コロナ患者の増加に対応するため、市民病院で通常医療の制限を拡大。臨時的にコロナ受け入れ病床を確保へ
緊急事態宣言の解除後、全国および兵庫県内の新型コロナウイルス感染症患者は再び増加しています
今回の増加の特徴として、濃厚接触者の割合が少なく全くの新規患者の割合が多いため、症状があり入院になる割合が高くなっているようです。また、介護を要する高齢者の患者も多く、入院に際して多くのスタッフが必要になっています。
さらに、変異株による感染者が増加しており、変異株の患者は退院のためにPCR検査において2回の陰性確認が必要になるため、入院期間が長くなっています。
これにより、2021年3月25日(木)時点で病床使用率は87%(164床/189床)となり、ステージ4(病床使用率50%以上)の基準を大きく上回っています。加えて、重症患者が14人となっていることもあり、市内のコロナ受入病床はひっ迫し、入院調整が難しい状況です。
神戸市はこの状況に対応するため、西神戸医療センター・西市民病院において、通常医療の入院・手術等を3~4割程度制限し、臨時的に新型コロナ患者の受入病床を拡大すると発表しました。また、中央市民病院においても入院制限を3割程度に拡大し、3病院が連携してコロナ患者の入院受入体制を強化するとのことです。
市内のその他の医療機関に対しても、転院を促進するためのリストの作成や、受け入れ病床の確保を要請しています。
市民への要請【感染再拡大(リバウンド)予防のためのお願い】
本市の医療提供体制は予断を許さない状況であり、この状況を根本的に改善するためには、感染者数を減少させていくことしか方法はなく、そのためには市民一人ひとりが自覚、努力、行動を行うことが必要です。
引き続き、大人数での会食を避け、通常の食事中も会話を控え距離を取るなどの徹底した感染対策を強くお願いします。
特に、年度末・年度始めにおいては、卒業旅行・謝恩会・歓送迎会は控え、花見は宴会抜きで行って頂きますようお願いします。
緊急事態宣言の有無で判断するのではなく、一人ひとりが、個人の行動が感染状況の改善に繋がっていくと自覚して、適切な行動をとるようにしましょう。
◆関連リンク
・神戸市 – 公式サイト