高さ20mから宙ぶらりん!阪神高速道路を守る「点検作業」の裏側に密着
関西での車の移動には、“阪神高速道路”が不可欠ですよね。普段何気なく利用している阪神高速道路ですが、その裏には安全を支えてくれる人たちがたくさんいます。
今回は、2019年1月18日(金)に、読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』で放送された『情報喫茶店』より、阪神高速道路を守る点検作業の裏側に密着!
いつでも安全に利用できる高速道路は、いったいどのようにして守られているのでしょうか?
■細いロープ一本でぶら下がりながら点検!
神戸・五社IC近くの山林で、文字通り“阪神高速道路”の裏側でぶら下がっている人たちを発見。なんと、細いロープ一本で高さ20mの場所からぶら下がりながら、阪神高速道路の橋脚などに劣化や損傷箇所が無いかを点検しているのです。
道路の裏側の網目になった部分は実は、作業員さんたちが歩く場所。そこからロープを垂らし、足場が組めない場所でも点検作業をするのだとか。
ロープ自体は、一本で2トンのトラックを支えられるほど頑丈なものなのだそうですが、見ているこちらがヒヤヒヤしてしまいます。
■ジャンプして写真撮影をして、ちょっとしたヒビも見逃さない!
ロープにぶら下がっている作業員さんたちは、まるで忍者のようにぴょんぴょんと柱の上で飛び跳ねています。これは、“写真撮影をするため”なのです。
点検の報告のためにわずかなヒビでも写真を撮るのだそうですが、そのときに全体の状況をよりわかりやすく伝えるため、柱を蹴って体を離して撮影しているのです。こうすれば高いところからでも真横から撮影することが可能。
実はロープを使用しての点検作業は、阪神高速だけじゃなく日本各地の道路や橋、ダムなどでもおこなわれているそう。これまで足場が組めない場所は双眼鏡で確認していましたが、ロープを使うことで、間近で見て細かなところまで点検できるようになったのです。
■高さ18mの研修施設でトレーニング!
作業員のみなさんが所属する会社は、京都にある株式会社特殊高所技術。こちらの会社には高さ18mもある研修施設があり、さまざまなトレーニングをおこなっているのです。
なかには、熱中症などによりパートナーが突然気を失ってしまったときに備えるトレーニングも。現場に出る前にきちんとした講習を受けないと、点検作業ができない仕組みになっています。
いかがでしたか? 何気なく利用している場所は、陰で支える方々がいて成り立っているのですね。(文/藤田真奈)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時~)
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