六アイ・神戸ファッション美術館で特別展『もうひとつの顔 ロバート・キャパ セレクト展』が開催されるみたい
六アイにある「神戸ファッション美術館」で、報道写真家『ロバート・キャパ』の作品展が開催されます。
特別展
もうひとつの顔 ロバート・キャパ セレクト展
2022年9月10日(土)~11月6日(日)
神戸ファッション美術館
神戸市東灘区向洋町中2-9-1
国際旅団(外国人義勇兵旅団)の解散式(1938年10月25日)東京富士美術館所蔵 The Robert Capa and Cornell Capa Archive
ハンガリー出身のロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)は、20世紀を代表する報道写真家です。
スペイン内戦の結末を暗示するかのような《崩れ落ちる兵士》や、死線に身を晒し命懸けで撮影したノルマンディー上陸作戦の激戦は、戦争報道写真の傑作とされています。
7フィートの竹の棒の先に木炭をつけて描くマティス (1949年8月)東京富士美術館所蔵 The Robert Capa and Cornell Capa Archive
一方で、キャパは戦時下の市民の姿もカメラに多数おさめました。
また親交のあったピカソやヘミングウェイなど、著名人の飾らない表情も数多く残しています。
焼津(1954年4月)東京富士美術館所蔵 The Robert Capa and Cornell Capa Archive
同展では、「東京富士美術館」のロバート・キャパ・コレクションの中から「約100点」の作品が展示されます。
キャパの「もうひとつのカメラマン」としての人柄にも触れ、彼の素顔に迫る作品展になっているそうです。
展示構成
【前半】
ロバート・キャパによる戦争報道写真の傑作を展示。最も有名な《崩れ落ちる兵士》を筆頭に、空襲や避難生活など、甚大な被害をもたらす20世紀の戦争に翻弄される市民たちの様子を鋭く切り取った写真から、戦争を多面的に捉えた報道写真家としての姿勢をみることができます。
【後半】
戦争と強く結びついたキャパのイメージから離れ、『ライフ』誌のために撮影されたアメリカの日常や、ヘミングウェイやピカソなど、親交のあった著名人たちを撮影した写真を紹介。日本とウクライナ(旧ソ連)で撮影された写真も特集し、キャパが生前に刊行した写真集も展示することで、ジャーナリストとしての側面に光をあてます。
ロバート・キャパ プロフィール
ロバート・キャパ(本名アンドレ・フリードマン)は1913年、ハンガリーのブダペストに生まれた。1930年代から写真家として活動を始める。撮影機材の発展を背景に、臨場感のあるキャパの写真は注目を集める。公私にわたるパートナーであった女性写真家ゲルダ・タローとともにスペイン内戦を撮影し、兵士が撃たれた瞬間をとらえたとされる「崩れ落ちる兵士」で世に知られる存在となった。第二次世界大戦では連合国のノルマンディー上陸作戦やパリ解放などを取材。1947年にアンリ・カルティエ=ブレッソンやジョージ・ロジャーらとともに国際写真家集団「マグナム・フォト」を結成。1954年には来日し、東京・大阪・奈良などで市井の人々を撮影。その直後、第一次インドシナ戦争を取材中に地雷を踏み、40年の生涯を終えた。
会場
神戸ファッション美術館
期間
2022年9月10日(土)~11月6日(日)
休館日
月曜日、9月20日(火)、10月11日(火)
※9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館
※新型コロナウイルスの影響で変更の場合があります
時間
10:00~18:00(入館は17:30まで)
観覧料
一般 1000(800)円/大学生・65歳以上 500(400)円/高校生以下 無料
※神戸市内在住の65歳以上の方は無料
※カッコ内は有料入館者30人以上の団体料金
※神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館の当日入館券(半券)で割引
現在「神戸ファッション美術館」では、特別展『山下清展ー百年目の大回想』が開催されていますよ。
◆関連リンク
・神戸ファッション美術館 - 公式サイト