1度は挑戦したい! 京都の野菜料理①(万願寺唐辛子、京ラフラン)の簡単おうちレシピ
毎日の食事作り、みなさまどうされていますか? たまには違うメニューを取り入れたい思うことありますよね。そこで5月に食べたい野菜料理を2回にわたってご紹介!京都市内の飲食店で腕を振るう薬膳アドバイザー・鈴木大河さんに、旬の野菜を使った身体にやさしいおすすめ料理を教えてもらいました。白ご飯もお酒もイケるメニュー、今晩の食卓にいかがですか?
5月のおすすめの料理
【メニュー】太字は今回作る料理
◎万願寺唐辛子の肉詰め煮
◎京ラフランとキノコのお浸し
◎加茂茄子のきんぴら
◎鳥羽唐柿(とばとうし)とツナの丸ごと煮(※写真はミディトマト)
5月は紫外線が強くなり、日焼けをしたり体に熱がこもりやすい季節。また梅雨に入り湿気もあるので体の中が滞りやすくなります。そこで今回は消化を助け食欲増進、そして日焼け対策にもなるレシピをご紹介します。
万願寺唐辛子の肉詰め煮
舞鶴市生まれの唐辛子「万願寺唐辛子」は唐辛子なのに辛みはなく(たまにハズレがありますが)、肉厚で甘さとやわらかなのが特徴です。5月から~10月下旬まで出回ります。
【材料(2人分)】
万願寺唐辛子2本
a鶏ミンチ80g
a白みそ 大さじ1
a薄口醤油 小さじ1
a酒 小さじ1
a 塩 少々
a こしょう 少々
bだし300
b薄口醤油 大さじ1
bみりん 大さじ1
bすりおろし生姜 小さじ2
b塩 少々
小麦粉 少々
糸カツオ 少々
※基本となるだしは1リットルの水に5gの昆布と6gの削り節で作っています。
【作り方】
① Aをボールに入れて粘りが出るくらいまで混ぜる
② 万願寺唐辛子を縦半分に切り、種を取り除く(この種を①に混ぜ込んでもよい)
③ ②の内側に小麦粉を振り、①を詰めて、縦半分をくっつける(元の万願寺の形に戻す)
④ ③の肉詰め万願寺を、b全部合わせた汁に入れて7分ほど煮込む
⑤ 器に盛り、お好みで糸カツオをかけて完成
【POINT】
万願寺唐辛子は体の中にたまったものを発散させる作用があり、食欲増進にもプラス。また、鶏肉は胃腸に優しく体を温め、消化を助ける効果がありますよ。
京ラフランとキノコのお浸し
京ラフランは京都大学と京都市が開発した新京野菜。ダイコンとコールラビ(キャベツの1種)を交配させたもの。茎はアスパラ、葉は大根のような味です。手に入りにくい場合は小松菜など葉物でもおいしくできますよ。
【材料(2人分)】
京ラフラン 1/2束
キノコ(椎茸、えのき、シメジなどお好みで)50g
だし100cc
a濃口醤油 小さじ2
aみりん 小さじ2
a 塩 少々
酒 大さじ2
塩 小さじ1
【作り方】
① 京ラフランは洗い、茎の部分と葉の部分を分け、3㎝ほどに切る
② キノコは一口大の大きさに分ける
③ 鍋にお湯を沸かし、酒・塩を入れ、キノコ ⇒ 京ラフランの茎 ⇒ 京ラフランの葉の順番に湯がき(茎を入れて30秒、葉を入れて30秒がポイント)、ざるにあける。ゆで汁はとっておく
④ ③の野菜が冷めたら、しっかり絞る
⑤ 野菜のゆで汁50㏄とa、だしを合わせて、軽く煮立たせる
⑥ ④の野菜をボールなどに入れて⑤の出汁に浸す。足りない場合はゆで汁で調整
1時間ほど浸したら完成。お好みでゆずの皮などを散らすとよい
【POINT】
京ラフランは小松菜に対しカルシウムやビタミンB6、ビタミンCが多く、栄養素たっぷり。栄養が偏りがちな時にもおすすめです。また整腸、免疫UP作用のあるキノコと合わせるとさらにいいですね。
次回は
◎加茂茄子のきんぴら
◎鳥羽唐柿(とばとうし)とツナの丸ごと煮
を作りますよ! お楽しみに~
鈴木大河さん
京都市内で飲食業で店長を務める。薬膳アドバイザー。京都大学在学中より飲食店でのアルバイトで料理の魅力に目覚め飲食の道へ。また、学生時代、長年続けてきた陸上競技がケガのためにできなくなり太ったことから食生活を見直しているうちに東洋医学に触れ薬膳に興味を持つように。野菜をたっぷり使った料理が得意。