紅葉だけじゃない!秋の景色を満喫できるコスモス&曼殊沙華6選
まだまだ残暑が続く9月。とはいえ、そろそろ秋のお出かけ欲も高まってくる時期ですよね。今年は色とりどりのコスモスや、一面を真っ赤に染め上げる曼殊沙華を見に行ってみませんか?一面に広がる秋色の絨毯に心と体もきっと癒されるはずです。
京都府内のコスモスの名所
約 800万本のコスモスが揺れる
京都丹波/亀岡「夢コスモス園」
期間:9月21日~10月27日
まずはコスモススポットからご紹介です。
見てください~! このコスモス畑。まるで遠く山の裾まで続いているかのよう。こちらは京都府亀岡市にあるその名も、京都丹波/亀岡「夢コスモス園」。JR京都駅から電車とバスを乗り継ぎ約30分足らずで、このような素晴らしい景色に出会えます。
広さはなんと4.2ヘクタール(東京ドームより少し小さいぐらい)。ここに約800万本のコスモスが咲いていて、お花に囲まれた、こんな素敵な写真も撮れちゃいます!
20品種ものコスモスが次々に咲いていくので、見ごろは9月下旬から10月末までと長いのも特徴。品種の一部をご紹介します。
左上は黄色がかわいい「イエローキャンパス」 見頃は10月中旬~10月下旬。右上は縁取りがキュートな「ピコティ」 見頃は9月中旬~10月中旬。左下は、名前がステキな「ハッピーリング」 見頃は9月中旬~下旬。右下は清楚な「センセーションホワイト」 見頃は9月中旬~10月中旬。
こちらは様々なイベントが行われることでも有名で、中でも人気なのが「創作かかしコンテスト」。好きなかかしに投票すると期間終了後に抽選で【亀岡特産品】が当たるそうですよ。ぜひチャレンジを! 創作かかしは上のようなほのぼのしたものからキャラクターものまで様々。今年はどんなかかしが登場するか楽しみです!
そして夢コスモス園といえば忘れてはいけないのが「丹波味わい市」。丹波や亀岡の特産品や新鮮野菜の直売などが行われます。それから亀岡牛ピラフや黒豆ごはん、特選たまごやきなどグルメも充実。おなかも満たされます。 また、週末や祝日にはライブイベント「コスモス演奏会」などのイベントや、朝摘んだばかりのコスモスの切り売り、自分で摘み取ったコスモスを持ち帰ることもできちゃいます。秋晴れの空の下、一日中、遊べますよ。
■■立ち寄り情報■■
屋内でゆったりした時間も過ごしたい、という人にはこちらもおすすめ。
夢コスモス園から車で5分ほどのところにある楽々荘は旧山陰本線(現・嵯峨野トロッコ列車が運行)を敷いた実業家・田中源太郎氏の邸宅として明治31年(1898)頃完成したお屋敷。そこがあの「がんこ」に生まれ変わっているのです!日本建築のお屋敷とコロニアル様式が融合した美しい空間でお食事を楽しむのもアリですね♪
■■INFORMATION■■
京都丹波/亀岡 夢コスモス園 京都府亀岡市吉川町穴川野水
電話 0771-55-9111(期間外はJR亀岡駅観光案内所に転送されます)
時間 9:00~16:00受付終了(土日祝日は~16:30受付終了)
休み 無休
入場料 大人500円(土日祝日は600円) 、小人300円
ドライブしながらコスモス畑を満喫
嵐山–高雄パークウエイ
期間:9月下旬~11月上旬
嵯峨野から高雄エリアの間にある「嵐山–高雄パークウエイ」では9月下旬~11月上旬にフラワーパーク内でコスモス園が開園します。見頃は10月中旬!
全長10.7㎞のドライブコースには、ドッグランやバーベキューコーナー、展望台など遊べるスポットもたくさん!
