あなたは見破れる?画像の中に隠れている「スゴ技」を使った視覚トリック2つ
見慣れたものでも、角度を変えるだけで違ったものに見えるときはありませんか?
そんな視覚を使ったトリックを今回は、2019年5月17日(金)に放送された読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』の人気コーナー『情報喫茶店』より2つご紹介します。
あなたはこのトリックを見破れるでしょうか?
■1:体に描くアート!背景に溶け込んでしまう驚きの「ボディペイント」
泣いている少年を大人たちがなだめているように見えるこの写真。絵をじっくり見てみると、もう一人誰か隠れていることに気付きませんか?
正解は、後ろの棚の部分。ペイントを体に施し、ずっと背景にまぎれていたんです。
このスゴ技を行ったのが、ボディペインティングアーティスト・深井仁美さん。
“人間の体に描くアート”の達人で、アジア人として初めて、アメリカの世界大会で優勝したすごい人なんです。その技術を活かし、数々のCMや広告などで大活躍! 人間を使った、あっと驚くアートを披露しています。
背景に溶け込んでしまう、このボディペイント。いったいどのように描いていくのでしょうか? まずは、身体の凹凸を計算し、まっすぐに見える線を描いていきます。
完全に乾かない、特殊な絵の具を混ぜ合わせ、少しずつ、時間をかけて、背景と同じ色に塗っていきます。
ペインティング開始から、およそ5時間。見事、壁にまぎれるペイントが完成! 壁の木目模様も、このとおり人間の体とは思えないほどリアルに描かれています。
■2:目の前で見ているものと実際の形が違う!?「視覚アート」
ちょっと変わった立体。なんと、それぞれのレーンに球を乗せると、球が中央に向かって斜面を上がっていくんです。どんなスゴ技が隠されているのでしょうか?
実は、この立体、中央がくぼんでいたんです。柱が特殊な角度に傾いていたため、私たちの目に錯覚が起こっているんだそう。
これを作ったのは、明治大学の杉原厚吉教授。
錯覚研究の専門家で、コンテストでは3度も世界一になったことがある海外でも有名な日本人なんです。
作品のなかには、こんな風に鏡に映すと全く異なる形に変わるものがあります。これも錯覚研究の専門家である杉原教授だからできるスゴ技。
実は横から見ると、特殊な凹凸がついていて、この計算され尽くされた形状により見る角度によって、形が変化するようになっているんです。
このほか、眼の錯覚を利用した作品では、何度回転しても、右向きになる矢印。
上から見るとこんな形をしています。数学者でもある教授が起こしたい錯覚の方程式を考え、設計図を考えるそうですよ。
いかがでしたか? 目の前で起きている事象もいつもと違う見方をすることができれば、身の回りにあるいろんなスゴ技に気付けるかもしれませんよ!(文/原田静香)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『大阪ほんわかテレビ』(毎週金曜 夜7時〜)
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