【2歳】ママの気持ちを伝えやすい!? 「イヤイヤ期」におすすめの子育て絵本5冊
2~3歳になると何に対しても「イヤだ!」というイヤイヤ期の反応に「はぁ……」とため息をつきながら悩んでいるママは多いのではないでしょうか?
2歳のイヤイヤ期を皮切りに、ママたちは子どもの反抗期との長い付き合いが始まるのかもしれませんね。
そんなイヤイヤ期の子とのコミュニケーションに、“絵本”を使っているという3児のママである山田さん。
今回はイヤイヤ期真っ只中の山田さんの娘さんとの体験をもとに、イヤイヤ期の子どもにママの気持ちを伝えることができる絵本を5冊ご紹介いただきます。
「イヤイヤ期」に読みたい絵本5つ
(1)内田麟太郎(2002)『こわくないこわくない』童心社
なんでも気持ちと反対のことをいう男の子まーくんは、「やりたくない!」「したくない!」というまさにイヤイヤ期の子どもそのもの。
そんなまーくんは、お化けに出会っても「怖くない!」と気持ちと反対のことを言います。
しかし最後には泣いてしまうまーくんの姿がかわいらしく、そして最後の落としどころも面白く印象的です。
わが子は「お化けこわーい」といいながらも、何回も読んで欲しくて本を筆者の元へ持ってきます。
なのでイヤイヤがヒドイ時には「まーくんみたいに、お化けが出るぞ~」と笑いながら話をすると機嫌が直ることもあるので、この絵本に助けられています。
(2)クラウディア・ビーリンスキー(2001)『わがままウッキー』ひくまの出版
子犬のウッキーは、イヤイヤ期の子どもそっくりでなんでも自分でやりたがります。
しかし「上着着ないで遊ぼう」と寒い中遊び、クシュンとくしゃみをしたり、パパの大工道具でケガをしたりする……など大失敗ばかり。
娘に読んであげると「あれ? 私もしかしてウッキーみたい?」と気づいたり、「私はここまでひどくない!」なんていう反応もみせてくれたりしました。
海外の絵本なので、日本の絵本の色味やタッチと異なるところも、子どもの気をひくようです。
筆者はたまたま幼稚園の図書室で見つけて借りて読んだのですが、あまりこの本が出回っている様子がないのが残念! ぜひ図書館の人に聞くなどして探して読んでみてください。
(3)せなけいこ(1969)『いやだいやだ』福音館書店
何でもかんでも「イヤだイヤだ!」というルルちゃん。最終的には“ルルちゃんがひとりぼっちになってしまう”という内容です。
「イヤだイヤだっていうなら、ママも抱っこしないわよ!」といった、子どもからしたらちょっと怖い一言もあります。
筆者のママ友は、「娘はこの絵本を読んであげたら、(イヤイヤいうだけではなく)皆いなくなるのはイヤだから、やるよ……と言うことを聞いてくれたこともあった」という話を聞きました。
「どうするの?」という問いかけで終わる絵本なので、考えるキッカケを与えることができるのもオススメするポイントです。
(4)天野慶(2011)『だめだめママだめ』ほるぷ出版
表紙を見ると「だめ」と、怒るママがたくさん出てくる内容かと思ってしまいますよね。
しかし、ママが子どもにダメと怒る話ではなく、ママが「ヤダヤダ!」という自分勝手な女の子になり、子どもがママを怒るという、立場逆転のストーリーなのです。
ある日、バタバタという音で目を覚ました男の子がキッチンに行くと、キッチンが散らかっています。そしてママは靴を左右反対にはいたり、変な格好で外に出ようとしたり、デパートでは迷子になってしまうなどのハプニングが起こります。
この立場逆転のストーリーに、わが子は大爆笑!
そして「ママがこうなったらどうする?」と聞くと、「ヤダな……」と答えました。少しはママの気持ちがわかってもらえているのかな……?
(5)たかいよしかず(2016)『いるよね~こんなこ』主婦の友社
育児雑誌の読者からリアルな声を集めたこの絵本。イヤイヤ期ブブタのお話です。
筆者のママ友から、クイズなどもあって、子どもが飽きずに最後まで聞くことができ、加えてイヤイヤ期の褒めポイントがわかる絵本だという話を聞きました。次はこの絵本を買おうと決めています。
いかがでしたか?
イヤイヤ期は成長の証とはよくいいますが、わが子を見ていると「何をしたらママは怒るのかな? どこからがダメなのかな?」と親との間の“さじ加減”を学んでいる時期でもあるように感じます。
ぜひ絵本を通して、この時期を楽しく親子で学んで過ごしていけたらいいですね。
(2017年09月06日の記事を再掲載しています)
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