フラワーパークは観空台遊園地の少し奥の場所にあります。ここで車を止めて門をくぐれば、5000平方メートルの花畑に広がる約8万本のコスモスがお出迎え♪山の斜面に咲いているので、絶景とともに楽しめますよ。
また、犬もリードを着けていれば一緒に入場できるので、愛犬とコスモス、というステキな写真も撮れちゃいます!加えて、「コスモス園秋のこども写生コンテスト」も開催されるので、家族そろってお出かけしてみましょう。
■■立ち寄り情報■■
高雄口ゲートから162号線を10分ほど北上すれば「高山寺」があります。こちらは鎌倉時代に明恵上人が再興した山寺で、紅葉の時期は多くの人でにぎわいます。高山寺では漫画の元祖ともいわれる鳥獣戯画の複製も見られますよ!プチハイキング気分で立ち寄ってみましょう。
■■INFORMATION■■
嵐山–高雄パークウエイ
京都府京都市右京区嵯峨鳥居本仙翁町8(嵐山・清滝口ゲート)
京都府京都市右京区梅ケ畑檜社町11(高雄口ゲート)
電話 075-871-1221(9:00~17:00)
時間 10:00~16:00(パークウエイ営業時間9:00~19:00、11月は~20:00)
入園料 無料(別途パークウェイ通行料1180円、10月~は1200円)
30種類もの色々な品種が楽しめる
京都府立植物園
見頃:10月中旬~11月初旬
京都府立植物園は、日本最初の公立総合植物園として大正13年に開園した歴史ある植物園です。ばら園やバオバブで有名な日本最大級の観覧温室のほか、ピクニックにぴったりな広大な大芝生地もあり子供から大人まで楽しめますよ。
こちらのコスモスは10月中旬からが見ごろ。植物園会館前や洋風庭園の東側に咲き誇ります。種類も豊富で黄花や八重咲き、筒咲きなど約30品種、4000~5000株も植栽され、ピンク、赤、黄、オレンジなどカラフルな花色が11月中旬まで楽しめます。(写真はピコティ)
こんな八重咲きのかわいいコスモスもあるんですね。こちらは「ダブルクリック」。花色も豊富で豪華な印象のコスモスです。花弁が筒状になるなど変化も楽しめるそうですよ。こちらは11月頃まで咲いています。
ビビットな発色のこちらは「ソナタ」。草丈が低いコンパクトでシンプルな印象のコスモスですが、花径が巨大で約10cmもあるのだとか。花色は赤紫、桃、白色があります。
また、これからの季節はコスモスの他にもシュウメイギクやサルビア・レウカンタ、バラなど、秋の色鮮やかな花々で園内が彩られます。10月20日~11月10日に大芝生地特設展示場で開催される「菊花展」は毎年、好評の催しです。大菊、小菊、古典菊など様々な種類の菊約300鉢を展示、こちらもオススメ。
■■立ち寄り情報■■
京都府立植物園は、地下鉄からも近いのでそのまま電車で京都市内を観光、もおすすめですが、せっかくなら周辺を歩いてみるのも◎
賀茂川を眺めながら北上すれば、京都最古の神社「上賀茂神社」が。厄払いから縁結びまで、行かなきゃ損のパワースポットです。自然と神々にエネルギーをいただいて英気を養ってみては?
■■INFORMATION■■
京都府立植物園
京都府京都市左京区下鴨半木町
電話 075-701-0141
時間 9:00~16:00(受付)
入園料 大人 200円 高校生150円 中学生以下無料
「幻の都」に咲くコスモスにうっとり
恭仁宮跡(山城国分寺跡)
見頃:10月上旬~11月上旬
京都府木津川市。ここには奈良時代中期に平城京から遷都された「恭仁京(くにきょう)」という都がありました。わずか数年で遷都されたため「幻の都」と呼ばれ、万葉集にも登場します。
その中心部である恭仁宮跡の東側には10月初旬~11月初旬まで白やピンク、赤など色あざやかなコスモスが咲き競います。
幻の都で咲く一面のコスモスを前に、万葉の世界に浸ってみては?
