【2023】京都のご利益別〜初詣に行にきたい神社仏閣24選〜
新年を迎えて、まずは今年一年の無事を願って初詣に行く方も多いかと思います。皆さんはお参りする寺社仏閣は決まっていますか? 今回は、これまでKYOTO SIDEで取り上げてきた寺社の中から、初詣に出かけたくなる場所をご利益別でご紹介。縁結びや厄除、合格祈願など、今年の目標とともに祈願してみましょう。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・手指消毒など)を徹底してください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
【恋愛・縁結び】
恋愛や結婚だけでなく、仕事や趣味の中でも良いご縁があるとうれしいですよね。橋を渡ったり赤い糸を結んだり、お参りのほかにもご利益がアップすると言われている願掛けがあるのでぜひ試してみてください。
赤い糸を結んでご縁を願う
【亀岡市】出雲大神宮
丹波地方一の格式の高さを誇る亀岡市の出雲大神宮。こちらのご祭神は縁結びの神・大国主命(おおくにぬしのみこと)とその后神、三穂津姫命(みほつひめのみこと)です。境内には御神石「夫婦岩」があり、まずは社務所で「ご縁守」をいただき、そのお守りについている赤い紐の先に5円玉を結んでから夫婦岩に結びつけるとご利益アップが期待できますよ。ほかにも縁結びの絵馬やかわいいご利益アイテムもあるのでチェックしてみてくださいね。
小石を結んで良縁祈願
【南丹市】京都帝釈天
南丹市にある「京都帝釈天」は、宝亀11年(780)に和気清麻呂公により創建されました。本尊の帝釈天は、願い事の叶う神として信仰され、良縁を願う参拝者も多く訪れます。こちらの参道を登った先にある本堂の脇には「小石結び」があり、小石を2つ赤い糸で結ぶと縁結びのご利益があるのだとか。
悲恋のお姫様を祀る
【南山城村】恋志谷神社
南山城村にある恋志谷神社(こいしだにじんじゃ)のはじまりは鎌倉時代末期。とあるお姫様は恋が叶わず生涯を終えてしまいます。そんなお姫様の遺言を守り、地元の人々が御霊を慰めるために祠を建てました。以来、恋志谷神社は子授け、安産、婦人病平癒など女性の守り神として古くから地元の人にとても大切にされてきました。この神社のすぐそばにある恋路橋を渡ってからお参りすると、願い事が叶うのだとか。ぜひ、橋を渡るルートでお参りしてみてください。
恋愛・縁結びの神社を紹介した記事はこちら
3000年以上前から続く歴史ある神社
【宮津市】眞名井神社
宮津市にある元伊勢 籠神社の奥宮「眞名井神社(まないじんじゃ)」の歴史は神代にまで遡るといわれています。こちらの本殿の裏手には、祭祀場である磐座(いわくら)が鎮座しています。豊受大神や天照大神、伊射奈岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊射奈美大神(いざなみのおおかみ)がお祀りされていて、縁結びや夫婦和合、家内安全、延命長寿の御神徳をいただくことができます。また、鳥居の左手には縁結びのご利益があると言われている「天の眞名井の水」も。日本最古のパワースポットでご利益をいただきましょう。
眞名井神社はこちらの記事もチェック
【開運】
文字通り運を開く“開運”。より幸運を招くことができるように、月のパワーや手書きの祈願で運気上昇を願いましょう。
新たな明日を切り開く開運お守り
【宮津市】元伊勢 籠神社
2019年に創建1300年を迎えた宮津市の「元伊勢 籠神社(このじんじゃ)」。「籠」という珍しい名の由来は、彦火明命(ヒコホアカリノミコト)が竹で編んだ籠船に乗って海神の宮に行ったという故事から名付けられました。そして、先述した眞名井神社と籠神社を新月・満月の日にお参りすることを産霊詣り(むすひまいり)といい、新月の日には黒の、満月の日には白のお守りが授与されます。
それぞれのお守りの裏には「日」と「月」の字が記されていて、2つを合わせると「明」に。これは神のご加護によって日(太陽)と月が一対となって新たな明日が切り開かれるように、という願いが込められています。2つを持ち歩いて開運のご利益をいただきましょう。籠神社のホームページでは毎月の新月と満月の日が記載されているので、ぜひ参考にして、お参りしてみてくださいね。
※奥宮の眞名井神社では授与していないのでご注意ください。
縁結びや美麗祈願、球技などあらゆるご利益を授かる
【京都市】下鴨神社
世界遺産・下鴨神社は、京都最古と伝わる神社のひとつで、正式名称を「賀茂御祖(かもみおや)神社」といいます。境内にはたくさんの摂社があり、美麗祈願の「河合神社」、球技の神様を祀る「さわた社」、縁結びのご利益がいただける「相生社」などさまざま。ぜひご自身の願う摂社で開運を祈願してください。
籠神社・下鴨神社のお守りを紹介した記事はこちら
願い事をお堂にらくがき!?
