【たつの】風味豊かな食パンが自慢の「こばとぱん」兵庫県産素材を使った惣菜パンもリーズナブル
たつの市御津町で知る人ぞ知る「こばとぱん」は、土・日の週末2日だけ営業する小さなパン工房。兵庫県産の小麦粉や卵、自家製天然酵母を使って手間暇惜しまず作るパンは、どれも風味があっておいしいと評判で、リピーターも続出。人気の秘密は80円~というリーズナブルな価格にもあります。早い時間に完売してしまうこともあるので、事前予約をしてから訪れるのがおすすめです。
たつの市御津町で週末2日営業する「こばとぱん」
綾部山梅林や田園風景など、ほのぼのとした自然の原風景に溶け込む一軒のパン工房「こばとぱん」。以前は予約販売やイベント出店のみでしたが、オーナーが住居として利用していた建物をパン工房としてリフォーム。現在はこの工房で土・日曜日、予約販売限定の金曜日も合わせれば週3日、パンの販売をしています。2021年9月から、毎週金曜日、姫路市広畑区の英国ファームショップ「マーケットロンドン」でも、食パンの販売をスタート。看板商品の『シンプル食パン』と『はちみつ食パン』を数量限定で販売しているので、家が近い人はそちらもチェックして。どこか懐かしい引き戸を開ければ、香ばしいパンの香りと明るいオーナーが出迎えてくれます。思わず「ただいま!」と言いたくなるようなアットホームな雰囲気に包まれています。壁には、「こばとぱん」のイラストと“一期一会”という言葉が書かれた掛け軸が飾られています。「パンを通して巡り合うお客さまと、一期一会の出会いを大切にしていこう」という思いが込められています。優しい笑顔が素敵なオーナーがパン屋を始めるきっかけとなったのは、過去に体験した自身の闘病生活。そのときに食事が大切であることを実感し、“安心・安全なパンを人々に届けたい”と思ったそう。だから「こばとぱん」のモットーは“毎日食べても飽きない、安心できるパン”。国産を中心に、胸を張って公表できるような、こだわりの食材だけを使用しています。地産地消も心がけ、地元酒造の米麴で作った自家製酵母、兵庫県産ブレンド小麦粉「北野坂」、姫路市夢前町の「藤橋家の卵」など、兵庫県産ブランドを多く使用。自家製の天然酵母を使うことでドライイーストの量を極限まで減らし、素朴ながらも小麦粉本来の風味を生かした味わいに仕上げています。パンの種類によって配合や製法を細かく調整しているのもおいしさの秘訣です。特に、「こばとぱん」の食パンはどれも、弾力のあるもっちりとしたタッチが自慢。数日経っても続くもっちり感は、湯だね製法ならでは。食べ応えも抜群です。菓子パン系はふんわりやわらかで、優しい甘さが特徴的です。
4種の食パンの中でも人気No.1は『シンプル食パン』
左『シンプル食パン』2斤740円、右『はちみつ食パン』2斤740円
オープン以来、変わらぬ味と人気を誇るのが看板商品『シンプル食パン』と『はちみつ食パン』。「小さな子どもでも、安心して食べられるような食パンを作りたい」と考えて作った『シンプル食パン』は、国産小麦粉と太白胡麻油、「天海の塩(あまみのしお)」など、名前の通り材料からシンプル。焼き色が控えめで、白くふっくらと焼き上がっています。
『はちみつ食パン』左から半斤200円、1斤380円、2斤740円
たつの市の養蜂場「井上養蜂場」が、店の目の前の綾部山梅林で採蜜したハチミツを贅沢に使用した『はちみつ食パン』は、きれいな金色に色づき、見るからにおいしそう。口に含んだ瞬間、ふわっとハチミツの甘い香りが広がり、思わずほっこり幸せな気分に。しっとりとした食パンは、噛めば噛むほどハチミツの甘さが増します。まずはそのままで、甘い風味を楽しんで。さまざまな家族構成や幅広い年齢のリピーターに愛される「こばとぱん」。食パンは4種類のサイズを用意しています。一人暮らしにうれしい小さめの半斤、オーソドックスな1斤、5人家族以上にうれしい1.5斤、毎日パンを食べる人にぴったりな2斤があり、事前予約をすれば、サンドイッチ用など好みの厚さにスライスサービスも。
『ぶどう食パン』1.5斤800円
お客さんからのリクエストが多かった『ぶどう食パン』が、新たに食パンラインアップに仲間入り。サルタナレーズンとカリフォルニアレーズン、2種類のレーズンを工房でラム酒漬けした自家製ラムレーズンを生地に混ぜ込んでいます。レーズンのみずみずしさが際立つフルーティーな一品です。
『くるみ食パン』1.5斤760円
2021年11月からの新商品『くるみ食パン』もご賞味あれ。工房でローストしたクルミをたっぷり混ぜ込み、香ばしさとカリッとした食感がアクセントに。風味を生かす小さめのクルミと、カリッとした食感を際立たせる大きめのクルミ、大小さまざまなサイズのクルミを使っているのがこだわりポイントです。おすすめの食べ方はトースト。サクッと歯切れが良くなり、香ばしさが一層引き立ちます。
