【2021】美しい花に癒されたい! 京都のツツジの名所7選
今年は桜の開花が早かったですね。桜の次に咲くのがツツジ。ツツジは古くから日本人に愛されている花で、ヤマツツジやモチツツジ、サツキなど約17種が自生するといわれています。今回は、京都府内にあるツツジの名所を地域別にご紹介。 同じ花でも咲く場所でこんなにも雰囲気が変わるんだ! と驚かされますよ。
※今年は例年より開花が1、2週間早いようですので訪れる際はご確認ください。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保・3密の回避など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
<海の京都>境内がピンク色に! 海を眺める5000株のミツバツツジ
如意寺@京丹後市久美浜町
※例年の見頃:3月30日~4月20日頃
穏やかな久美浜湾のすぐ目の前に立つ如意寺は、「海の見える祈願寺」「花の寺」として年間約7万人の参拝客が訪れる京都北部の古刹です。
境内の山にはご住職が手入れする回遊式の遊歩道があり、山の中を散策しながら四季折々の花を楽しむことができます。中でも春、約5000株ものミツバツツジにシャクナゲなどが咲き誇ると境内が瑞々しいピンク色に染まり、それはそれは美しい光景になるんです。
今年はミツバツツジの開花が早く、まもなく終わってしまいそうとのことですが、この後はヒラドツツジやレンゲツツジ、山法師、沙羅、笹百合に山野草などが次々と咲き、お寺は花の楽園になります。
ミツバツツジをあしらったお守りや、ミツバツツジの印を押した御朱印も授与されます。参拝の記念にいかがでしょう。
■■INFORMATION■■
如意寺
京都府京丹後市久美浜町1845
0772-82-0163
拝観時間:8:00~17:00
拝観料:無料
アクセス:京都丹後鉄道久美浜駅から徒歩15分
<海・森の京都> 丘と池を薄紫色に染めるミツバツツジ
楞厳寺(りょうごんじ)@綾部市
※例年の見頃:4月中旬~下旬
楞厳寺は一年を通してツツジ、ボダイジュ、ハス、サルスベリ、ツバキと四季折々の花が咲きこぼれ、久美浜の如意寺と共に「関西花の寺二十五カ所」の札所になっている花の名所です。
特に春は境内の池の向うに広がる丘が数千株ものミツバツツジで紅紫色染まり水面に映り込む景色は幻想的。えも言えぬ美しさが漂います。
丘には八十八ヶ所めぐりができる散策路もあるんです。途中にはミツバツツジのトンネルができ、とってもロマンチック!
また、同寺は丹波のカラス寺としても有名。堂内には、“鴉(カラス)博士”と呼ばれた昭和初期の画家・長井一禾(いっか)による春夏秋冬のカラスを描いた襖絵があり(襖絵の見学は要予約)、絵の説明と一緒に「カラス説法」も聞くことができます。
今年の開花は早く、天候次第では4月中旬で終わってしまいそうとのこと。ですがミツバツツジの後は約500株のモチツツジの花と新緑が目を楽しませてくれますよ。
■■INFORMATION■■
楞厳寺(りょうごんじ)
京都府綾部市舘町楞厳寺6
0773-47-0043
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:境内自由(襖絵見学の際は要予約、志納金200円程度)
アクセス:JR綾部駅下車、あやバス志賀南北線「舘」バス停から徒歩10分
<海の京都>天橋立と朱色の鳥居、ミツバツツジの競演
獅子崎稲荷神社(天橋立雪舟観展望休憩所)@宮津市
※例年の見頃:4月中旬
天橋立は見る方向により、その眺望に呼び名が付いていますが、室町時代の水墨画家・雪舟が描いた国宝『天橋立図』(京都国立博物館藏)によく似た景色が眺められることから「雪舟観」と呼ばれているスポットがあります。
この素晴らしい景色が眺められるのは獅子崎稲荷神社の鳥居を抜けた先にある天橋立雪舟観展望休憩所。朱色が美しい鳥居周辺には約1000本のミツバツツジが群生し、濃いピンク色のツツジと天橋立、両方の壮大な景色を楽しむことができます。
■■INFORMATION■■
獅子崎稲荷神社(天橋立雪舟観展望休憩所)
京都府宮津市獅子崎
0772-22-8030(天橋立駅観光案内所)
参拝時間:境内自由
