市民病院で通常医療の制限を一部解除へ。宣言解除とコロナ患者の減少を受けて
6月20日をもって兵庫県の緊急事態宣言が解除となり、6月21日からまん延防止等重点措置に移行しました。感染者数も減少していることから、市民病院でコロナ病床確保のために行われていた通常医療の制限が一部解除されるようです。
第4波での患者増加を受けて、西神戸医療センター・西市民病院・中央市民病院において、通常医療の入院・手術等を制限し、コロナ患者の入院受入体制を強化していました。
今回、4月末から約2ヶ月におよんだ緊急事態宣言により感染症患者が減少したこと、宣言解除にいたったことから、市民病院の医療提供体制の見直しを行うそうです。
西市民病院・西神戸医療センターではコロナ患者受入病床の一部を一般病床に戻し、通常医療における入院・手術等の制限を一部解除。また、中央市民病院でもこれまで医療スタッフ確保のため実施してきた病床制限を緩和し、通常医療の制限を一部解除するとのことです。
■中央市民病院:全病床数768床
・感染症患者の受入病床:(現在)46床(※)→ 変更なし
・通常医療(入院・手術等)の制限:(現在)4割程度 → 入院:2割程度、手術:病床の範囲内で実施
※臨時病棟36床、感染症病棟10床
■西市民病院:全病床数358床
・感染症患者の受入病床:(現在)43床 → 20床
・通常医療(入院・手術等)の制限:(現在)4割程度 → 2割程度
■西神戸医療センター:全病床数475床
・感染症患者の受入病床:(現在)45床 → 36床
・通常医療(入院・手術等)の制限:(現在)4割程度 → 2割程度
6月22日から順次、上記運用を変更していくとしています。
また、引き続き感染拡大への警戒を続ける必要があることから、新規受入2病院を含む3病院(民間)から合計9床の新たな病床確保の申し出があったとのこと。これにより、6月22日以降の確保病床は現在の305床から282床になります。
6月21日から適用された兵庫県のまん延防止等重点措置の内容はこちら。
新規感染者数は減少し、入院できずに自宅待機せざるを得ない状況は解消されてきていますが、新たな感染拡大の波が押し寄せる可能性は十分に考えられます。感染拡大を抑制するため、引き続き個人が自覚ある行動をとることが重要です。
〇不要不急の外出・移動を控え、特に混雑している時間や場所を避けること。
〇路上や公園等での飲酒は感染リスクが高いため、決してそのような行動はしないこと。
〇特に、市民への最重点感染防止対策として、「マスク」と「距離」を強く要請。
・マスクを外して会話をしない。
・食事などで会話をするとき、1メートル以上距離をとる。斜めに座る。横に並ぶ場合は、1つ席を空ける。大声を出さない。
〇また、手洗、消毒、換気などの徹底した感染対策を強くお願いします。