56年たった今も味わえる「伝説の料理人が作るスペシャルメニュー」とは
いよいよ今夏に迫った『東京オリンピック2020』。実に56年ぶりとなる東京でのオリンピック開催に、日本中がかつてない程の盛り上がりを見せています。そして同時に、“戦後復興の象徴”であった『東京オリンピック1964』が再評価されています。
東京オリンピック1964は、戦後日本がスポーツを通じて国際社会へ復帰するために重要な意味を持つ大会でした。そんな大会で全ての“食”を支えたのが、選手村食堂の4人の料理長と、全国から集められた300人の料理人たちです。
今回は、そんな4人の料理長の1人、村上シェフが生みだした革新的料理と帝国ホテルの料理に秘められた秘密をご紹介します!
■選手村食堂のビュッフェ方式が、日本初のバイキングのはじまり?
オリンピックメニュー作成の中心的役割を担ったのは、選手村食堂の料理長の1人で、帝国ホテルの若き料理長・村上信夫シェフ。NHK『きょうの料理』講師としても活躍した日本洋食界における重要人物なんです。
帝国ホテル・本館17階にある『インペリアルバイキング サール』で提供されているビュッフェ料理こそ村上シェフが北欧料理『スモーガスボード』を元に生みだした“日本初のバイキング”なのです。
そして、村上シェフは自らが生みだしたバイキングをもとに選手村食堂にビュッフェ方式を採用。開催期間中94か国約1万人の選手・スタッフを美味しい料理でもてなしました。
■最高のスープと呼ばれるダブルビーフコンソメ
帝国ホテル・タワー館地下1階にある『トラディショナルダイニング ラ ブラスリー』では、村上シェフが選手村でも提供していた帝国ホテルの特別料理・スペシャリテを味わうことができます。
“最高のスープ”と呼び声の高い『ダブルビーフコンソメ』を松下奈緒さんが試食。「今まで私が飲んでいたのはコンソメじゃない……」とこぼすほどの衝撃の美味しさ!
そして、日本初の客前でカットするパフォーマンスが評判を呼んだ『ローストビーフ』は、帝国ホテル特別料理顧問にして2020東京五輪飲食戦略会議委員 アドバイザリー委員会座長の田中健一郎シェフも「世界一」と自画自賛するほどでした。
時を越えて今も受け継がれる帝国ホテルメニューを、是非味わってみてはいかがでしょうか?
当時の様子を徹底取材した『東京オリンピック1964 魂のレシピ ~世界をもてなした伝説の料理人たち~』は読売テレビで2020年2月9日(日)15時00分~放送。今から56年前、東京オリンピック1964の裏側で世界を相手に戦った選手村食堂の料理人たちにスポットを当てています。ナビゲーターには松下奈緒さん、語りにはムロツヨシさんが登場し、知られざる物語を掘り起こしていきます。(文/佐々木貴博)
<番組情報>
東京オリンピック1964 魂のレシピ ~世界をもてなした伝説の料理人たち~
放送日:2020年2月9日(日)15時00分~
【画像・参考】
※ 東京オリンピック1964 魂のレシピ ~世界をもてなした伝説の料理人たち~/ⓒytv