雪印メグミルク京都工場へ行ってみた~子どもも大人もワクワク工場見学~
みなさん、昨日は何を食べましたか? 大人になればなるほど、「日々の食事」が体を作り、健康に生きてくために必要なことだと実感する今日この頃。
今回は、毎日の体づくりに欠かせない牛乳や乳製品を製造している「雪印メグミルク京都工場」に工場見学取材に行ってきました。こちらではベビーカーに乗った小さな子どもから大人まで、楽しく気軽に見学することができますよ〜!
入り口からワクワク♪「雪印メグミルク京都工場」
「雪印メグミルク京都工場」があるのは、京都府中部「森の京都」エリアにある南丹市八木町。西光寺や清源寺といった名刹や古刹が多く、自然豊かな散策スポットに恵まれたまちです。
工場入り口では牛のオブジェがお出迎えしてくれて、見学前からワクワク気分が高まります!
工場内に足を踏み入れると、すぐ目の前に撮影スポットが!! 大きな牛乳や骨密度を高めてくれる「MBPドリンク」のオブジェが置かれており、撮影用の小道具まで揃えてくれているので、いきなりテンションが上がってしまいました!
ちなみに写真の右側にある「MBPドリンク」のオブジェは、雪印メグミルク健康推進アンバサダーの松岡修造さんが実際にCMで使われていたものだそうです。
まずは牛乳のお勉強からスタート!
撮影スポットを満喫したら、工場見学のスタート地である4階に案内されました。
まずはこちらの広い部屋でモニターを使って、京都工場や牛乳の歴史について学びます。
京都工場で製造しているのは、牛乳やヨーグルトなど。
見学を楽しむための予備知識を5分ほどのアニメーションでわかりやすく説明してもらい、見学の注意事項を聞いたら、いよいよ見学スタートです。
工場内には美味しい牛乳を作るための企業秘密がいっぱい詰まっているため写真撮影はできませんが、廊下にある展示パネルや牛乳パックで作る作品は撮影することができるそうです!
※記事内の写真は特別に許可を得た箇所のみ撮影させていただきました。
大きなタンクがいっぱい!! 牛乳はここで作られている
工場内の見学ツアーは、スタッフの方が案内してくれます。
モニタールームの隣には大きなタンクがいくつも並んだ部屋があります。
ここでは生乳を受け入れてから貯乳タンクに入るまでの工程をスタッフさんが丁寧に説明をしてくれます。とてもわかりやすくて勉強になりました。
一番大きなタンクには1本あたり40トンもの牛乳が入るそうです。40トンのタンクってみなさん想像できますか?実物を見るとあまりの迫力に目が釘付けになります。天井を突き抜けて並ぶタンクは必見です。
「おいしい雪印メグミルク牛乳」の美味しさの秘密である「おいしさW技術」の説明を聞くことができます。この技術は生乳にひと手間加えて生乳本来の美味しさを保つために雪印メグミルクが開発した独自の技術だそうです。
実際に「おいしい雪印メグミルク牛乳」を飲んだお客さんによっては、牛乳を「甘い」や「濃い」という感想を持つ方が多くいることからも、このひと手間が美味しさに繋がっているということがわかりますね。
商品がどんどん出来上がる!製造ラインを見学
4階から2階に移動します。
2階でまず案内されたのが「クレート供給室」という部屋。こちらでは機械が自動で空のクレート(プラスチックのケース)を運んでいく様子を見ることができます。お子さんが見学に来られた時はこの部屋を見て「おぉ!」という声が上がるそうですよ。
エアシャワー体験
工場で働くスタッフは、専用のユニフォームに着替えて仕事をしています。製造室に入る時は靴を履き替え、服に粘着ローラーをかけます。石鹸による手洗いとアルコール消毒を行い、その後、エアシャワーで目に見えない細かいチリを吹き飛ばしてから入室するそうです。
見学では製造室に入ることができませんが、エアシャワーを体験するブースが設けられているので体験させてもらいました。
ヴォーと吹き出す強い風を全身に浴びながら、10秒間ほどクルクルと回って全身のチリなどを落としていきます。エアシャワーを浴びた感想は「気持ちいい!」でした。お子さん達もこの体験では大喜びするそうです。
牛乳の充填室
この部屋は先ほど4階で見た大きなタンクと繋がっています。
ぺちゃんこの状態のパックが機械の中で成形されます。そのパックに4階のタンクからパイプの中を通って降りてきた牛乳が注がれて、お馴染みの牛乳パックの形になった製品が機械から次々と出てきます。
途中で牛乳が通過するとピカピカと光る箇所があるのですが、そこで賞味期限やロットナンバーを1本ずつチェックした後、重さを測り、合格したものがクレートに12本ずつ入っていくそうです。
学校給食の牛乳
学校給食用の牛乳を製造しているラインも見せてもらいました。
給食で飲まれる牛乳は、月曜日に工場で作ったものが水曜日の給食に出されるそうです。
こちらではどんなふうに形になっていくかをモニターで見ることができるので、お子さん達にとって身近な給食用の牛乳ができる過程をより分かりやすく知ることができる嬉しいポイントですね
徹底した衛生管理
ここまで見学を進め、案内のスタッフの方が教えてくれたのは、雪印メグミルクの徹底した衛生管理の一部が見学者からも見分けがつくようになっているということ。ヒントは「床の色」にあるそうですよ!
