【淡路】山の上で五感を研ぎ澄ます「こぞら荘」宿泊施設と焼き菓子店、雑貨店が集う複合施設
淡路島・東海岸の別荘地にある「こぞら荘」は、宿泊施設と焼き菓子店、おしゃれな雑貨店が集う複合施設。最高の景観を臨みながら、宿泊だけでなく買い物や食事も楽しめるのが魅力です。生活音に邪魔されることなく、小鳥のさえずりや木のざわめき、新緑の香りや明るい木漏れ日などを体の芯から感じることができるこの場所は、まさに山の上のヒーリングスポット。五感を研ぎ澄ませながら日常にあふれている“身近なありがたみ”を感じてみませんか?
・山の上の複合施設「こぞら荘」
淡路市の人里から少し離れた山の上にひっそりと佇む「こぞら荘」。1日3組限定の宿泊施設「森の宿」と焼き菓子店「こぞらのおやつ」、おしゃれな雑貨店「山の上の雑貨店」、衣食住の店舗が集まる複合施設です。神戸淡路自動車道津名一宮ICから南へ車を走らせること約20分。別荘地「海平の郷(うみひらのさと)」の中にあります。詳しいアクセス方法は公式Instagramのハイライトからチェックして。「こぞら荘」を運営する「株式会社KOZORASOU(コゾラソウ)」のコンセプトは「お客様が笑顔になり感動できるお店を」。生まれも育ちも淡路島のオーナーが、2005年に淡路島産の食材のおいしさを知ってほしいとカフェをオープンしたのが始まりです。食材だけでなく淡路島の自然や文化といった魅力を観光客にも届けられるようにと、その後「森のオト」と「kozora house(コゾラハウス)」の2つのカフェと、複合施設「こぞら荘」をオープン。3つのスポットとオンラインショップを通して、衣・食・住を提案しています。中でも2020年3月にオープンした「こぞら荘」は、山の上で自然を身近に感じながら食事や買い物、宿泊を楽しめる話題のスポット。淡路の自然を体感できる宿、長年カフェで愛されてきたマフィンを届ける焼き菓子店、日々の暮らしが豊かになる雑貨・衣料品店が集い、「株式会社KOZORASOU」の理念を体現したような複合施設です。平日、休日問わず、遠方からわざわざ足を運ぶお客さんも多いそう。敷地内には、展示会や企画展などを開催する小さな小屋「日々ここにある風景」も。「こぞら荘では体験できないようなワクワク感や楽しみを見つけてほしい」と建てられたそう。いつどんな内容で開催されるかは決まっておらず、オーナーと出店者の思いとタイミングが重なったときだけ開催するそう。そのタイミングにたまたま訪れたときは、ぜひ足を運んで展示会も楽しんでみては?スケジュールや出店情報は公式Instagramからチェックすることもできますよ。
マフィンが自慢の焼き菓子店「こぞらのおやつ」
「こぞら荘」に来たらまず最初に訪れたいのが「こぞらのおやつ」。「昔からカフェでときどき販売していた“こぞらのマフィン”を、いつでもどこでも提供したい」という思いでオープンしたテイクアウトの焼き菓子店です。店内のショーケースには、お店で焼いた自慢のマフィンやスコーンがずらり。「いつでもどこでも」というコンセプトの通り、完売にならないように朝から夕方ごろまで一日中焼き続けているそうですが、人気なので遠方の人は公式HPから取り置きするのがベターです。焼き菓子は、淡路島の養鶏所「北阪養鶏所」の新鮮な卵や「淡路島牛乳」、きび砂糖、北海道産小麦粉を使い、なるべく体に優しい素材と素朴な味わいにこだわっています。ラインアップはマフィンが10~14種類、スコーンは2~3種類で、選ぶのが楽しくなりそう。マフィンは一つひとつが大きめで、食べ応えのあるサイズ感とキノコのように頭が大きい形が魅力。シンプルな『プレーンマフィン』(390円)やチョコカスタードが入った『プレミアムチョコマフィン』(430円)などの定番のほか、『アップルジンジャーマフィン』(430円)や『ほうじ茶とホワイトチョコのマフィン』(430円)といった月替わりも登場します。
『コーヒーマフィン』420円
コーヒー風味の甘いアイシングがたっぷりかかった『コーヒーマフィン』がイチオシ!マフィン生地にもアイシングにもコーヒーが入っていて、どこを食べてもコーヒーの香りを堪能できるのがポイント。苦味が少なく、コーヒー牛乳のようなミルキーな味わいなので、子どもも喜ぶ味付けです。
左から『杏と杏仁粉のお豆腐マフィン』430円、『和梨と白胡麻のお豆腐マフィン』430円 ※秋季限定
