「お弁当が貧相に見える理由」と盛り付けのコツ3つ【料理お助け隊】#05
春から、お子さんが保育園・幼稚園に入学や仕事復帰でお弁当作りを予定されているママもいらっしゃると思います。
お弁当って、おかず作りや配置など、ほんのちょっとの違いで見た目に大きな違いが出てくるんです。
そこで今回は、「お弁当作りでやりがちなNG」と、見た目が美味しそうに見えてSNSに投稿したくなるような盛り付けや配置のコツを、野菜ソムリエの藤田さんにご紹介いただきます。
お弁当でやりがちなNG
「子どもが好きな唐揚げを入れて、お野菜も食べてほしいからきんぴらごぼうに、昨日のお夕飯の残りの煮物も入れて…ごはんは炊き込みご飯にしよう」
……と、気づいたら茶色ばかり!
こんなことってありませんか?
全体的な色合いが茶色だったり、お弁当を開けた時に色が偏っていると、なんだか貧相に見えてくるもの。
また、“それぞれのおかずをカップに入れてお弁当に並べるだけ”というのも、味気なく、お弁当がパッとしません。
忙しい朝、お弁当ひとつにそんなに手間暇かけていられない……というママの気持ち、よーく分かりますが、ちょっとの工夫で、見た目が美味しくアップします。
POINT1:食材の色を5色に!
まず、お弁当に入れる食材の色がなるべく5色になるように用意します。
緑・・・ブロッコリー・枝豆・ホウレンソウなど
赤・・・ミニトマト・赤パプリカ・ニンジンなど
黄・・・たまご・チーズ・コーン・かぼちゃ・黄パプリカ・さつまいもなど
茶色・・・から揚げ・ウィンナー・ハンバーグなど
白・・・ごはん・食パン・ポテトサラダなど
季節によりそろえられる野菜も決まってきますが、この5色を頭に置いて用意するようにすると、メインの茶色のおかずのさし色になって、全体的に彩りがよくなります。
茶色の近くに緑、緑の近くに赤、というように、反対色になるように配置するのがポイントです。
食材を用意できなかった時のために、カラフルなカップや、ピック、バランなどを用意しておくと便利です。
黄色や緑色のワックスペーパーがとくにおススメで、これをお弁当に敷くだけでパッと明るくなり、食欲も湧きます。
POINT2:詰める順番
詰める順番は、
(1)ごはんなどの主食
(2)形が崩れにくく、配分も多いメインのおかず(からあげやハンバーグなど)
(3)形が自由になりやすい副菜
この順序で詰めていくと、きっちり収まり、お弁当の中でおかずが偏ることもありません。
詰めるときは、少し立て気味にすると立体感が出て、おいしそうな雰囲気が出ますよ。
POINT3:隙間にはくるくる巻き
最後に、ちょっとだけできた隙間。そこには、お子さんに喜ぶ“くるくる巻き”を入れましょう。
例えば、以下の具材でくるくる巻きが簡単に作れます。
・ちくわやかまぼこ
・ハムやチーズ
・薄く長めにスライスしたキュウリ
・レタス
普段冷蔵庫にあるものですが、ちょっとくるくるっと巻いて、ピックで留めて
隙間にポンと入れてあげれば、全体的にくるくる模様やピックがアクセントになります。
とくに、キュウリやレタスは緑色なので、彩りよく華やかな印象になります。
どれも数分でパパッと作れますが、ハムやチーズ、ちくわ、かまぼこは、前の日の晩に作っておいたほうが巻きがしっかりと固定されますよ。
忙しい朝のお弁当作り、コツを押さえれば、それほど手間をかけなくても、見た目も彩りのいいお弁当になります。
ぜひ運動会やピクニックの際に試してみてくださいね!
(2017年03月27日の記事を再掲載しています)
【画像】
※ Atsushi Hirao、 karins / Shutterstock