【たつの】古民家カフェ「菓子と珈琲 朔」和モダンな空間でくつろぎのひとときを
JR本竜野駅から揖保川を越えると、古き良き町並みが残る城下町が広がります。その一角にある「菓子と珈琲 朔(さく)」。明治時代の建物をそのまま活かしたとっておきのカフェで、たまには都会の喧騒(けんそう)から離れ、ゆったりとした時間を過ごして。
明治のお屋敷を和モダンにアレンジしたくつろぎの空間
「朔(さく)」は、明治時代に醤油屋蔵元の離れとして建てられた屋敷を改装したカフェ。立派な門構えと味のあるのれんが出迎えてくれます。オーナーの吉田元幸さんは、以前は神戸でテイクアウトの洋菓子店を経営。しかし、「持ち帰りではなく、できたての味をその場で楽しんでもらいたい」と思うようになったそう。そんな時、この建物に出合い「朔」がオープン。2021年9月で8周年を迎えました。中に入ると目に飛び込んでくるのは、スタイリッシュな赤と白のソファ。外観からのイメージとはまた一味違った雰囲気に驚かされます。たたみにソファを置いているのは、正座が苦手な人にもゆったりとくつろいでもらえるように、という心配りから。当時の面影を残しつつも現代風にアレンジした和モダンな空間が自慢です。店内には陶芸作家の作品展示コーナーも。たつの市周辺のイベント情報なども手に入るので、気になる人はチェックして。
『糀のチーズケーキ』と香り豊かなコーヒーに舌鼓
『糀(こうじ)のチーズケーキ』コーヒーセット1,000円
看板スイーツの『糀のチーズケーキ』には、同じ町内にある「井戸糀店」の糀甘酒を使用しています。甘酒の自然な甘みとフランス産クリームチーズの酸味の相性は抜群で、なめらかな口あたり。彩りよくフルーツもあしらわれ、SNS映えすること間違いなし!コーヒーは、姫路にある「自家焙煎珈房Cafe Baum」をはじめ、3カ所で焙煎してもらったもの。サイフォン式で丁寧に淹(い)れる『朔ブレンド』は苦味と酸味のバランスがよく、なんといっても香りが豊か。
オリジナルのスイーツメニューが充実
『季節のタルト』単品850円、コーヒーセット1,200円
『季節のタルト』も人気。バターの香るサクサクのタルトとたっぷりの自家製カスタードクリームの上には、旬のイチゴやイチジクなど季節のフルーツをトッピング。ごろごろとのったフルーツに満足すること間違いなし!
『ラズベリーショコラ』単品300円、コーヒーセット800円
ラズベリーを混ぜ込んだ、しっとりと濃厚な『ラズベリーショコラ』も人気。チョコのビターな風味とラズベリーの甘酸っぱさのバランスが絶妙です。添えられたラズベリーソースと一緒に味わって。
『クレームブリュレ』コーヒーセット1,000円
『クレームブリュレ』は、注文が入ってから表面をキャラメリゼしてくれるのでパリパリ感が格別。飴を割ると、濃厚なカスタードがとろ~りと。一口食べると、バニラビーンズの豊かな風味と香ばしいカラメルの香りが口いっぱいに広がります。
ボリューム満点のモーニングセット
『モーニングセット(コーヒー付き)』700円
厚切りトーストにサラダ、厚焼き玉子にヨーグルト、素麺、スープ、シュークリームがセットになった、ボリューム満点のモーニングメニュー。コーヒーがついて700円とコスパ最強のセットです。モーニングは13:00までなので遅めの朝食やランチにもおすすめ。ドリンクを注文すると無料でついてくる『トーストサービスセット』は、トースト、サラダ、卵焼き、フルーツなどバランスの良い食事がとれるうれしいサービス。現在、コロナの影響でランチを休業中のため、再開までは朝早起きをして「朔」のモーニングを味わって。
四季折々の景観を楽しめる庭園
敷地内の日本庭園には、カエデやアジサイ、キンモクセイなどさまざまな植物が植えられていて、四季折々の景観を楽しめます。窓は全面ガラス張りの引き戸になっていて、どの席からも庭が見えるのがうれしいですね。6〜8月頃はみどりが鮮やか。眺めていると時が経つのを忘れてしまいそう。店内には、「朔」が描かれた絵が。毎年地元で開催されている城下町の「絵はがきコンテスト」の作品です。入賞した1作品は絵はがきになって販売されています。コンテストは今年も開催予定。モチーフに「朔」を選ぶ人が多いのもこの町並みに溶けこんでいる証ですね。くつろぎのひとときを心ゆくまで味わったあとは、風情ある町並みを散策するのもおすすめです。