バターと卵を使わない『季節の身体を整えるマフィン』にも注目を。メニューは、国際中医師※の資格を持つ「KUNCAFE(クンカフェ)」の店主の監修のもと、年に4回内容が変わり、そのときどきの旬の素材を使ったり、体の調子を整えることを考えたものが2種類ほど登場します。※国際中医師とは…中国政府の外郭団体「世界中医薬学会連合会」が認定した国際資格を持つ医師のこと。12月は、身体が冷え始めるこの時期にぴったりな『杏と杏仁粉のお豆腐マフィン』と、潤いを補い呼吸を整える『和梨と白胡麻のお豆腐マフィン』。特に、意外な味わいがクセになる『杏と杏仁粉のお豆腐マフィン』は必食!杏の優しい甘みと杏仁の香りがふわっと香るエキゾチックな味わいが、しっとりとした豆腐マフィンと絶妙にマッチした一品です。
『黒糖と胡桃とチョコのスコーン』370円
外はザックリ、中はほろほろとしたスコーンも人気。黒糖の優しい甘みがほのかに感じられる素朴なスコーンに、クルミとチョコチップを混ぜ合わせたスコーンは、カリッとした食感がクセになる一品です。トースターで温めると焼き立てのおいしさがよみがえり、チョコもトロッと濃厚に。甘さ控えめなので朝食にも良さそう。
『ホッとココア』500円 ※冬季限定
マフィンやスコーンのお供に、季節限定のドリンクはいかが?夏と冬でメニューが変わり、冬はローズマリーがほのかに香る『ホッとココア』などの温かいドリンクがスタンバイ。口あたりまろやかなココアの上には、生クリームとココアパウダーがたっぷりかかっていて、濃厚でビターな味わいに。身も心も温まる冬にぴったりな一杯です。
・選りすぐりの逸品がそろう「山の上の雑貨店」
「こぞらのおやつ」の目の前にある「山の上の雑貨店」は、オーナーやスタッフが生活をしたり、旅をする中で、惹かれた逸品ばかりを集めた暮らしのセレクトショップ。取り扱っている商品の一部は、公式オンラインショップでも販売しています。店内には、食器や日用品、オリジナルブランドの衣服のほか、淡路島のおみやげなど、季節ごとに入れ替えながら約1,000点以上のアイテムがそろいます。毎日使いたくなる暮らしの道具、繰り返し使うごとに愛着が沸いてきそうな心惹かれるものばかり。暮らしを豊かにするヒントが見つかるかも。同店で取り扱っている洋服は、オーナーと日本全国の作家さんとのコラボレーションによって生まれたオリジナルブランド「小空荘の美しい暮らし着」のもの。天然素材のリネンを使った洋服が基本で、着心地の良さと誰が着てもなじむようなシンプルなデザイン、使い込むほどに風合いが増す素材感が魅力です。「小空荘の美しい暮らし着」は、着る人やコンセプトに分けて「私」「僕」「灯」「煌」「月」の5つのブランドを展開しています。どのブランドも日々の中で気を遣わず楽に着られるようなゆったりとしたシルエットやどんな色にも合うくすんだ色合い、流行りすたりのないデザインが特徴です。ぜひ素材の良さを手で触って確かめてみて。料理や洗濯、掃除など、毎日欠かせない家事が楽になるような便利な暮らしの道具も要チェック。並んでいるのは、日本や海外の伝統的な技と職人の手で作られたこだわりの逸品ばかり。長く使い続けられるような丈夫なカゴや鍋、料理を映やす器、自然の香りで空間を包み込む線香やキャンドルなど、いろんなアイテムを取りそろえています。大切な人への贈り物にも良さそう。
・1日3組限定の「森の宿」
「淡路島の自然や空気を感じながら、心安らぐ時間を過ごしてほしい」との思いで始めた「森の宿」は、1日3組限定の宿泊施設。階段を上がるった先にある「風のへや」と「月のへや」、山を少し下った「森のオト」の横にある「木漏れ日」の3つの部屋があります。
『風のへや・月のへや(朝食付き)』2名1室 37,400円〜
寝心地にこだわったベッドと肌触りの良いリネン、アンティーク調の家具が置かれた心落ち着く空間が魅力。時計やテレビなどを置かず、静かに自然と対話を楽しみながら非日常的なひとときを過ごすことができます。夜は満点の星空を眺めて、朝は太陽の光で目覚め、時間が空いた時には森林浴を楽しむ…そんな自然に囲まれた「森の宿」でしか味わえない自然体験を満喫してみては?夜は月を見たり、朝は風を感じながら本を読んだりできる開放的なベランダも。気軽に日帰りできる淡路島ですが、近くだからこそ1泊して、ゆっくりとした時間を過ごすのも楽しみ方の一つですね。淡路島の森の中に佇む複合施設「こぞら荘」。かつてオーナーが“窓からのぞいた小空”から感じたワクワク感のように、この場所には癒やしとワクワクがあふれています。日常から少し離れ、自然と触れ合う穏やかなひとときを過ごしに出かけてみませんか?