【神戸マニア】阪神 青木駅の海側に『世界一長いうんてい』があるって知ってた?
『神戸マニア』では、「これ知っとった?」と言いたくなるような、地元を再発見できる神戸のマメ知識を発信!「神戸の街歩きのネタ」や「市外から来たお友達へのうんちく」に役立つ情報をお届けします。
阪神 青木駅の海側に、ギネス記録にも認められた世界一長いうんていがあるって知ってましたか?
もくじ
● 『世界一長いうんてい』はどこにあるの?
● 本当に世界一?スペックを確認してみた!
● あなたも『世界一長いうんてい』に挑戦してみては?
『世界一長いうんてい』は、阪神 青木駅の海側にある「サンシャインワーフ神戸」というショッピングセンターに設置されてます。駅から徒歩10分くらいです。
神戸市東灘区青木1-2-34
「サンシャインワーフ神戸」は、四国・九州方面を中心としたフェリー発着場として使われた「東神戸フェリーセンター」の跡地にあります。「スーパーオートバックス」「ヤマダ電機」「スポーツデポ」などのお店が営業中です。
もともと岸壁にフェリーが停まるようになっていたので、海側にある広場はとても広く、定期的にフリーマーケットやキッチンカーが集まるグルメイベントなどが開催されてます。
「うんてい」の起源は、昔の中国で城を攻めるときに使われていた長い「はしご」。台車に搭載した折りたたみ式の「はしご」を伸ばし、城壁に掛けて攻め込んでいました。
これが「雲にも届きそうな長さの梯子(はしご)」ということで「雲梯(うんてい)」と呼ばれるようになり、のちに遊具の名前にも使われるようになったそうですよ。
では『世界一長いうんてい』はどれくらいのサイズなのか見てみましょう。
全長:149.992m
なかなかイメージしづらいかもしれませんが、サッカーコートの長辺より30mも長いんです。
高さ:2.5m
公園や小学校に置いてある「うんてい」は1.7~2mくらいのことが多いので、それと比べてもかなり高いですね。子どもだけでなく、大人でも十分にぶら下がれます。
「はしご」の本数:556本
10mごとに緑・青・赤に色分けされているのがカラフルでかわいいし、進んだ分だけ達成感があって良いですね。
「うんてい」が完成した2019年、ギネス世界記録において最も長いうんてい(Longest monkey bars)として認められました。これだけ長い「うんてい」が作れるのは、元・フェリーセンターのまっすぐで長い岸壁があったからこそですね。
「うんてい」のある広場は、災害時などに船着き場となるよう指定されている場所。「うんてい」は広場のいちばん海側にあるので、船を着けるときに邪魔をせず、必要であれば簡単に撤去できる作りになっているそうです。
一方で、150人が同時にぶら下がっても問題ない丈夫さなんだとか。
スタート地点以外からも「うんてい」にぶら下がれるように、所々にステップ状の足場が置かれています。
足元には衝撃を吸収する茶色のマットが敷かれているので、万が一落ちてしまったときにも安心です。
実際にマットの上でジャンプしてみるとしっかり弾んでいる感覚がありました。大人の足腰にも優しそう。
ちなみに、隣には黄色くて背の低い柱がありますが、これと似た物を港でよく見かけませんか。船を繋ぎ止めるためにロープを巻き付けるフックで、「ボラード」という名前なんです。
「うんてい」の東側に回ってみると、ここにも「スタート」の文字がありますね。両側から「よーいどん!」で対決してみるのも面白そうです。
2019年には『世界一長いうんてい』を使った競技イベント「サンシャインカップ」も行われました。「握り棒を飛ばさず1分間にどれだけ進めるか」競う内容で、優勝者の結果は40m超え。
単純計算で、40mは「はしご」148本分。ということは、1秒間で2本以上の「はしご」を渡るという計算になりますね。1分間そのスピードを維持し続けると思えば、たしかにすごいかも。
参加者も多かったようですが、新型コロナウイルス感染症の影響かと思いますが2020年以降は開催されていません。次に開催されることがあれば、腕試しをしたい人はチャレンジしてみては。
西側スタート地点の近くにはフォトフレームもあるので、写真を残せばチャレンジの記念になりますね。下に「#(ハッシュタグ)」が書かれているのが今っぽい。
ちなみに、全国の「うんてい」に20年以上チャレンジし続け、テレビで何度も紹介されている「うんていおじさん」こと大槻敏文さんも、サンシャインワーフ神戸の「うんてい」に挑んだことがあるんだそう。
結果は、一度も「うんてい」から下りずに3ターン(450m)をクリア。あなたなら何m進めますか?
広場には「うんてい」の他に、子ども向け遊具や大人も遊べる「足つぼ歩道」、海を眺められるベンチなども置かれているので、公園みたいに楽しむことができますよ。
疲れたら「サンシャインワーフ神戸」で休憩もできますので、お子さんだけでなくパパ・ママも一緒に、世界ナンバーワンの「うんてい」に挑戦してみてはどうでしょうか。
◆関連リンク
・サンシャインワーフ神戸 - 公式サイト