テニスコート25面分?自転車で移動…? 図書館の地下室にあるものとは
普段何気なく訪れている場所の地下に何があるか、考えてみたことはありますか? 公立図書館の中で日本一の蔵書数を誇る大阪府立中央図書館の地下には、私たちの知らない秘密が隠されています。
今回は、2020年10月25日(日)に、読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』で放送された『情報喫茶店』より、大阪府立中央図書館の地下の裏側をご紹介します!
※この記事は2020年10月25日(日)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
■テニスコート25面分!とにかく広い地下書庫へ潜入
今回やってきたのは、東大阪市にある大阪府立中央図書館。
その建物の中には、医学書などの専門書から可愛らしい絵本まで幅広いジャンルの本が保管されており、その蔵書数はなんとおよそ288万冊! 公立図書館の中で日本一を誇ります。
一般の方は立ち入り禁止のエリアへ、特別に案内してもらいました。扉を抜け、地下への階段を下りていきます。
そこには更衣室や控え室など、どこにでもありそうな普通の部屋が。
さらに一番奥まで進むと、広い書庫が現れました。実はこの図書館の地上階にある本は、全体のたった2割ほど。残りの8割は、地下書庫で保管されているんです! 申請をすれば、ここにある本も貸し出し可能なのだそう。
さすがは日本一の蔵書数を誇る公立図書館。地下書庫の面積は、なんとテニスコート25面分もあるんです!
あまりに広いため、申請された本を取りに行く際には自転車が使われているほど。しかし書庫担当の職員は、大体の蔵書の場所をしっかり把握しているというから驚きです。
集められた本はケースに入れられ、搬入機で地上階へと運ばれます。自転車や長年の経験などを駆使することで、本をいち早く利用者の元に届けているんですね。
■マンガや新聞、紙芝居まで!地下書庫は貴重な書物の宝庫
とにかく広いこの地下書庫には、貴重な書物がいっぱい!
400年近くも前にあのガリレオ・ガリレイによって書かれた本や、
芸能人の著書など、様々な本が保管されています。
中には、112年前の明治時代に初めて日本語訳された『フランダースの犬』も。この名作といえば、主人公の名前はネロ、愛犬の名前はパトラッシュですが、当時の翻訳では……、
なんと、ネロはキヨシ、バトラッシュはブチという名前に! 当時の人々にはネロとパトラッシュという名前では想像がしづらかったため、こんな訳し方をされたようです。
さらに地下書庫には、新聞コーナーも。過去83年分の新聞が保管されています。
方正巡査こと、月亭方正さんが生まれた日の新聞を見てみると、
その日は西日本に大雪が降っていたことがわかりました。お母さんにかつて言われた「あんたが生まれた時、雪降ってた」という言葉も、新聞記事につられて蘇ります。
また、すちえことすっちーさんが生まれた日の新聞には、ビッグニュースが!
なんと、太平洋戦争が終結したことを知らずに28年間グアムのジャングルに潜伏し続けた元日本兵の横井庄一さんが発見された日だったのです!
新聞のほかには、あの『少年マガジン』が創刊号から集められたコーナーも。地下書庫では、通常の図書館では置いていない雑誌やマンガも数多く所蔵しています。
中には、方正巡査がアニメ版の主題歌を歌っていたという馴染みの深いマンガも。90年代に『コロコロコミック』で大人気だった『学級王ヤマザキ』です!
さらに、方正巡査をモデルにしたキャラクターも登場した『ヨシモトムチッ子物語』も発見!
ちなみに、これらのマンガ雑誌は文学研究などに役立てるために集められたもので、残念ながら貸し出しはできないそうです。
最後に案内してもらったのは、昔懐かしい街頭紙芝居コーナー。
通常の紙芝居の裏面には台詞が書かれていますが、中には台詞がないものも所蔵されています。
昔の方はこれにアドリブで台詞をつけていたと聞いて方正巡査も挑戦しますが、だんだんと物語の辻褄が合わなくなる結果に……。その難しさがよくわかります。
関西を代表する図書館の地下には、膨大な数の本や新聞、マンガといったお宝がぎっしり詰まっていました!
【関連記事】驚異の1083万台を売り上げた大ヒット企業の秘密とは!?図書館の地下にこんなに広い空間があったなんて驚き。ほかにも色んな建物の地下を覗いてみたくなりますね。(文/ななえ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時~)
※ この記事は2020年10月25日(日)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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