬なんだそう。意外と身近な食材にも生薬があるという新しい発見ができることや、苦もなくおいしく生薬を取り入れられることも、同店の薬膳料理の魅力です。
『3種の豚ランチ(小さなデザート・コーヒーor和紅茶付き)』1,650円
男性客に人気の『3種の豚ランチ』は、薬膳のイメージを覆すようなボリューム満点のランチセット。内容は一見ジャンキーですが、淡路島の卵や野菜、抗生物質や遺伝子組み換えの飼料を一切使わず育てられた豚を使うなど、素材は細部にまでこだわっているのがポイントです。メインの内容は、左から「タマネギたっぷりのハヤシライス」「豚丼」「ゴボウとニンジンのキーマカレー」。添加物に頼らず、豚の脂や自家製麹調味料、根菜の風味などを生かして深みのある味わいに仕上げています。特にお客さんに人気なのが、しょう油ダレがたっぷりかかった「豚丼」。濃い目の味付けと大葉のアクセントが利いて、お箸が止まらなくなるやみつきの味です。ランチに付く副菜は、“五臓”をいたわる5品と季節の養生1品で構成されています。取材日は、「肝」に「菜の花のおひたし」、「心」に「KUNCAFEニンジン」、「脾」に「カボチャサラダ」、「肺」と「腎」に「レンコンとゴボウの金平」、季節の養生料理「クコの実めかぶ酢」と「セロリのナムル」が登場。取材日は気が上がりやすいと言われる春だったので、酸味や香りのものを取り入れられるなど、その時期ごとの養生に合わせた料理が登場します。どれも味付けはシンプルで、漢方調味料を使われているということが信じられないほど家庭的な味わい。余計な味付けがなくてもおいしく仕上がるのは、自然農や有機で育てられたこだわりの野菜を使っているからこそ。体の不調や内側を見つめ直しながら、野菜のおいしさをしっかり堪能してみて。食後には、自家製のコンフィチュールがのったヨーグルトと、食後のドリンクが登場。コンフィチュールはその時々で変わり、取材日は「鳴門オレンジ」のコンフィチュールがのっていました。甘さだけでなく爽やかな風味が利いていて、食後の胃袋に優しい味わい。「淡路島ヨーグルト」と混ぜて召し上がれ。食後のドリンクは、コーヒーか和紅茶から好きなものをチョイスして。和紅茶は奈良の「健一自然農園」の無肥料・無農薬のものを使用。手作りの酵素シロップと合わせていただくのが“KUN CAFE流”です。爽やかな柑橘の香りに癒やされ、心静める食後のティータイムが楽しめそう。
・心と体が喜ぶ自家製スイーツ
『季節の養生薬膳ケーキ』300円、『体質チェック付き ハーブ&生薬入り和tea』600円
スイーツやドリンクといったカフェメニューもすべて、薬膳に通じる考え方で手作りしています。中でもイチオシは『季節の養生薬膳ケーキ』。バターを使わず、国産小麦やきび砂糖などの安心できる素材で丹精込めて焼き上げた体思いなパウンドケーキです。店主のイチオシは『よもぎとこしあん』。庭に咲くよもぎを練り込んだ緑色のしっとりとした生地にあんこを入れて焼き上げた和なフレーバーです。油も砂糖も控えめなので、後味があっさりとしていて胃に優しいヘルシーなケーキです。意外と食べ応えもありますよ。『季節のケーキ』のラインアップはなんと常時12種類も!定番と言えるような組み合わせは二つとなく、「かぼちゃと金時豆」や「きなこと黒豆」、「黒ごまとあんこ」など、聞くだけで体に良さそうな組み合わせのものが豊富にそろいます。「難しく考えずに、直感で食べたいものを選んでほしい」と語る店主。直感で選んだものこそが、今自分にとって足りない食材と栄養素であり、そこから体の不調が分かるそう。ぜひ選んだケーキの話で、店主と“食養生の話”で盛り上がってみて。
『あんみつ』※価格は要問い合わせ
知る人ぞ知る裏人気メニュー『あんみつ』は、淡路島産の天草で作った自家製ところてんにすべてこだわって作られたあんこ、白玉団子、フルーツ、アイスなどがのったカラフルなスイーツ。独特のなめらかさと、もっちりとした食感は天然の天草ならではです。あんこやフルーツの自然な甘さと共に、つるんと軽やかに召し上がれ。
・体の不調を整える薬膳茶
『体質チェック付き ハーブ&生薬入り和tea』600円
体に優しいドリンクメニューも10種類以上スタンバイ!自家製酵素シロップのソーダやいろんな種類のティーや薬膳茶を用意していて、ドリンクだけでも目移りしてしまうかも。中でも人気No.1は、「国際中医師」の資格を持つ店主に体質チェックをしてもらい、“今の自分に一番合う一杯”を提案してもらえる『体質チェック付き ハーブ&生薬入り和tea』です。カウンセリングは簡単で、体の悩みや不調に関する質問が書かれたカウンセリングシートを記入するだけです。『体質チェック付き ハーブ&生薬入り和tea』は、ハーブや薬草のコーディネーターの資格を持つ店主がオリジナルブレンドした5種類の和紅茶から提案してもらえます。無農薬の淡路島産キンセンカを使った、ちょっぴり変わったブレンドなどもラインアップ。きっと飲み終わったころには、少しだけ体が温まっていたり心が落ち着いていたりと、体の変化を少なからず感じられるはずです。素材のおいしさを楽しむランチタイムやお茶の香りを楽しむティータイムもすてきですが、普段忘れがちな“自分自身の内側”に意識を置き、心の不調や叫びに耳を傾ける“労りのひととき”も大切です。「KUN CAFE」で薬膳のおいしさや奥深さを知り、何気ない日常から少しずつ食養生を始めてみては?