定番パン人気ランキングTOP3
第3位『クリームパン』150円
姫路市夢前町の「藤橋家の卵」、鳥取県大山の「白バラ牛乳」、よつ葉バターを使った自家製カスタードがたっぷり詰まった一品。口どけの良さとシンプルなカスタードのおいしさは、老若男女問わず好評です。
第2位『メロンパン』150円
「こばとぱん」の『メロンパン』は、クッキー生地にクラッシュアーモンドが入っていて、ひと味違います。皮つきのアーモンドを工房でローストしているため、香ばしさも格別!サクサクのクッキー生地とカリッとしたアーモンドのアクセントが絶妙で、やみつきになりそう。
第1位『あんぱん』150円
自家製粒あんを包んだ『あんぱん』は、ころんと丸いフォルムがかわいらしく、思わず手に取りたくなる一品。 あんこは、国産小豆と粗製糖、赤穂の「天海の塩」を使い、小豆本来の味をいかしたコクのある味わいです。甘さ控えめで、素朴なパンの風味とぴったり!軽くていくらでも食べられそう。
80円~のリーズナブルな価格がうれしい多彩なパン
毎週店頭に並ぶパンは、食パン以外に10種類以上。すべてリーズナブルな価格ですが、中でも80円~の“丸パンシリーズ”が特に好評です。値段は安くても、味は一流。写真は左から甘酸っぱさとミルキーなハーモニーがたまらない『クランベリーとホワイトチョコ』(100円)、子どもから人気の『さつまいもと黒ゴマ』(80円)、食感が楽しい『クルミとイチジク』(100円)、鼻から抜ける香りに酔いしれる『ローズマリー』(80円)、プロセスチーズのほどよい塩味がクセになる『チーズぱん』(80円)、オレンジのスライスがインパクト抜群な『オレンジとチョコのパン』(100円)の6種類。特におすすめは『ローズマリー』。工房の庭で採れたローズマリーを手作業でほぐし、生地に練り込んだ香り高いパンです。パスタや洋食の付け合わせにもぴったり。
『ピロシキ』210円
合い挽きミンチと野菜を自家製トマトソースで煮詰めた特製ミートソースが入った『ピロシキ』も絶品。タマネギとキャベツの野菜の甘さが、肉の脂とコクにマッチ。がっつり系を求める男性客の心をわしづかみして離さない、パンチの効いた一品です。
『ミニピザ』210円
おひとり様サイズのピザをパンで再現した『ミニピザ』も、数に限りがあり、完売していることが多いので予約がおすすめ。味付けは、イタリアのトマト缶を塩でコトコト煮詰めたシンプルなトマトソースのみ。野菜とトマトソース、チーズ、ベーコンが一体となって、あっさりだけど奥深い味わいに仕上がっています。季節によっては、たつの市の農家「ナチュレ―ゼ」の有機野菜を使うこともあるそうなので、そのタイミングに巡り合えたらラッキー!
『フレンチトースト』各100円
滅多に店頭に出ない『フレンチトースト』も必見!。フレンチトーストを作るためにわざわざ食パンを追加で焼くこともあるんだとか。使用する食パンが『シンプル食パン』か『はちみつ食パン』かはその日次第。中まで卵液が染みこみ、しっとりやわらかなパン屋特製の『フレンチトースト』で、贅沢な朝食を味わってみては。
手土産にぴったりな“こばとのおやつ”にプリンが登場♪
『クッキー』160円
「子どものころ楽しみだった毎日のおやつタイム。そんなわくわくするような、どこか懐かしい手作りのおやつを食べてほしい」と誕生したのが、小さな“こばとのおやつ”。定番の『クッキー』は粗糖のザクザク食感が楽しく、小さな子どもにも人気です。袋の中に、4種類の小さなクッキーが入っていて、中身はその日のお楽しみ。みんなとシェアしたり、一人で味の違いを楽しむのもいいですね。
『プリン』150円
バニラエッセンスなどの香料に頼らず、「藤橋家の卵」と「白バラ牛乳」のコクと風味を生かしたシンプルな『プリン』。つるんと滑らかな口当たりと優しい味わいに、食べるとほっと落ち着きます。世代問わず愛されるプリンは、食パンと一緒に、手土産としてプレゼントするのも良いですね。
『メレンゲ』100円
卵白を使った、サクッシュワッな小さなお菓子『メレンゲ』が並ぶ日も。口溶けの良さがメレンゲの最大の特徴で、お茶請けにもぴったり。疲れたときは一粒食べて糖分をチャージして。
『エコバッグ』2,000円
店内では、手刷りのロゴが入った『エコバッグ』も販売しているので、ファンはぜひチェックして。コンパクトに折り畳めるので、普段の買い物にも活躍しそうですね。体思いのやさしい素材で、手間と暇を惜しまず作った「こばとぱん」のパンを目当てに、あなたも御津町に足を運んでみてはいかが?