京都のバレンタイン2022~ストーリーと共に手渡す大人なチョコレート
今年もバレンタインの季節がやってきました。今年は随所にこだわりのある、ちょっぴり大人な本物志向のチョコレートをセレクトしてみました。作られたストーリーと共に贈れば、きっと会話が弾むはず!
世界一に輝いたショコラティエが作る、幸せを運ぶブルーのチョコレート
洋菓子マウンテン×CELLAR DE CHOCOLAT by Naomi Mizuno
福知山市の三段池公園すぐ側。住宅街の中に立つこちらは「ワールドチョコレートマスターズ2007フランス・パリ世界大会」にて世界第一位、総合優勝。ベスト・アントルメショコラ、ベスト・チョコレートピエスモンテの両部門賞を受賞した水野直己シェフのパティスリーです。
今年、その水野シェフによる新作が2つ登場します! まず1つめは、こちらのブルーのチョコレート、その名も「ロワゾ―ブルー」。フランス語で青い鳥を意味する美しいチョコレートは、キャラメルガナッシュとヘーゼルナッツのプラリネをバタフライピー(ハーブ)で着色した香り豊かなボンボンショコラ。それからライチによく似た果実、ランブータンをレモンで香りづけしてコーティングしたショコラをセットにしたもの。
2つめは、酸味をクリアにし苦味を抑えて香りにボリュームを出すなど何度も調整して作られたショコラを小さなタブレットにした「カレ」。このショコラはボンボンショコラはもちろん生菓子、焼き菓子にも使われブランドの核心となる味。水野シェフのこだわりが詰まったチョコレートは、本物志向の方への贈り物にもぴったりです。
■■INFORMATION■■
洋菓子マウンテン×CELLAR DE CHOCOLAT by Naomi Mizuno
京都府福知山市字猪崎小字山本322
TEL:0773-22-1658
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日、不定休
構想5年! 外はパリッ、中はスイートな松ぼっくり?!
橋立大丸本店
天橋立に立つ日本三文殊ひとつ智恩寺。その参道に、明治時代から店を構える「橋立大丸」があります。天橋立観光の折に自転車を借りたり、お土産を買ったり食事に立ち寄ったことがある人も多いのではないでしょうか。
こちらで昨年より話題になっているのが、オリジナルのチョコレート「チョコぼっくり」。長年、天橋立の松並木を象徴する松ぼっくり型のチョコレートができないかと考えていた社長さん。その思いを同店の調理師・清水みぎはさんが見事、形にし、商品化させたのです。
まず誕生したのが、こちらのプレーンなタイプ。一見、本物の松ぼっくりのようですが、パリパリの種の部分はカカオ75%のビターチョコレート、中は濃厚なガナッシュになっていています。驚くべきは全て手作りということ。種の部分は1つずつチョコレートを絞りながら形を作り、手作業で挿しているんですって!! なんて丁寧に作ってあるのでしょう~。食べるのがもったいなくなってしまいます。
以来、次々に新作が誕生し、続いてできたのが宮津市にある明治創業の茶葉店・磯野開化堂の高級抹茶にミルクチョコレートを合わせた「抹茶ぼっくり」。それから雪化粧をした冬限定の「雪ぼっくり」。そしてバレンタインまでの限定商品として今回、「イチゴぼっくり」が登場。こちらは自社で生のイチゴを乾燥させて粉末にし、ミルクチョコレートに練り混んでいるのだとか。箱から開けるとイチゴの甘~い香りが広がります。
チョコぼっくりのシリーズは店頭でしか買えないのですが、その分、プレゼントしたら喜ばれること間違いナシですね。
■■INFORMATION■■
橋立大丸本店
京都府宮津市文珠475
℡0772-22-4151
営業時間: 8:30~17:30
定休日:無休
丹後の自然の恵み×チョコレート
KANABO CHOCOLATE
京都府北部に位置する丹後地域は豊かな自然と豊富な食材の宝庫。そんな京都府北部の与謝野町にある「KANABO CHOCOLATE(カナボー チョコレート)」は、丹後の食材と様々な産地のカカオ豆を使用したビーントゥバー(カカオ豆からチョコレートバーになるまで一貫して製造を行うこと)のチョコレート工房です。地元出身で元料理人の矢野裕亮さんが、丹後の食材を使ったお土産を作りたい、家に丹後の魅力を持ち帰ってほしいという思いから工房を立ち上げました。
