秋に食べたい! 京都のカワイイ進化系「おはぎ」
暑い中にもそろそろ、秋の気配が見えてきましたね。9月22日は秋分の日。この前後各3日を合わせた各7日間をお彼岸といい、昔から「おはぎ」が食べられてきました。もちろんお彼岸の時以外も「おはぎ」は売られていて、最近はカラフルでかわいい「おはぎ」も見かけるようになりました。今回は、京都府で買える素敵な「おはぎ」をご紹介します。
※記事中の情報・金額はすべて2024年9月時点・税込表記です。
おはぎ? ぼたもち? どっちが正解?!
春や秋のお彼岸の頃、和菓子屋さんに行くと売られている、こちらの和菓子を見て「これは、おはぎ? ぼたもち?」と思ったことはありませんか? 実は「おはぎ」も「ぼたもち」も基本的には同じものなんです。
名前の由来には諸説ありますが、春と秋で呼び名が異なるのだとか。春のお彼岸の頃は春の花の代表・牡丹(写真)にあやかって「ぼたもち(牡丹餅)」、
秋のお彼岸は、初秋の花の代表・萩(写真)にあやかり「おはぎ(お萩)」と呼ばれるともいわれています。
また秋は京都を代表する丹波大納言小豆をはじめ、あんこの材料となる小豆の収穫期。採れたての小豆は皮も柔らかく美味しく食べられるため、秋は「つぶあん」。収穫から少し時間がたった春は「こしあん」を使うという説もあります。
さてさて「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉がありますが、昼と夜の長さが同じになる秋分、春分の日は季節の節目となる日。秋分では、この日を境に夜の時間が長くなり、暑さがやわらいで秋へと向かっていきます。2024年の秋分の日は9月20日、お彼岸は9月19日~25日。秋風を感じながら「おはぎ」をいただきませんか。
色々な種類が少しずつ楽しめる「五色のこはぎ」
【木津川市】蟹印(かむいん)
「蟹の恩返し」伝説で知られる木津川市の蟹満寺。そのすぐ側、山背古道にある素敵な古民家カフェ「蟹印(かむいん)」の名物は、丹波大納言小豆で作るひと口サイズの「五色のこはぎ」です。
種類は左からつぶあん、きなこ、こしあん、白あん、抹茶の5種類で、こし餡の上にはカニを模った外郎(ういろう)が、白あんには桜の塩漬け、抹茶には生クリームでデコレーションされているのがキュート。
「五色のこはぎとお抹茶セット」(850円)、「五色のこはぎとコーヒー(または紅茶)セット」(750円)があります。
テイクアウトも可能で、「五色のこはぎ」(400円)の他に、昔ながらの「おはぎ(こし餡&きなこ)」(4個入 500円/写真)も人気です。
※夏期はテイクアウト休止中。10月から再開します。
蟹満寺の蟹の恩返し伝説が気になった方はこちらから▼
■■INFORMATION■■
蟹印(かむいん)
京都府木津川市山城町綺田山口38-1
TEL 0774-86-0055
営 10:30~17:00
休 月~金曜日(土日のみ営業)
駐車場あり
甘さ控えめで、体に優しい「玄米おはぎ」
【井手町】MINORI工房
京都府綴喜郡井手町の山里に立つ、グルテンフリー&オーガニックでつくる玄米菓子専門店「MINORI工房」。こちらのおはぎは、山城地域で育った農薬・化学肥料不使用のもち米玄米と無農薬の黒米を使った「玄米おはぎ」。玄米と黒米のプチプチ感が楽しい逸品です。
種類は、奥から右回りにゴマ、和束町の有機抹茶、有機ココナッツ、つぶあん、きな粉の5種類。どれもひと口サイズで、中には北海道産の有機小豆と有機きび砂糖で作った、甘さ控え目のあんこが入っています。
購入はオンラインで。冷凍で届けられるので食べる前の約2時間前に室内に出しておくのがベスト。もち米なので冷凍しても硬くならず、しかも食べたい分だけ解凍できるので、急に甘い物がほしくなった時用のストックにも良さそう! 玄米おはぎ(5個入/1280円※送料別)
■■INFORMATION■■
MINORI工房
京都府綴喜郡井手町多賀前川12-1
TEL 090-6052-4512
営 11:00~16:00
休 水・木・金・土曜日
駐あり
おはぎの購入はオンラインショップから https://tsuku2.jp/minorikoubou
手土産にもしたくなるキュートでカラフルな「おはぎ」
【京都市】ぎおんおはぎ小多福(おたふく)
見てください!このカラフルなスイーツ。実はこちらは全部、おはぎなんです。
