「須磨海浜水族園」近くの国民宿舎『シーパル須磨』が3月末で閉館。再整備で、跡地は3000㎡の多目的広場に
須磨海岸にある国民宿舎『シーパル須磨』が3月末で閉館します。ギリギリまで宿泊はできるようです。
神戸市須磨区須磨浦通1-1-1
『シーパル須磨』があるのは、国道2号線沿いで「スマスイ」と同じ並びにあります。道を渡って少し東に行ったところのコンビニも閉店したばかり。
西を向くと「須磨浦山上遊園」などがある「鉢伏山」が見えてます。
反対側は、すぐ須磨海岸という立地で、宿泊も「須磨海岸を一望プラン」というのが推しポイントで、最上階の11階(縦長の窓があるところ)はオーシャンビューの「展望風呂」になってます。
多目的ホール、宴会場もあり、お祝い事や家族の集まりなどの場として使ったことがある人もいるかもしれません。
60年近い歴史があり、昭和37年に「神戸市立国民宿舎 須磨荘」として開設、阪神大震災で建物が半壊するなど大きな被害を受けたそう。
当時「須磨荘」の西側で基礎工事中だった現在の建物が、震災翌年に「国民宿舎 シーパル須磨」として再オープンしました。
施設の入口には、このあたりにあったという明治時代の洋館「須磨住友別邸」の門柱が使われてます。
1階のカフェスペースからは、現存する日本最古の鉄製灯台である「赤灯台」が見えます。
閉館するのは「3月末日」で、HPでは3月30日(火)分の予約まではできる状態。「大感謝祭」として宿泊者には「想い出絵葉書」などのプレゼントが用意されてるそうです。
今後は、4月から解体工事が始まり、水族園よりは一足早い「2023年9月」には「にぎわい施設」ゾーンとしてオープンする予定。
神戸市の工事計画を示した資料を見ると、「赤灯台」や「須磨別邸門柱」はそのまま残されるようです。
跡地は3000㎡の「コミュニティ広場」として、地元の「運動会」から企業の「展示会」、「マルシェ」などのイベントや、海水浴シーズンの「臨時駐車場」に利用することも考えられてるみたい。
新しい宿泊施設は「国民宿舎」ではなく、価値体験型ホテル『神戸須磨パークス&リゾーツホテル』になる予定。
水族館との一体運営の7階建て80室のホテルで、「イルカとふれあい体験」ができたり、「水槽付きプレミアムルーム」があったり、瀬戸内海の魚介類や神戸牛・淡路の食材にこだわった「レストラン」などが計画されてます。
リゾートホテルになる分、価格的にはだいぶん上がるではないでしょうか。
とにかく「シーパル須磨」は今月末まで。想い出のある人や、行ったことなかったという人は、お早めに。
◆関連リンク
・神戸市立国民宿舎 シーパル須磨 – 公式サイト