「ネットでみたことある人」の正体って…?謎多き職業・フリー素材専門モデルの裏側
インターネットなどで日々目にする広告には、たくさんのフリー素材が使われています。そんなフリー素材専門のモデルという、ユニークな職業があることをご存じですか?
今回は、2020年10月15日(木)に読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』の人気コーナー『まるトクZIP!』で放送された、フリー素材専門モデルの仕事の裏側をご紹介します!
※ 記事は2020年10月15日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
■誰もが一度は見たことある!フリー素材専用モデルの正体とは?
今回お仕事の裏側を教えてくれるのは、自称“日本一有名なモデル”の大川竜弥さん。と言っても、やっているのは普通のモデルではないのだそうです。100社以上の企業の広告で活躍しているのだそうですが、その正体とは……?
実は大川さん、フリー素材専門のモデルなんです! ここで言うフリー素材とは、誰でも無料で使用できる写真のこと。
例えばインターネットの広告などで、こんな風に使われている無料写真素材です。
それでも大川さんの顔にピンと来ないという人は、こんな写真なら一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
大川さん曰く、フリー素材専門のモデルには、あえて記憶に残らないどこにでもいそうな顔立ちの人が向いているのだそう。
しかし、誰もが無料で使えるフリー素材ということは……。そう、なんとモデル料も無料なんです!
それでは、大川さんはどうやって生計を立てているのでしょう? 実は、フリー素材がたくさん使われてとにかく顔を広めることで、企業から広告のモデルのオファーが来るのだそう。今は企業広告のモデルの出演料で生計を立てているそうです。
今では『日清食品』などの大手企業からの依頼も。
とはいえ、去年まではバイト生活との掛け持ちでモデル業を続けていたという大川さん。あるCMに出演することが決まり、この仕事に専念することができたのだそう。それが大阪のIT企業『スマレジ』のCM。『朝生ワイド す・またん!』に出演している武田訓佳さんとの共演も果たしていますよ。
■ネガティブな素材が人気!? フリー素材撮影の意外なコツとは
大活躍中の大川さんにフリー素材専門モデルの極意を尋ねると、「これは何のポーズに見えますか?」と問題が。口を両手で覆うようなこのポーズ、どんな意味があると思いますか?
例えば“しゃべらない”を表したポーズ。他にも、驚いている様子や、口臭がきつい男性のイメージなど、様々な解釈をすることができますね。一つのポーズで色んな解釈ができ、幅広く使うことができる写真を撮影しておくことが大事なのだそうです。
そして、さらにここでクイズ。スマホを片手に泣いている写真と、スマホを片手に喜んでいる写真、どちらがフリー素材として適していると思いますか?
実は、意外にも泣いている写真の方が使われやすいんです。というのも広告の多くは、それを見る人の悩みやコンプレックスにうったえるもの。「今できないことも、うちの商品を使うとできるようになりますよ」といった形で商品の良さをアピールするので、ネガティブなイメージカットがよく使われるのだそうです。
さらに、あえて普通のモデルが撮影しないような不思議な写真を撮るのもコツ。実際に“油揚げを買い占める大富豪”や“因縁をつけてくる狂った男性”といった、不思議すぎる写真がたくさん!
誰もやらないようなシュチュエーションにチャレンジする、隙間産業のような活動を大切にしているのだとか。インパクトのある写真は、見た人が面白がってSNSで勝手に広めてくれるという効果も。手軽に顔を広めることができるのだそうです。
ちなみに大川さん、多い時の月収はなんと80万円ほどもあるのだとか! 知られざるお仕事には、無限の可能性が広がっているのですね。
【関連記事】コロナ禍で売り上げ増!大阪菓子メーカー「そのまんまスナック菓子」開発の裏側普段よく目にするフリー素材の撮影の裏側には、「なるほど!」と言いたくなる工夫がたくさんあったのですね。ユニークなお仕事の秘密を知るのって、おもしろい!(文/ななえ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜 5時20分~)
この記事は2020年10月15日(木)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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