映画『架空OL日記』夏帆が語る「ずっと変わらない撮影現場での空気感」
バカリズムさんがOLになりきって綴ったブログが元となった映画『架空OL日記』が、2月28日(金)から公開されています。
2017年に連続ドラマとして放送されていた『架空OL日記』の続編となる今作。バカリズムさん演じる「私」の同僚であり友人の藤川真紀を演じる夏帆さんに、今作のみどころや撮影現場の雰囲気を伺いました!
■映画『架空OL日記』あらすじ(ストーリー)
憂鬱な月曜日の朝。銀行員OLの“私”(バカリズム)の1週間が始まった。眠気に耐えながらもきっちりメイクして家を出る。ストレスフルな満員電車に揺られ、職場の最寄り駅で合流するのは社内で一番仲良しの同期、マキ(夏帆)。
私と価値観の近いマキとの会話は、時に激しく不毛ながらも不思議に盛り上がる。会社の更衣室で後輩のサエ(佐藤玲)と入社8年目の小峰(臼田あさ美)、10年目の酒木(山田真歩)が加わり、いつものように就業前のおしゃべりに華が咲く……。
■作中と延長線上にある撮影現場の雰囲気
─ドラマの続編である『架空OL日記』ですが、映画化の一報を聞いた時にはどう思われましたか?
ドラマの撮影時から「続編できたらいいね」とみんなで話をしていたので、純粋に「あの世界に戻れるんだ!」と嬉しかったですね。
─夏帆さんから見て、一番印象的だったシーンを教えてください!
もう、全編にわたってクスクス笑えるような作品なので、一番を選ぶのは難しいです(笑)。でも5人が集まって他愛もない話をしているシーンはどれも好きですね。基本的にドラマの時と空気感や世界観は変わらないのですが、今回はドラマには出てこなかったシチュエーションも登場しているので、楽しみにしていただければと思います。
─映画版では、シム・ウンギョンさんや坂井真紀さんなどの新キャストが追加されましたが、それによって何か変化はありましたか?
みなさんドラマ版をご覧になってくださっていたということもあると思うのですが、なんの違和感もなくスッと『架空OL日記』の世界に馴染んでいらっしゃいました。
新しいメンバーが加わったことで、さらに『架空OL日記』の世界観が色濃くなったのではないかと思います。
─撮影現場でも、いつもの5人の雰囲気は同じですか。
劇中もオフもずっと変わらないですね。カメラが回っていないときも、話している内容から空気感まで同じです。オフであっても、それぞれの役に知らず知らずのうちに引っ張られているのかもしれないですね。
─マキを演じるにあたり、役作りで心掛けていることはありますか。
ドラマから撮影していたので、キャラクターはもう出来上がっていて。ドラマの撮影当初では、活発でサバサバしているマキのキャラクターを意識していた頃もあったんです。でも、5人でいるうちに役が膨らんでいったというか、私一人で役を準備してマキを演じるのではなく自然と5人の関係性の中で作り上げられていったと思います。
─マキと夏帆さんで、重なる部分はありますか?
もはやその境界線も曖昧かもしれません……。もちろん、台本としてセリフはありますし、劇中に登場するマキはマキであって、私ではないんですけど。でも私に限らず、他の4人も役なのか本人なのか分からなくなるという、不思議な瞬間もありました。それぞれの役者さんが持っているものがキャラクターに反映されているというのもありますし、キャラクターに影響されているという相互関係もありましたね。
─『架空OL日記』を観る予定の方にメッセージをお願いします。
良い意味でドラマの世界観と変わらず、そのまま劇場版になったんじゃないかと。ドラマをご覧になった方もそうでない方も楽しめると思います。気楽に、ずっと観ていられるような見心地の良い作品だと思いますので、ぜひ劇場に遊びにきてください!
■神戸はすごく好きな街
─夏帆さんはグルメなどはお好きですか?
好きです。おいしいものなら何でも好きですね(笑)。
─関西で食べてみたいグルメはありますか?
舞台やプライベートで関西には何度か訪れているんですが、もう大体食べていますね。焼肉に粉もの、カレーなど……。
─大阪以外で訪れた場所があれば教えてください。
以前舞台で大阪に来たとき、休演日に共演者の方々と一緒に神戸に行ったことがあります。ご飯を食べたり三宮を散策したり……。神戸はすごく好きな街です。
現実にありそうなナチュラルな会話や世界観が魅力的な『架空OL日記』。実際に撮影現場と作中で境目が分からないくらいに自然な雰囲気が作り上げられていったとか。
そんな映画『架空OL日記』は現在公開中。初めて観る人も、ドラマ版のファンだという人も楽しめる映画です!(撮影/Yusuke Nishikawa・文/つちだ四郎)
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※ ⓒ2020「架空OL日記」製作委員会/anna