薬膳のカリスマが伝授!身近な食材で簡単に作れる「薬膳」レシピ4選
東洋医学に基づいた食事法を用いた健康食として、いま女性の注目を集めている“薬膳料理”。お店で食べることはできても、自宅では作れないものだと思っていませんか?
そこで今回は、2018年12月17日(月)に放送された読売テレビ『す・またん!』の人気企画『アツコは見た!カリスマ主婦の裏技テクニック』から、薬膳のカリスマに家庭で簡単にできる薬膳料理をご紹介いただきました。
身近な食材を使って気軽に薬膳料理を楽しむことができますよ!
■身体を内と外からアプローチする薬膳料理のカリスマ主婦がスゴ技を紹介!
今回、薬膳料理を紹介してくれるのは、管理栄養士の資格を持つ槇玲(まり)さんです。神戸市にお住まいで、3人のお子さんを持つママでもあります。
槇玲さんは、家庭でもできる薬膳料理を考え出した第一人者。しかも真理さんが作るレシピは、スーパーでそろうものだけで作れるんです。
さっそく自宅で簡単にできる薬膳料理を教えていただきました
■1:薬膳の基本!ベランダで簡単天日干し「陳皮(ちんぴ)」
みかんの皮を、ベランダで天日乾燥すると、水分が抜けて、栄養がぎゅっと凝縮される“陳皮(ちんぴ)”。
薬膳の考え方によると、みかんの皮が体の水分代謝を良くしてくれるので、乾燥肌に最適なのだそう! しかも、皮に含まれる“リモネン”が、リラックスさせてくれるので、寝つきのよさにもつながるのだといわれています。
1週間干したみかんの3個分の皮を、1Lのお湯で10分蒸らすだけで、簡単にできる『陳皮茶』。さわやかな香りがふわりと口に広がり、ほっこりとした気分になれます。
みかんの皮はよく洗ってから干すようにしてくださいね。
■2:晩酌にもおすすめ!ぽかぽかになる『黒豆めぐり酒』
冷えに悩む方は、こちらもおすすめ! 槇玲さん考案の『黒豆めぐり酒』です。日本酒を使用しているので、晩酌や料理酒としても使えます。
材料と作り方はこちら。
<材料>
日本酒・・・500ml
乾燥黒豆・・・100g
干し生姜(スライス)・・・5枚
みかんの皮(陳皮)・・・2つ分
<作り方>
作り方は簡単。密閉できる瓶に、黒豆、干し生姜、みかんの皮を入れて日本酒をたっぷり注ぎ、1日置くだけ。
アルコールが苦手な人は、ヨーグルトをスプーン1杯程度入れて、かき混ぜて。アルコール臭が和らぎ、麹のような風味になって、飲みやすさアップ! 甘酒のような甘さもあり、寒い時期には特におすすめとのことですよ。
■3:お塩がポイント!薬膳スイーツ『カボチャのプリンケーキ』
冬が旬のカボチャは、この時期甘みが増しておいしいですよね。そのカボチャを使ったスイーツづくりに挑戦です。
<材料>
【カラメル】
砂糖・・・大2
シナモンパウダー・・・小1/2
【プリン液】
カボチャ(正味)・・・400g
全卵・・・1個
卵黄・・・2個
牛乳・・・200cc
砂糖・・・大2
粗塩・・・ひとつまみ
【スポンジ生地】
卵白・・・2個
砂糖・・・大2
粗塩・・・ひとつまみ
薄力粉・・・40g
<作り方>
(1)カボチャ(400g)は、あらかじめ皮ごと電子レンジで5分(600w)温めておきます。
(2)鍋にクッキングシートを敷き、砂糖(大2)を溶かしてカラメルソースを作ります。このとき、シナモンパウダー(小1/2)を加えるのがポイントです!
シナモンは、薬膳の考え方によると、カボチャの消化を促して、栄養の吸収力を上げてくれるんだそう。
(3)ミキサーに、(1)のかぼちゃ、全卵(1個)、卵黄(2個)、砂糖(大2)、牛乳(200cc)を入れてプリン生地のベースを作ります。このとき、必ず“粗塩”(ひとつまみ)を入れるのがポイント。
薬膳では、甘いものには必ず、ひとつまみの塩を入れるのだとか。これは、唾液を増やして、消化を助ける働きと、体の中に甘いものがたまらないようにするためだと考えられています。
(4)皮や繊維が残らないよう、滑らかになるまでミキサーをかけた(3)を、(2)のカラメルソースの上に流し込みます。
(5)ボウルに卵白(2個)、砂糖(大2)、粗塩(ひとつまみ)を泡立て、薄力粉(40g)をよく加え混ぜスポンジ生地を作り、(4)の鍋にのせます。こちら側がケーキの下になるので、平らにならしておくことがポイントです。
(6)蓋をして、弱火で20~30分ほど蒸し焼きにすれば完成です。
かぼちゃの優しい甘みがおいしい、舌触りの滑らかなケーキですので、ペロリと食べられますよ!
■4:栄養満点!薬膳パーティ料理『わさび塩鶏のカリカリチキンナッツ』
薬膳でパーティ料理ができるなんて、嬉しいですよね。これからご紹介する料理は、普段の食卓でも使えるレシピです。
使う材料と作り方はこちら。
<材料>
鶏むね肉・・・1枚(200g)
(スティック状に切る)
練わさび・・・小1
粗塩・・・小1/2
ピーナッツ・アーモンド・・・合わせて100g
(ビニール袋に入れ、めん棒などでたたく)
小麦粉・・・大4
ベーキングパウダー・・・小1/2
水・・・大4
ブラックペッパー・・・適量
油・・・適量
<作り方>
(1)鶏むね肉(1枚・200g)に練りわさび(小1)と粗塩(小1/2)を揉み込んでおきます。
わさびは、加熱すると辛さがなくなり、わさびの成分が消化吸収を助けてくれるので、肉料理にピッタリなんだそう。
さらに塩を揉み込んだあと、1時間以上ねかせると、下味が沁み込んでちょうどいい弾力になります。槇玲さん曰く、「前日にここまで仕込んでおくと便利ですよ」とのこと。
(2)(1)のむね肉に小麦粉 (大4)、ベーキングパウダー(小1/2)、水(大4)、ブラックペッパー(適量)を付けていきます。パン粉の代わりにピーナッツやアーモンドなどお好みのナッツ(合わせて100g)を付けて、火をつける前の油の中に並べていきます。
揚げ物は油を熱してから入れるイメージですが、常温の油から、ゆっくりと加熱することで、柔らかいまま中までしっかりと火が通り、しっとりと揚がるのだとか。
むね肉はパサつきがちで敬遠してしまうという方は、槇玲さんのレシピをぜひ試してみてはいかがでしょうか? しっかり揚がっているのに、しっとりジューシーで噛みきりやすいので、メインディッシュにも最適ですよ。
家庭でできる薬膳料理、意外にも簡単なものばかりでしたね! ぜひ、あなたもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。(文/浜田みか)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』(月曜~金曜 5時20分~)
この情報は記事公開時点のものです。