神戸市が「中央市民病院」に『抗体カクテル療法センター』を設置したそう。9月中旬には5ヵ所目の「宿泊療養施設」も新設へ
神戸市が、新型コロナウイルス第5波による感染急拡大を受けて、症状の悪化に対して早期に対応し、重症化を予防するための取り組みを進めています。
ポートアイランドの「中央市民病院」には、重症化しやすいハイリスク患者に「抗体カクテル療法」を行う『抗体カクテル療法センター』を設置。
当初は、宿泊療養施設「ニチイ神戸ポートアイランドセンター宿泊棟」で実施される予定でしたが、早期実現のために「中央市民病院」で行われることになりました。
9月中旬には、中央区に5施設目の「宿泊療養施設」(150室程度)が新設されるそうです。
抗体カクテル療法センターの設置
重症化しやすいハイリスク患者に、感染早期に抗体カクテル療法を実施するため、中央市民病院に『抗体カクテル療法センター』を設置する。
【使用薬品】中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」(商品名 : ロナプリーブ)
・コロナ治療薬として7月19日特例承認(承認4例目)
・重症化リスク(入院・死亡リスク)が約70%減(海外での治験)
【場所】中央市民病院
【対象者】軽症・中等症Ⅰ以下の重症化リスク因子のある入所者のうち、症状が進行しつつあるなど、医師が重症化の可能性があると判断した方。
【開始時期】2021年8月27日(金)
【治療人数】当初は2名から開始し、1日あたり10名程度の投与を予定。
【実施の流れ】中央市民病院で投与 →(搬送)→ 宿泊療養施設
宿泊療養施設の新規開設(5施設目)
【場所】中央区内で調整中
【室数】150室程度
【開設日】2021年9月中旬(予定)
宿泊療養施設の現状
4施設・436室(2021年8月25日現在)※市外在住者含む
神戸市では、8月26日(木)時点の病床の使用率が「90%」と「ステージ4」レベルに達している状況です。
病床拡大のために「市民病院」では、9月1日から順次「通常医療の制限」が行われます。
宿泊療養施設の拡大によって、必要としている人に医療が届くことを願い、引き続き感染対策を心がけたいところです。