■■立ち寄り情報■■
恭仁京から車で南へ約20分のところには、奈良との県境付近にある当尾(とうの)の里が。こちらはたくさんの磨崖仏や石仏、古刹があり、中でも岩船寺や浄瑠璃寺はアジサイや紅葉で有名なスポットです。
自然たっぷりの道をハイキングしながら、+αの秋の景色を堪能してみてください。
■■INFORMATION■■
恭仁宮跡(山城国分寺跡)
京都府木津川市加茂町例
京都府内の曼珠沙華の名所
お彼岸に咲く真紅の花・曼殊沙華
真っ赤な花が印象的な曼殊沙華(まんじゅしゃげ)は、秋のお彼岸の頃に咲くことから、彼岸花とも呼ばれています。
ヒガンバナ科の多年草で、土手や田んぼの畔によく咲いています。高さ約30cmの茎に、細長い雄しべと雌しべを持った真っ赤な花を咲かせますが、品種によっては白や、黄色、桃色の花をつけるものもあるのだとか。見た目の妖艶さと有毒植物であることから、不気味な花と思われがちですが、畔に多く咲いているのは、害虫から農作物を守るためなのだそうです。また、仏教では「伝説上の天の花」、そして、サンスクリット語では「純白で見る者の悪行を払う」とも言われている尊い花とされています。赤い曼珠沙華の花言葉は「情熱」。まさにルックス通りですね♪
黄金色の稲穂×真っ赤な曼珠沙華のコントラスト
亀岡市・穴太寺(あなおじ)付近
見頃:9月中旬〜9月下旬
江戸時代中期に再建された京都府登録文化財・穴太寺。その周辺には、たくさんの曼珠沙華が咲き誇ります。毎年9月の見頃を迎えると、多くの写真愛好家が押し寄せシャッターを切るという、知る人ぞ知る曼珠沙華の名所。田んぼが広がるのどかな光景に、真っ赤な花を咲かせる曼珠沙華が実に映えます。黄金色の稲穂と真っ赤な曼珠沙華のコントラストを楽しむには、稲刈り前の時期を狙いましょう。
亀岡市では、亀岡の観光をテーマに「亀岡市観光写真コンテスト」なるものを実施していて、曼珠沙華を撮影した作品もこれまで多数応募されているようです。ここでも掲載している受賞作品は、いずれも穴太寺の南側に広がる田んぼの畔で撮影されたものだとか。真っ赤な花が印象的な曼珠沙華ですが、穴太寺付近では変種として白色の花を咲かせることがあるそう。珍しい白い曼珠沙華が見られるかもしれませんよ♪
■■立ち寄り情報■■
西国21番札所の「穴太寺」の本堂に祀られている釈迦如来涅槃像は、撫で仏としても知られていて、自分の病と同じところを撫でると病気平癒のご利益があるとされています。京都府の名勝に指定されている美しい庭園も見ものですよ!また、穴太寺から約1.3㎞のところに「京都丹波/亀岡『夢コスモス園』」があるので、時期が合えば秋のお花観賞をハシゴしてみるのもいいかも!?
■■INFORMATION■■
所在地:亀岡市曽我部町穴太
問合せ先:穴太寺
問合せ電話番号:0771-24-0809
高野川の川辺に咲く土手一面の曼珠沙華
京都市・大原
見頃:9月中旬(9月20日前後)
京都市内から車で約1時間。比叡山の麓にある大原は、四方を山に囲まれた静かな山里。自然がいっぱいで、三千院や実光院など有名な観光名所も多く立ち並ぶ大原は、散策するだけでも癒される場所です。その大原も、お彼岸の頃には美しい曼珠沙華が咲き乱れる、関西屈指の名所です。ちなみに、大原では曼珠沙華ではなく、彼岸花(ひがんばな)と呼んでいるのだとか。
曼珠沙華が見られるエリアは主に、国道367号線西側の土手。ファミリーマートの北側から西の田んぼ付近や、大原バス停の南側辺りに多く咲いているそうです。土手の斜面一面に真っ赤な曼珠沙華が咲く様は目にも鮮やかで、実に壮観。写真映えすること間違い無し!もちろん田んぼの畦に咲く曼珠沙華も見られます。真っ赤な曼珠沙華を探しながら、大原の里をお散歩♪なんて、いかがですか〜?
■■立ち寄り情報■■
聖徳太子が建立したとされる尼寺「寂光院」は『平家物語』ゆかりのお寺としても知られています。京の三大漬物「しば漬」発祥のお寺としても有名で、9月21日〜24日、「寂光院」では、「赤しそ法要」参拝者先着100名に「しば漬」を無料進呈。大原の名産として人気のしば漬をいただけるチャンス!また、毎週日曜、朝市を開催している「里の駅大原」も立ち寄りにオススメ。地元で獲れた旬のお野菜などが販売されています。曼珠沙華鑑賞の帰り道にぜひ!
■■INFORMATION■■
所在地:京都市左京区大原周辺の田畑近辺
問合せ先:大原観光保勝会
問合せ電話番号:075-744-2148
http://kyoto-ohara-kankouhosyoukai.net