【福崎町】「農家のごはん ことほぎ」農場直営の古民家カフェで有機野菜を使ったランチを♪
福崎町にある国登録文化財「旧小國家住宅」の一角にある「農家のごはん ことほぎ」。市川町の「牛尾農場」が営む農家カフェで、自家農園で育てた有機野菜や平飼い卵を使った体に優しいランチを提供しています。情緒ある雰囲気と素材の味を生かした料理、優しい甘さのスイーツに心も体もほっこり。ランチタイムは満席になることもあるので、ぜひ予約をしてから訪れてみて。
・古民家カフェ「農家のごはん ことほぎ」
JR福崎駅から車で3分ほど。江戸末期に建てられた登録文化財「旧小國家住宅」の長屋門にある古民家カフェ「農家のごはん ことほぎ」。ご主人が経営する「牛尾農場」の手伝いや土づくりなどの勉強を通して、「食は人をよくするもの。ゆっくりくつろげる場所で、体が喜ぶものを食べて元気になってもらいたい」との思いでカフェをオープンしました。かつて産院だったこの場所は、お母さんと赤ちゃんが「おめでとう」というお祝いの言葉「言祝ぎ(ことほぎ)」を受け、幸せなひとときを過ごした場所。「そんなふうにお客さんを言祝ぐような気持ちで迎えたい」という店主の温かい思いが名前にこめられています。格子窓から差し込む光に色付く店内。食事を楽しんだあとも、思わずのんびりとくつろぎたくなります。壁を塗ったり看板を作ったりと、店主自らが店の改装に関わったそう。イスは骨董品でそろえ、玄関には昔の学校で使われていた靴箱を設えるなど、時を経た建物が醸し出すしっとりした雰囲気を損なわないアンティークな空間が魅力です。
・「牛尾農場」自慢のフレッシュな有機野菜や平飼い卵
同店のランチは、「牛尾農場」の新鮮な野菜や卵、お米をふんだんに使っているのがこだわり。野菜は年間60品目以上を露地栽培。農薬化学肥料は一切使用せず、鶏糞から作った自家製の有機肥料のみを使用し、自然の力で有機野菜を育てています。※露地栽培とは…ハウスなどの施設を使わず、屋外の畑で栽培する方法。 野菜が本来育つ時期に合わせ、自然に近い状態で栽培するため、旬の野菜を味わうことができます。ニワトリはストレスのないよう広い地面の上で平飼いし、自家配合の飼料を与えるなど、こだわりが尽きません。さらに、その鶏糞を肥料に野菜を育てたり、害虫を食べてくれるアイガモを水田に放して栽培するアイガモ農法でお米を育てるなど、35年前から、農薬を使わず自然のサイクルを大切にした有機農業を行っています。愛情をかけて丁寧に育てられた農産物はすこやかで、力強い大地の味がします。
・素材を生かした農家ならではのランチ
『ことほぎランチ』1,430円
野菜たっぷりの『ことほぎランチ』は、メインのおかずに惣菜5種、サラダ、ご飯とみそ汁が付いたバランスが整った献立が魅力。メニューは週替わりで、旬と食べやすさを意識しながら夫婦で決めています。素材の味を生かすため、砂糖や醤油などの調味料も原料からこだわったものを使い、ドレッシングやタレも手作りしているそう。ご飯は、玄米か紫黒米をチョイス。お米は在庫がある限り牛尾農場のものを、無くなれば福崎町産の無農薬のものを使用しています。店主のおすすめは圧力鍋で柔らかく炊き上げた玄米ごはんです。もち米も少量加えてあり、もっちりとした歯応えがやみつきに。噛むほどにお米の甘みがじんわりと広がります。
『おにぎらずセット』880円
子ども連れには軽食メニューの『おにぎらずセット』が人気。平飼い卵の卵焼きや野菜がたっぷり入っていて、野菜嫌いの子どもでもパクパク食べられる一品です。温かいみそ汁が付くのもうれしいですね。プラス250円で食後のドリンクがセットに。『おにぎらずセット』はテイクアウトも可能です。ピクニックや散歩に、おにぎらずを持って出かけてみては?ランチは満席になる日もあるので、電話で事前予約がおすすめです。
・訪れるたびに楽しめるスイーツとドリンク
『チーズケーキ』440円、『和紅茶』495円
カフェメニューも充実。こだわりの平飼い卵や無農薬米粉を使ったチーズケーキや、カボチャやサツマイモなどの季節野菜や果物を使ったケーキを提供しています。すべてテイクアウト可能です。紅茶は、宮崎県でオーガニックのお茶を栽培している「哲茶堂(てっさどう)」の和紅茶とオーガニックアールグレイがスタンバイ。素材を大切にした深みのある味わいに、体がほぐれていくのが感じられます。コーヒー派には『スペシャリティオーガニックコーヒー』も。姫路の「NAKAZAKI COFFEE ROASTER」で専用に焙煎してもらったものを、フレンチプレスという方法で抽出した、さらりと飲みやすく、爽やかな印象の一杯です。
『紫蘇ジュース』550円
自家製梅シロップを使った『梅ソーダ』(550円)や、色鮮やかな『紫蘇ジュース』など、季節のドリンクにも注目!シュワッと口の中で弾けるソーダドリンクが、暑さや疲れを吹き飛ばしてくれそう。米や大豆、その発酵食である味噌など、日本人が昔ながらに取り入れてきた伝統食。「さまざまな食べ物があふれる中で、伝統食がやはり日本人の体に一番なじむのでは」との思いで、一つひとつ丁寧に献立を組む「ことほぎ」。体に優しい“農家のごはん”を作り続ける同店で、たまには体を労ってあげませんか?