TOP ローカル 兵庫 相楽園『船屋形』&須磨『旧和田岬灯台』の内部が「一般公開」されるみたい。普段は見られない文化財

相楽園『船屋形』&須磨『旧和田岬灯台』の内部が「一般公開」されるみたい。普段は見られない文化財

須磨海岸の近くにある『旧和田岬灯台』と、相楽園にある『船屋形』の、普段は見られない内部が公開されます。

神戸市須磨区須磨浦通1-1

神戸市中央区中山手通5-3-1

『旧和田岬灯台』は国登録文化財に、『船屋形』は国重要文化財に登録されている、普段は非公開の施設です。

10月30日「灯台の日」に因んで「1階内部」が公開される『旧和田岬灯台』。

1867(慶応3)年4月に、江戸幕府が、兵庫開港に備えイギリスと「大坂約定」を結び、大阪湾内に5か所の灯台を設置することを決めたのが、建設のきっかけです。

初代の和田岬灯台は、1870(明治3)年1月に建設が始まり、明治4年4月に完成。八角形木造の3層構造で、白色の灯台でした。

しかし、木造灯台は耐久性に乏しく、火災の危険性もあるため、1844(明治17)年3月に、六角形鉄骨造の3層構造に改築。灯光はガス灯に変更されたそうです。

『船屋形』は、江戸時代に姫路藩主が、河川での遊覧用に使っていた川御座船(かわござぶね)の居室にあたる屋形部分だけが残されたもの。

内部は1階、2階ともに3室に分かれています。床が一段高くなっている2階中央の部屋が最も重要な藩主用の「上段の間」です。

塗装は内外すべて漆塗で、木肌の見える「春慶塗(しゅんけいぬり)」と重厚な黒漆塗に塗り分けられています。

長押(なげし)や垂木(たるき)の先端などには金箔を施した錺金具(かざりかなぐ)が打たれていて、その華麗な造りから大名の豪奢で風流な暮らしぶりがうかがえるんだとか。

船屋形の建築年代を示す史料は残っていませんが、錺金具の家紋の痕跡から、本田忠国が姫路藩に入封した1682(天和2)年から1704(宝永元)年の間と推定されるそうです。

一般公開では、『船屋形』の内部には入れないらしく、外面に設置した見学台から内部を見るという形になっています。

日時
【旧和田岬灯台】2022年10月30日(日)10:00~15:00
【船屋形】2022年11月23日(水)・26日(土)・27日(日)10:00~15:00

料金
無料 ※船屋形は、相楽園の入園料が必要です ※申込不要

紅葉と『船屋形』は映えそうですね。普段は見られない内部が公開されるので、興味のある人はぜひ。

◆関連リンク
・相楽園 - 公式サイト

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