【八幡市】単伝庵(らくがき寺)
八幡市にある「単伝庵(たんでんあん)」は、通称“らくがき寺”とも言われ、大黒堂の中は文字がぎっしり!これは単なる落書きではなく、参拝客が願い事を書き記しているのです。
ここに安置されている大黒様「走り大黒天」は、走るということは人を追いこすこととして、商売繁盛の福神として古くから信仰を集めてきました。また、武運長久を願って楠木正成が寄進したクスノキで刻まれたと伝わっていて、開運・福徳円満のパワースポットでもあります。
また、山門に入ってすぐ右手には約400年前に刻まれた男女一対のお地蔵さまがあり、こちらは縁結びのご利益があるのだとか。今年の開運を願ってお参りしましょう。
個性派お寺・神社を紹介した記事はこちら↓
【厄除】
昨年はよくないことが続いたな……と感じる方は、厄除祈願をしてみるのはいかがでしょう? また、不運だけでなく、今年は新しいことを始める、という方もあらかじめ災厄を寄せ付けないように祈願するのもおすすめです。
ジャンボ御神矢で厄除け・開運
【八幡市】石清水八幡宮
八幡市の男山山頂にある石清水八幡宮は、国家鎮護・厄除けの神社として有名です。特に冬至の日にお目見えする迎春用のジャンボ御神矢(ごしんや)は必見。この御神矢は高さ約8mもあり、大きな本殿にも負けない存在感を放ちます。
こちらは、鎌倉時代の元寇(げんこう)の際、白羽の鏑矢(かぶらや)が石清水八幡宮から飛んで行き、敵軍が退散したという伝説にちなんだ、厄除け開運・必勝祈願の象徴なんです。冬至の日に御祈祷された八幡御神矢やお守りは新春元旦から授与されますので、1年の厄除けを願ってお参りしましょう。
※12月31日~1月4日の開閉門時間は事前にご確認ください。
石清水八幡宮のジャンボ御神矢や授与品を取材した記事はこちら↓
大きな岩にパワーを授かる
【京丹後市】神谷太刀宮(神谷神社)
京丹後市久美浜町にある「神谷太刀宮(かみたにたちのみや/神谷神社)」は、丹波道主命(タニハミチヌシノミコト)を主祭神とした全国唯一の神社です。丹波道主命は厄除や縁結びの御神徳がいただける神様としても知られています。境内には古代祭祀の跡とみられる巨岩があり、古くから磐座信仰があった地とも考えられています。大きくて神秘的な岩にそっと手を添えれば、心身にたまった厄も落とせるかもしれません。
神谷太刀宮についてはこちらもチェック↓
行く先々の厄除けを祈願してお出かけ
【京都市】城南宮
平安遷都にあたって王城南に守護神として創建された城南宮は、「※方除(ほうよけ)の大社」として信仰され、厄除けや家内安全、交通安全の神として知られています。こちらで授与される厄除御守は、厄除や魔除の祭具である剣鉾の先端部分を模した形が特徴。ご神紋である太陽と月と星を組み合わせた「三光の御神紋」の力も授かって、よりよい年明けを迎えましょう。
城南宮についてはこちらもチェック↓
養蚕業の守護神・狛猫に参拝
【京丹後市】金刀比羅神社/木島神社
京丹後市峰山町にある金刀比羅神社は、江戸時代の1811(文化8)年、峯山藩7代藩主・京極高備(たかまさ)公により、四国の金毘羅権現の分霊をお迎えして創建された神社です。また、境内社には狛猫が立つ木島神社(写真)があります。
正面の狛猫は地元の糸商人や養蚕家達が養蚕の大敵であるネズミを追い払い、守ってくれるようにと奉納したもの。養蚕を守り福を招くこの地域ならではの神様のご利益にあやかりたいですね。
金刀比羅神社含め、丹後を旅した記事はこちら↓
四季折々の花木も必見
【京丹後市】如意寺