かつて祇園で人気だった女将さんによる手作りおはぎ店が閉店するのを機に、女性店主がレシピを引き継ぎ、色とりどりのおはぎを手作りで大切に作っています。
種類は先代から引き継いだ定番を始め、冬はほうじ茶ラテ、春はイチゴ、夏はトマトなど季節の素材を使った月毎の新作を加え、常に12種類が並びます。毎年、同じ季節に同じおはぎが登場するとは限らず、来月は何が登場するのかワクワクするのも楽しみです。
写真は上段左から、こしあん、ごま、京抹茶、中段はピスタチオと秋らしいモンブラン、それからココナッツとオレンジピール、下段が縁喜米(えんぎまい)、古代米、つぶあん。(値段は1つ230円~)
店名の「小多福」には、小さな福が一つでも多くありますようにという想いが込められているのだとか。そんな縁起の良い店名のおはぎは手土産にしても喜ばれそうです。
■■INFORMATION■■
京都・祇園の和菓子屋 ぎおんおはぎ小多福(おたふく)
京都府京都市東山区下弁天町51-4
TEL 090-7908-5111
営 11:00~17:00
休 月・火・木曜日 ※祝日の場合は営業
駐車場 無し
京丹波町が誇る ‶丹波栗″ を使った素朴な「栗おはぎ」
【京丹波町】加工グループ「さとやま」
京丹波町の秋の味覚のひとつ「丹波栗」。その丹波栗を贅沢に使った「栗おはぎ」(750円予定)はいかがでしょう。
作っているのは和知地区の女性たちで作る加工グループ「さとやま」さん。丹波栗を茹でてすりつぶし、塩と砂糖を少しだけ加え、栗の煮汁で味を調整した逸品。栗の甘みが引き立つ優しい味わいで、栗を丸ごと食べているかのような贅沢感が楽しめます。
販売は和知の道の駅「和」にて。売り切れ必須なので、見つけたら即ゲットしてくださいね。販売予定期間 9月下旬~11月上旬までの土・日曜日
■■INFORMATION■■
道の駅「和」
京都府船井郡京丹波町坂原上モジリ11
TEL 0771−84−1008
特産品販売所 8:30~18:30(11〜3月は~18:00)
なごみCafe 9:30~16:30L.O. (1〜3月は16:00L.O.)
和キッチン 11:00~15:30L.O.なごみTERRACE 9:00~18:00
駐車場あり
おばちゃんのレシピで伝統の「おはぎ」を作ってみよう!
亀岡市には、昔から伝わる行事食を次世代に残すべく活動している、「亀岡市行事食研究会」があります。市では、その研究会の方々が収集・整理された『おばちゃんの亀岡ふるさと料理塾レシピ集』を発行。その中に「おはぎ」のレシピがあるんです!
このレシピを参考に、伝統の「おはぎ」をお家で作ってみませんか。
【あんこときな粉のおはぎ 材料】
もち米・・・・ 2.5合
うるち米・・・ 2.5合
塩・・・・・・ 大さじ1/2
<小豆あん>
・小豆・・・・・ 500g
・砂糖・・・・・ 500g
・塩・・・・・・ 大さじ1/2
きな粉・・・・・ 適量
【作り方】
①米は炊く30分前に洗って、塩を加えてやや柔らかめの水加減で炊き、炊き上がったらしゃもじでよく混ぜる。
②おにぎりを作り、あんで包む。
③きな粉のおはぎは、あんを中に入れたおにぎりに、きな粉をまぶす。
【あんこの作り方】
❶ 小豆はたっぷりの湯でゆでる。煮立ったら湯をすてる。(あく抜き)
❷ 再度たっぷりの水を入れて、柔らかくなるまで煮る(小豆に水がたっぷりかぶるよう、少なくなってきたら水を足す)。(一旦煮えたら水は捨て)砂糖を2~3回に分けて入れ、常に混ぜながら煮詰める。(約1時間)
❸ 砂糖が溶けたら塩を入れてかき混ぜ、あんをかき混ぜるのに重みを感じるくらいまで練り上げる。
【おばちゃんからのひとこと】
きなこの代わりに青のりをまぶしても美味しいですよ。あんを炊くときは砂糖は少しずつ入れて、味をみながら調整してください。また焦げないように火加減に注意してください。
『おばちゃんの亀岡ふるさと料理塾レシピ集』はこちらからダウンロードできますよ▼
https://www.city.kameoka.kyoto.jp/soshiki/30/50204.html
■■INFORMATION■■
お問合せ :亀岡市産業観光部 農林振興課有機・食農推進係
京都府亀岡市安町野々神8番地 亀岡市役所3階
TEL 0771-25-5036
開 8:30~17:15
休 土・日曜日、祝日、年末年始(12月29日から1月3日まで)
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