TOP ローカル 奈良 〈大和郡山市〉大和三名園「慈光院」と、小泉城の歴史探索!

〈大和郡山市〉大和三名園「慈光院」と、小泉城の歴史探索!

Narakkoスタッフおすすめのお散歩コースをご紹介♪


 大和三名園として知られる慈光院。
茶室や書院は、国の『重要文化財』に指定され、庭園は国指定名勝になっている。
そのルーツである小泉城とその周辺を、タイムトリップ!

大和三名園とは…

●當麻寺中之坊の「香藕園(こうぐうえん)」
●吉野山の「竹林院群芳園(ちくりんいんぐんぽうえん)」
●慈光院(じこういん)

【歩行距離:約6km】



START

JR大和小泉駅


❶ 楠地蔵と一本松大明神

「南無阿弥陀仏」と書かれた石碑。古木の年輪のような模様が、まるでクスノキの化石に見えることから「楠地蔵」と呼ばれる。富雄川の下流から逆流して流れ着いた、と言い伝えられる。

昔はここに一本松があったそう。この一本松の上に「砂かけ坊主」がいると言われ、子どもたちが怖がった。あの「砂かけばばあ」は実は奈良の妖怪で、県内各地に砂かけ伝説が残っている。

楠地蔵

❷ 小泉城趾

南北朝時代、小泉氏によって築かれた城。江戸時代には、豊臣秀吉や徳川家康に使えた片桐貞隆が小泉藩初代藩主となり、12代続いた。現在は石段の上に石碑が建てられ、近くの薙刀池(なぎなたいけ)やお庭池はお堀の名残。

❸ 小泉神社

室町時代に小泉氏によって建てられたといわれる。正面の拝殿奥にある塀に囲まれた本殿は、国の重要文化財に指定。立派な鳥居をくぐり石段を登ると、移築された小泉城の城門がある。境内に城門があるのは、全国的にも珍しいとか。

移築された城門は、秋祭りの布団太鼓が通れるよう、柱の下に継ぎ石して高くしているよ

❹ 小白水(こはくすい)

石碑の横にある井戸の中は、砂が敷き詰められていて見ることはできないが、湧き水は今も農業用水などに使われているそう。小白水が湧くから「小泉町」と付けられたとも伝えられている。

石州流茶道を開いた小泉藩主片桐石州は、茶の湯の際にこの水を愛用したそうだ。

石橋源一郎著『校区を歩く』より

❺ ル・パン・サクレ

大和郡山市の契約農家直送の卵を使用している町内外で人気のパン屋さん。厳選した素材の持ち味を大切にし、総菜ものからハード系まで種類も豊富。パン好きからもおいしいと定評。

こだわりの クリームパン237円

年配の方に人気のチョコブレ 183円

【ル・パン・サクレ】
  • 住所:大和郡山市小泉町2880-1 ウエストスプリング107
  • TEL:0743-54-0171
  • 営業時間:10:00~19:00 ※なくなり次第閉店
  • 定休日:水・木曜

❻ GiGi CAFE&CURRY(ジジ)

オシャレな車が目印、かわいらしい外観のカレー屋さん。車のアートやフィギュアが並ぶ店内では、カレーだけでなくコーヒーやスイーツも。食べておいしい見て楽しい人気店。

キャラメルアイスクリーム 330円

【GiGi CAFE&CURRY】
  • 住所:大和郡山市小泉町2838-3
  • TEL:0743-85-7677
  • 営業時間:9:00~15:00、土日祝 8:00~17:00
  • 定休日:水曜、第3木曜
  • 駐車場:あり

❼ 西田中瓦窯跡

昭和初期に竹やぶを開墾した際に発見された。1300年以上前の藤原京や、その後の平城京の瓦を焼いた窯の1つだという。

石橋源一郎著『校区を歩く』より

❽ 臨済宗 大徳寺派 慈光院

小泉藩2代藩主で茶人でもある石州が、父・貞隆の菩提寺として1663年に建立。将軍家の茶道指南役にもなった石州が境内全体を1つの茶席の風情になるように設計し、現在までその演出が残る貴重な寺院だ。

拝観料1,000円(お茶・お菓子付) 

前日までに予約すると、石州麺がいただけるよ♪
石州麺 1,200円

石州麺とは…
片桐石州が考案した、平らで素麺のような麺。油を使わず、国産の本葛と小麦粉を使い、つるっとしながらも程よいコシがある。

【慈光院】
  • 住所:大和郡山市小泉町865
  • TEL:0743-53-3004
  • 営業時間:9:00〜17:00
  • 定休日:年中無休
  • 駐車場:あり

❾ 親子塚

江戸時代初期、大阪・高槻藩で養父母に育てられた若侍が、殺害された養父の仇を探して小泉に。偶然この地で実の父親をみつけたが、この実父こそ養父の仇だった。結局2人は自害してしまったが、哀れんで大正時代に建てられたのがこの親子塚の碑だ。

この話は有名だったらしく、江戸時代に小説にもなったって!

➓ 小泉庚申堂(天台宗 尭然山金輪院)

「小泉庚申堂」の名前で親しまれている寺院。門前に「一國一宇庚申」と書かれ、大和の「庚申さん」の総本山だという。使いとされる猿はいたずら者だったので、「くくり猿」として民家の軒先に吊るされている。西門は小泉城から移築されたもの。

⑨の親子塚の、実の親子が出会ったのがこの庚申堂の前なんだって~

西門(小泉城から移築)

くくり猿

庚申(こうしん)とは…

中国の道教に由来し、60日ごとの庚申(ひのえさる)の日の夜中に、人の体の中の3匹の虫がその人の悪行を天に告げ口するという。告げ口されると寿命が短くなるので、寝ずに神々を祀り、酒盛りをして夜を明かすのだそう。



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