官能検査室
工場内ではいくつもの検査が行われていますが、見学できるものの一つに「官能検査」というものがあります。この検査では、機械ではわからない人間ならではの味覚や臭覚を使って検査が行われています。
この検査のために、全従業員は月に一度官能訓練というテストを受け、五味(甘み・旨み・苦味・酸味・塩味)や異常風味、異常臭、カビ臭などを感知する訓練を行なっているそうです。
子どもに人気「牧場の朝ヨーグルト」
次にフルーツソースが入ったやわらかいヨーグルト「ナチュレ恵megumiフルーツヨーグルト」シリーズと小さなお子さんに大人気の少し硬めのヨーグルト「牧場の朝ヨーグルト」が作られている製造ラインを見ることができます。ここではそれぞれの製法の違いも教えてもらえますよ!
「恵 megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト ドリンクタイプ」
内臓脂肪を減らすのを助ける「ガセリ菌SP株」を使用したドリンクタイプのヨーグルトもこちらの工場で製造されています。
この製品は工場内にボトルを作る機械があり、原料のレジンを溶かしてボトルができるまでの様子をモニターで見ることができます。見学通路からはボトルの形をチェックし、ヨーグルトドリンクを入れて蓋を閉め、賞味期限などを印字する工程や筒状になったラベルを被せて圧着する工程を見ることができます。
1時間に2万8000本が作られるそうなのですが、この一連のスピードがとにかく速いのです!
出来上がった製品は、12本ずつ段ボールに入れられ、ベルトコンベアーでパレタイズ室という部屋に運ばれます。こちらの部屋では、パレットという台の上に製品を積んでいくロボットや積まれた製品を冷蔵庫へ運ぶロボットを見ることができます。大きなロボットが働く様子を見ることができるため、お子さん達に大人気の見学スポットだそうです。
製品を冷蔵庫へ運ぶロボットが動き出すと、動きを知らせるための音楽が流れます。荷台が上下する時や前後に動く時にそれぞれお馴染みの曲が流れます。見学の際は何の曲か当ててみて下さいね。
環境に配慮したリサイクルなどの取り組み
雪印メグミルク京都工場では環境への配慮もしっかりと考えられています。
工場で出た排水(タンクや機械を洗った水)は、外にある浄化システムで金魚が住めるくらいのきれいな水にしてから川に流されています。浄化の際に発生する汚泥は機械で脱水した後、田畑の肥料として再利用されています。
また、周辺の田畑で育つ農作物の発育に影響を与えないため、工場の窓には黄色いフィルムが貼られ、外に光を漏らさない配慮がされています。このフィルムを貼ることによって光が抑えられ、虫も寄せ付けにくくなるそうです。敷地内の外灯も真下だけを照らすように灯されているので、外からは電気がついていないように見えるそうですよ。
製造品のリサイクルについては、牛乳パックのリサイクルが身近ですよね。
その代表的なひとつとして、牛乳パックを水につけておくと3層に分かれ、真ん中のパルプを使ってトイレットペーパーにリサイクルすることができます。
見学した製品を試食♪
見学の後はモニタールームに戻り、お楽しみの試食タイムです。
試食できる製品は「牧場の朝ヨーグルト」や「MBPドリンク」などですが、製品は日によって異なるそうです。
これらの商品ができるまでの工程を見学した後にいただくと、より一層美味しさが増しますね。その喜びからか、お子さんの中にはゆっくりと味わって食べる子も多いのだとか。
試食が終わると質問タイムが設けられ、この工場で1日に作られる製品の数や、牛乳の美味しい季節についてなど、さまざまな質問が出るそうです。
こんな素敵なお土産をいただいちゃいました!
帰る前には、部屋の後ろにも注目してくださいね。牛乳パックに入り込んだように撮影できるトリックアートがありますよ。大人でもギュッと身を縮めれば撮影できるので、ぜひチャレンジしてみください。
なぜ南丹市に工場ができたのか?
雪印メグミルク京都工場がある南丹市は、昔ながらのかやぶき民家が残る「かやぶきの里」や軍艦ダムとも称される「日吉ダム」がある、豊かな自然が魅力のまちです。
取材の最後に「なぜ工場地に南丹市が選ばれたのか」お伺いしてみたところ、その理由は工場地を選ぶ時の重要なポイントである「水が豊富で水質も良い」という点が大きかったそうです。
京都府は基本的に良質な水源があり、なおかつこの南丹市は、北海道などから生乳を運ぶための交通の便も良く適した土地だったそうです。
大堰川が流れるのどかな風景の中で、細心の注意をはらいながら美味しい牛乳を作っている雪印メグミルク京都工場。日頃、なかなか見ることができない製造工程を見学しに、ぜひ訪れてみてくださいね。
■INFORMATION■
雪印メグミルク 京都工場
南丹市八木町美里紫野1番地
電話:0771-43-2150(予約は希望日の3営業日前まで)
時間:10:00~、13:30~(所要時間1時間~1時間30分)
休館日:火、土、日、祝日、年末年始
料金:無料
駐車場:あり
アクセス:JR山陰本線(嵯峨野線)「吉富駅」から徒歩15分。または、京都縦貫自動車道「八木西I.C.」より2分
HP:https://www.meg-snow.com/fun/factory/kyoto/
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