テレビショッピングのカメラマンが無人って知ってた?『QVCジャパン』の裏側とは
コスメや日用雑貨、ファッションなどのテレビショッピングを24時間放送し続けている『QVCジャパン』。魅力的な商品をリーズナブルな価格で、しかも電話一本で購入できるのは、とても便利ですよね。
今回は、2019年12月20日(金)に放送された『大阪ほんわかテレビ』の『情報喫茶店』から、そんな『QVCジャパン』の知られざる裏側に迫ります!
■撮影スタッフが1人もいない!? 驚きの生放送現場
年間2万5,000点もの商品を紹介・販売し続けている『QVCジャパン』。その売上額は、なんと年間1,000億円以上! そんな同社の売上の秘密には様々なハイテクな仕組みがあるんだとか。まずは、TVクルーも驚く収録スタジオの最新システムをご紹介します!
『QVCジャパン』の生放送現場に潜入して、まず驚くのが撮影に携わるスタッフが誰一人としていないこと。それなのに、カメラは自動でMCや手元の商品を映し出していきます。
一般的にテレビの収録には、多くの制作スタッフが携わります。『大阪ほんわかテレビ』の放送現場と比較してみると一目瞭然。1台のカメラにつき1人のカメラマンが常駐し、機材を操作しています。
ところが『QVCジャパン』のカメラは無人。その理由は、別室のライブコントロールルームにありました。
こちらでは、1人のオペレーターがスタジオにある6台のカメラを遠隔操作しているんです。
さらに『QVCジャパン』には、番組進行のためのスタッフさえおらず、進行はすべて出演者であるナビゲーターに任されています。ナビゲーターは、事前に商品知識や番組の流れを記憶して本番に臨んでいるのです。
事前になかった情報やその他の情報は、別室にいるプロデューサーからナビゲーターに、イヤホンを通して指示が出されます。たとえば、在庫状況などがリアルタイムで放送されるのも、このイヤホンを通して情報が伝えられているからなのです。
■コールセンターに商品がずらり!どんな問い合わせにも即対応
電話を受けているのは、こちらのカスタマーセンター。商品によっては100人を超えるスタッフで対応することも。
コールセンターの中心には、『QVCジャパン』で取り扱っている商品がずらり。肌触りや寸法といったお客さんからの問い合わせに対して、すぐに教えてくれるのは、このシステムがあるからこそ。
コールセンターのスタッフが実際に商品に触れて確かめて商品の情報を伝えてくれるから、安心して購入ができるのですね。
TVショッピングでよく見かける電話回線の繋がり具合。それも、スタジオ内にあるこちらのモニターで確認できるようになっています。モニターにはオペレーターに繋がるまでの時間が表示され、どれくらい電話が混み合っているかが一目でわかるようになっているんです。
視聴者に対しても、モニターと連動したテロップが表示されるようになっており、回線状況が伝わる仕組みになっていますよ。
■超巨大!休みなく動くハイテク配送センター
在庫の管理と発送を一手に受けているのが、こちらの巨大な商品センター。こちらの面積は、なんと東京ドーム3個分! 1日およそ5万5,000点の商品が全国に向けて発送されています。
そんなセンターの立ち入り禁止区域には、高さ20m、奥行き120mのまるで壁のような巨大な倉庫がずらり。ここでは、全て自動で1万種類410万点もの商品を管理しています。
倉庫にある商品を止まることなく出庫すると、そのまま休むことなく入荷した商品を倉庫にしまっていくという合理的なシステム。
出庫された商品は、配送先の地域ごとに自動で分別されて、ほとんど人の手が入ることがありません。こうして、注文した翌日には発送されていくのです。
さらに、洋服のような折り目が付けられない商品は、専用レールで専用倉庫に運ばれていきます。衣類だけでも5万5,000着もの商品が収容できる倉庫が完備されているのです。
その他の企業の裏側はこちら!いかがでしたか? 最先端システムを導入することでコストカットを行い、それがリーズナブルに購入できる仕組みづくりに活かされているなんて、素晴らしい企業努力を感じますね。(文/浜田みか)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 よる7時~)
この記事は公開時点での情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。