京丹後市久美浜町にある如意寺(にょいじ)は、関西花の寺二十五か所のひとつで、1年を通じて約300種の花木や山野草が咲き誇ります。中でもミツバツツジは有名で見頃になると一面に鮮やかなピンクがよく映えます。こちらの不動堂に祀られている日切不動尊は伝弘法大師爪彫、厄除・試験合格・縁結び・安産など所願成就のご利益があります。冬はサザンカや椿が見頃。花と一緒にお参りを楽しんでください。
久美浜湾をタクシーで周った記事はこちら↓
【安産】
母から子が生まれる、ということは自然の摂理ですが、やはり出産は命がけ。妊婦さん自身やご家族・周りの方も一緒に祈願してくれたら百人力ですね。
月神様の力を借りて安産祈願
【京都市】月読神社
京都市西京区の松尾大社の境外摂社「月読(つきよみ)神社」は、安産のご利益で人気の神社です。ご祭神は、月神とも呼ばれる月読尊(ツクヨミノミコト)。その昔、神功皇后が筑紫にて子どもを産んだ際にお腹を撫でて安産したという石を、月読尊の神託によってこの月読神社に奉納されたという伝説が残っています。境内にはこの時の石があり、多くの人が安産祈願に訪れます。ぜひ体調が良い時にお参りしてください。
月読神社のお守りを紹介した記事はこちら↓
【病気平癒】
病気やけがはどんなに気を付けていても不意にやってくるものです。足腰や眼、女性ならではの悩みなど、体を大事にするとともに神様仏様にも健康をお祈りしてみてはいかがでしょう。
丈夫な体は足腰から!
【京都市】護王神社
京都御所の西側にある護王神社は、和気清麻呂公を祀る神社です。清麻呂公を助けたというイノシシにちなんで、狛イノシシや手水舎など、境内はイノシシだらけ。逸話ではイノシシは清麻呂公の足を治したと言われていることから、足腰のけがや病気の回復にご利益があるのだそう。本殿右側には「足萎難儀回復の碑」があるので、足を乗せて足腰の健康を願ってみてください。
護王神社を紹介した記事はこちらもチェック↓
祈願と自然美で疲れ目を癒して
【長岡京市】柳谷観音 楊谷寺
長岡京市にある柳谷観音 楊谷寺は、眼病平癒のご利益で古くから知られる京都屈指の古寺です。境内には、創建まもない頃に弘法大師空海の祈祷によって眼病平癒の霊水になったと伝わる「独鈷水(おこうずい)」があり、この水で眼を洗うと眼病が治るという言い伝えも。境内は広く、さまざまな花木や美しい花手水があるので、自然を眺めて眼を癒してください。
柳谷観音 楊谷寺を徹底解剖した記事はこちら↓
ふかふかの布団で眠る病気平癒の仏様
【亀岡市】穴太寺
西国三十三所観音霊場として第21番の札所として知られている亀岡市の穴太寺(あなおうじ)。こちらの御前立の右脇侍いるのが釈迦如来大涅槃像です。
布団の中で眠っている姿に驚きますが、こちらの仏像は明治29(1896)年に本堂の屋根裏から発見されたもの。当時の住職と孫娘の病気平癒を願い、日々参詣していた信者の霊夢によって仏像を探しあて、病が治ったと伝わっています。仏像の、自分の体の悪い所と同じ部分を撫でてから、自分の体を撫でると治ると言われているので、そっと布団を取って撫でてみましょう。
穴太寺含め、珍しい仏像を紹介した記事はこちら↓
女性の一生を守ってくれるパワースポット
【京都市】粟嶋堂 宗徳寺
“あわしまさん”の呼び名で親しまれている粟嶋堂 宗徳寺(あわしまどう そうとくじ)は、婦人病平癒、手術成功、良縁、子授け、安産、厄除などの女性向けのご利益で知られています。また、雛人形をはじめとした人形供養も行っているので、家の中で眠っている人形たちの供養もこの機会に検討してみてはいかがでしょう?
粟嶋堂 宗徳寺を取材した記事はこちら↓
【学業成就・合格祈願】
春から新生活を迎える人にとって、お正月は受験・試験のラストスパート!という方も多いかと思います。少し息抜きも兼ねて、学問の神様にお参りしてリフレッシュしてみませんか?