定番のチョコレートは、この素敵なパッケージに入っています。デザインは京丹後市久美浜町でデザイナー兼イラストレーターをされている余根田直樹さんに依頼。丹後のシンボルである天橋立と、ワクワクする旅の楽しさをイメージした気球が描かれたおしゃれなデザイン。メニューは季節で変わりますが、その中からいくつかおすすめをご紹介します。
「エキゾチックジンジャー」宮津市の若い農家さんが作るショウガを使用。爽やかな香りとパンチのある刺激がスパイシーなガーナ70%にピッタリ。カカオ豆はフルーツなんだと改めて感じさせるフルーティな味の大人なチョコレート。
「濃いイチジク」農家自ら乾燥まで手がけた京丹後産のドライイチジクとインドネシアのカカオ豆を合わせた、カカオ70%とは思えない優しい風味。
「まろみ翁乃塩」りんごやプラムを思わせるフルーティなチョコレートに京丹後市で作られる「翁乃塩」を合わせて。角のない、まろやかな塩味がカカオの風味を一層引き立てます。丹後の日本酒との相性バツグン。
このように、さまざまな丹後の食材とカカオを掛け合わせたチョコレートが作られていますが、今年のバレンタイン用に作られたチョコレートがこちら。ガーナ産のカカオ豆から作ったチョコレートに京丹後市大宮町産の落花生、久美浜町産のドライイチジク、網野町産の翁乃塩、宮津市産の八朔ピールをトッピングしたオール丹後な贅沢なチョコレートです! スパイシーな中に翁乃塩の塩加減が絶妙で赤ワインとも相性が良く、ワインと共にプレゼントするのも喜ばれそうです。
KANABO CHOCOLATEは工房なので、こちらで購入はできませんが、宮津市の「ちりめん問屋」などや、ホームページから購入可能です。
■■INFORMATION■■
KANABO CHOCOLATE
京都府与謝郡与謝野町弓木204-7
TEL:0772-45-0880
HPから購入可能
茶葉が主役! 濃厚な抹茶の風味をチョコレートと共に
d:matcha Kyoto
美しい茶畑の風景が広がる京都府相楽郡和束町。約800年ものお茶栽培の歴史が息づくこの町に、お茶の魅力に取りつかれた若いメンバーが集まり、宇治茶栽培から商品企画・製造・販売までを一貫して行う宇治茶農家「d:matcha Kyoto(ディーマッチャキョウト)」があります。現在は4ヘクタールもの広い茶園で茶を栽培し、茶葉の販売だけでなく、お茶の味を活かしたスイーツなども製造しています。
その茶栽培から製造・販売まで一貫した行う強みを活かして作られたのが「【3%から最大濃度24%】抹茶チョコ食べ比べセット」。商品名にある濃度3~24%というのはカカオの%ではなく抹茶の濃度! 抹茶チョコを開発中、異なる濃度の抹茶を食べ比べるのが楽しかったことから、商品化してみよう! と誕生したのだとか。
使用する品種は全国生産量の約3%という貴重な「おくみどり」。濃度は3%、6%、12%、18%、24%の5種類。6%程度でも十分に抹茶の味わいが楽しめますが、12%以上になると更に濃厚で贅沢な味わいが楽しめるのだとか。ちなみに24%だと1粒で薄茶1杯分になるんですって。贈った相手と一緒に食べ比べしてみるのも楽しそうですね。
もう一つご紹介したいのが、d:matcha Kyotoの人気商品「抹茶ザッハトルテ」。ザッハトルテといえば、オーストリアの伝統的なチョコレートケーキですが、こちらは抹茶チョコで作られています。抹茶チョコスポンジケーキの間に抹茶生クリーム、外側を濃厚な抹茶生チョコでたっぷりコーティングした抹茶尽くしのケーキで、本家は中にアンズジャムが塗られますが、こちらは抹茶生クリームの隠し味として梅酒をプラス。何層にも織り重なる抹茶の味わいと、後味にかすかに香る梅酒の風味が大人の味わいのケーキです。
■■INFORMATION■■
d:matcha Kyoto/CAFE & KITCHEN
京都府相楽郡和束町釜塚京町17
TEL:0774-74-8205(9:30~17:00)
営業時間:11:00~18:00、カフェは~16:00、木曜日はテイクアウト販売のみ
定休日:無休(12~2月は水・木曜日休み)
HPから購入可能