休み:無休
アクセス:京都縦貫自動車道宮津天橋立I.C.から車で約10分
<森の京都>渓流ハイキングと共に楽しむヤマツツジ
京都府立るり渓自然公園@南丹市園部町
※例年の見頃:4月下旬~5月上旬
「瑠璃のように美しい」ということから「るり(瑠璃)渓」と名付けられた、るり渓自然公園。この美しい渓谷があるのは京都府南丹市園部町の南西部、標高500メートルの高原です。約4キロにおよぶ流谷沿いの散策道を歩きながら、「るり渓12勝」と呼ばれる滝や岩を眺めたり季節折々の風景や草花を楽しむことができます。
4月下旬頃にはヤマツツジやミツバツツジが渓谷一帯を薄紫色や紅紫色に染め、まるで水彩画の世界のよう。特に最上流にある通天湖周辺は見ごたえがあります。
■■INFORMATION■■
京都府立るり渓自然公園
京都府南丹市園部町大河内
0771-68-0050(南丹市観光交流室)
営業時間:各施設により異なる
料金:無料(一部有料施設あり)
休み:無休
アクセス:JR園部駅から京阪京都交通バス「八田」下車、ぐるりんバス「るり渓橋」または「るり渓」下車
<竹の里・乙訓>深紅に燃えるキリシマツツジのトンネルを楽しむ
長岡天満宮@長岡京市
※例年の見頃:4月中旬~4月下旬
京都でツツジの名所といえば必ず名前が挙がるスポットが、長岡京市にある長岡天満宮。菅原道真公が太宰府に左遷される際、この地に立ち寄り、名残を惜しんだことから「見返り天神」ともいわれています。
そして長岡天満宮のツツジといえば真っ赤なキリシマツツジが有名。樹齢170年前後という古木の群生で、4月中旬頃より参道や池の周りを真紅の花が埋め尽くし、あまりの艶やかさに圧倒させられてしまいます。
特に高さ2.5mの鮮やかなキリシマツツジのトンネルができる大鳥居前や八条ヶ池にかかる石太鼓橋は撮影スポットとしても有名です。
■■INFORMATION■■
長岡天満宮
京都府長岡京市天神2-15-13
075-951-1025
社務所受付時間: 9:00〜17:00
拝観料:境内参拝自由
休み:年中無休
アクセス:阪急長岡天神駅から徒歩10分
<お茶の京都>花の絨毯のような景色が楽しめる「ツツジ寺」
三室戸寺@宇治市
※例年の見頃:ゴールデンウイーク前後
ツツジの名所として知られる三室戸寺は奈良時代創建の名刹で、西国三十三ヵ所の第10番札所。枯山水、池泉、広庭からなる5000坪の大庭にはツツジ園があり、近畿地方で最大級、寺社ではナンバーワンといわれる2万株ものヒラドツツジやキリシマツツジ、クルメツツジなどが咲き誇ります。
園内は散策することもでき、紫、ピンク、白のツツジの花が織り成す園内は桃源郷のよう。例年、ゴールデンウイーク期間に見頃を迎え、その後はアジサイが庭を彩ります。
■■INFORMATION■■
三室戸寺
京都府宇治市莵道滋賀谷21
0774-21-2067
つつじ園開園期間:令和3年4月24日(土)~5月16日(日)
開園時間:8:30~16:00最終受付
拝観料:大人800円、小人400円
アクセス:京阪三室戸駅から徒歩15分
<森の京都>文人も愛した、岩に咲く朱色のツツジ
保津峡@亀岡市~京都市右京区
※例年の見頃:6月上旬~下旬
京都府内のミツバツツジ、ヒラドツツジ、キリシマツツジなど咲き誇った後の6月に咲くのがイワツツジ。京都では、亀岡から嵐山まで緩急に富んだ保津峡を船頭さんの巧みな竿さばきで下る「保津川下り」の舟に乗っていると、岩肌に咲く可憐なイワツツジの花を目にすることができます。
緑の山々と険しい岩壁に逞しく咲く朱色のイワツツジのコントラストは、この時期にだけ見ることができるレアな光景。明治時代を代表する俳人・正岡子規も保津川下りを楽しんだ際、「下り船 岩に松あり 躑躅(ツツジ)あり」という句を詠んだほど。このイワツツジは天然記念物にも指定され、この時期に訪れる観光客の目を楽しませてくれています。
■■INFORMATION■■
保津川下り
京都府亀岡市保津町下中島2
0771-22-5846(保津川遊船企業組合)
営業時間:9:00〜15:00
料金:大人4100円、小人2700円(損害賠償保険付き)
休み:HPを参照
アクセス:JR亀岡駅から徒歩8分、トロッコ亀岡駅から京阪京都バスで15分