全国にある天満宮の総本社
【京都市】北野天満宮
全国に約12000社ある天満宮や天神社の総本社、北野天満宮。ここは、学問の神様・菅原道真公を祀る神社で、毎年多くの合格祈願者がお参りに来ます。
境内には道真公にゆかりのある牛の像がたくさんあります。特に境内の北西の位置にある牛社(一願成就所)は、同宮で最古の牛の像なのだとか。牛さんを撫でて学力向上・合格を願いましょう。
北野天満宮を取材した記事はこちら↓
菅原道真公の思い出の地に鎮座する古社
【長岡京市】長岡天満宮
長岡京市にある長岡天満宮も菅原道真公を祀っています。道真公は歌人・在原業平らとここに訪れ、詩歌管絃を楽しんだのだそう。そして大宰府に左遷される際も立ち寄り、この時に従者を務めた中小路宗則という人物に木像を贈り、道真公の没後、御神体として祀ったのが長岡天満宮のはじまりと伝わります。
境内には道真公が愛した梅のほか、桜やキリシマツツジなど四季折々の植物も見られます。お正月以外にもお参りしてみてはいかがでしょう。
長岡天満宮を取材した記事はこちら↓
【福知山市】生身天満宮
天満宮の総本社は北野天満宮ですが、福知山市にある生身天満宮(いきみてんまんぐう)は、最も古い天神さんです。なんと菅原道真公が生きている頃からお祀りしていたのだとか。そのことから「生身」と名付けられました。境内はもともと小麦山にありましたが、承応2(1653)年、園部城築城時に現在の場所(天神山)に移築されました。歴史散策とあわせて訪れてみてください。
生身天満宮がある園部をお散歩した記事はこちら↓
願いを込めてうさぎを探そう
【宇治市】宇治神社
宇治神社の御祭神は応神天皇の皇子・菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)。幼い頃から聡明で、学問の道を究めたことから文教の始祖として崇められています。こちらでは本殿のまわりを時計回りに3周する間に、3つあるうさぎの置物に巡り合えたら願い事が叶うという「うさぎさん巡り」があります。社務所で絵馬をいただき、お願い事を書いてからスタート。うさぎさんが見つからなくても神社の方が教えてくれるそうなのでご安心を。
菟道稚郎子命とその父、兄を祀る世界遺産
【宇治市】宇治上神社
宇治神社と隣接する位置にあるのが世界遺産・宇治上神社。こちらは明治時代まで宇治神社と二社一体で、それぞれに離宮上社、離宮下社と呼ばれていました。主祭神は同じく菟道稚郎子命。そして父君の応神天皇、兄君の仁徳天皇の3柱をお祀りしています。それぞれに、学問の神様、勝負運、病気平癒、悪運を切り、良縁を結ぶなどのご利益があるとされ、ご利益を求めて多くの参拝者が訪れます。
ぜひ宇治神社、宇治上神社あわせて参拝してくださいね。
宇治神社・宇治上神社を取材した記事はこちら↓
【一願成就】
一願成就とは、一生に一度の願い事を叶えてくれること。健康や仕事の成功、結婚など、「これだけは叶えたい!」というお願い事があれば、ぜひ神様にもお伝えしてみましょう。丁寧にお参りすればきっと叶えてくれるはず。
何を願う? 一生に一度の願いを叶える
【福知山市】日室ヶ嶽遙拝所
福知山市大江町の元伊勢内宮 皇大神社から天岩戸神社へ向かう道中にある「日室ヶ嶽遙拝所(ひむろがだけ ようはいじょ)」。神社には見えない風景ですが、遙拝所とは遠く離れた場所から神仏を拝むために設けられた場所のことなのです。ここから1つだけ願い事をすれば必ず成就すると言われていることから「一願さん」とも呼ばれています。一生に一度の願い事はここでお願いしてみるのもありかも?
日室ヶ嶽遙拝所を紹介した記事はこちら↓
【航空安全】
さまざまな安全を願うこのご時世、空の旅も安心して行きたいですよね。京都府には航空安全を祈願する神社もあるんですよ。
空の安全を祈願する近代的神社
【八幡市】飛行神社
八幡市にある飛行神社。こちらは名前の通り、航空安全と航空事業の安全を祈願する神社です。境内には飛行機のプロペラやエンジンなどが奉納されているほか、神社創建者である二宮忠八の資料館も。また、日本では珍しい洋風建築の拝殿や、美しいステンドグラスも必見です。飛行機での旅行や航空業界への進路を考えている方は、訪れてみてはいかがでしょう。
飛行神社を紹介した記事はこちら↓