関西をもっと楽しむライフスタイルマガジン
神社仏閣あふれる古都・奈良にも文明開化の音がする。
明治~昭和初期に生まれたならまちの近代建築を見に行こう。
奈良市総合観光案内所
南都銀行 本店
奈良女子大学
旧奈良監獄
工場跡事務室
奈良国立博物館 なら仏像館
仏教美術資料研究センター
料亭 菊水楼
奈良ホテル
江戸川 ならまち店
志賀直哉旧居
奈良教育大学資料館
昭和9年(1934)建築のJR奈良駅駅舎。鉄筋鉄骨コンクリートの近代的構成に、和風要素を取り入れた「帝冠式」の建物。九輪や風鐸、格天井など寺院建築の影響が見られる。
旧六十八銀行奈良支店として大正15年(1926)に竣工。同時期の銀行建築にみられるギリシア様式でイオニア式円柱を取り入れる。壁面や柱にある羊の彫刻にも注目!
明治42年(1909)に同校本館として設置され現在は記念館に。ハーフティンバーや頂塔、場所によって変化を持たせた屋根などデザインに富んでいる。正門や守衛室も必見。
明治41年(1908)に建てられた明治五大監獄の一つ。赤レンガを用いたロマネスク様式の監獄は機能と美しさを兼ね備える。2023年にホテルが開業予定。
東大寺旧境内にある築90年の工場跡。大正末から昭和初期まで乳酸菌飲料の研究・製造が行われた。現在はコーヒーとサンドイッチがおいしい素敵なカフェに。
明治27年(1894)に完成した、奈良初の本格的西洋建築。片山東熊の設計で、フレンチルネサンス様式をとる。中には国宝・重文を含む100体以上の仏像が展示されている。
明治35年(1902)に奈良県物産陳列所として開館。飛鳥~鎌倉期の建築様式にイスラム風の窓と東西の要素が融合した近代和風建築だ。現在は予約制での公開。
明治24年(1891)開業の料亭旅館。塔頭寺院の部材を移築・転用した旧本館や門は各界の賓客をもてなした迎賓館の格式を感じる。明治期の趣が今も残る、近代を代表する和風建築。
明治42年(1909)開業のホテル。関西の迎賓館として国賓や皇族などが宿泊した。本館は辰野金吾が設計し、古建築と調和した鴟尾付きの瓦屋根が美しい。
呉服商の関家のち繊維問屋の宮島家の旧宅で、糸屋格子が特徴的。道路拡張により庭や茶室は撤去されたが、伝統的な町家の姿を残す主屋と大正期の洋館応接間が残る。
小説家・志賀直哉が昭和4年(1929)から9年間住んだ住居。『暗夜行路』を完結した場所でも知られる。モダンなサンルームでは文人画家が集うサロンが開かれた。
旧陸軍・奈良連隊区の糧秣庫として明治42年(1909)に建てられたレンガ造平屋建ての建物。戦後に奈良教育大学の所有となり、現在は新薬師寺旧境内の出土品などを展示している。
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