【小野】和カフェ「お茶◯ん(おちゃわん)」元料理人の店主が腕をふるう御膳と甘味とコーヒーを
神戸電鉄小野駅から徒歩3分。「小野商店街」の中にある「ふるさとカフェ お茶◯ん(おちゃわん)」は、元料亭の料理人である店主が腕をふるう食事が自慢の和カフェ。落ち着いた和の雰囲気漂う中、食事や甘味、芳(かんば)しい炭火焙煎コーヒーをゆっくり味わうことができます。ふるさととお客さんを思う心温まるカフェで、和みのひとときを過ごしませんか?
・「ふるさとカフェ お茶◯ん(おちゃわん)」
神戸電鉄から徒歩3分、「小野商店街」の中に佇む「ふるさとカフェ お茶◯ん(おちゃわん)」は、連日常連客で席が埋まる地元の人気店。町家を思わせる佇まいと入り口にかけられた暖簾(のれん)が、和の雰囲気を感じさせます。店内には座敷もあり、子連れや年配のお客さんにも優しい設計。靴を脱いでくつろぎながらカフェタイムを満喫することができます。桃の節句のころには、店内のあらゆる場所に雛人形がずらり。季節の行事や四季を大切にし、忘れかけていた“日本人の心”を思い出させてくれます。かねてから陶磁器が好きという店主。日本全国から集めた選りすぐりの陶器を販売しています。ここに並ぶ陶器は、どれも店主が気に入ったものやお店で使っているものばかり。土の豊かな表情と手になじむような優しい手触りが魅力です。食事の待ち時間や帰り際にぜひチェックしてみて。
・地元食材を使ったこだわりのランチ
『ふるさと膳』1,350円 ※数量限定
和カフェでありながら、若い世代だけでなく年配のお客さんも多い同店。その理由は、料理のおいしさにあります。和食料亭で修行を積んだ店主が腕を振るい、素材の味を生かした和創作メニューが基本。使う野菜はなるべく自家農園のものや小野市産など、地元野菜をチョイス。味付けは、毎朝取ったかつおと昆布の合わせ出汁をベースに、世代を問わず親しまれるような優しい味付けを心がけています。毎日13:00ごろには売り切れるという数量限定の『ふるさと膳』。内容は週替わりで、メインと小鉢を含め4品とご飯、みそ汁、ミニデザートがセットになっています。みそ汁は奥様の担当。夫婦二人三脚で作り上げるお膳は、和料亭さながらの本格的な味わい。狙うなら開店してすぐの来店がおすすめです。
『ふわとろオムレツカレー』980円
子どもも大人も好きなカレーは、ふわとろのオムレツをのせるのが“お茶○ん流”。サラダと福神漬けが付いて1,000円以下はお値打ちです。オムレツを割ると、中からトロトロの卵がたっぷりと流れ出てきます。卵だけなくチーズを入れるのがトロトロに仕上げるポイントだそうで、チーズのコクととろみが加わったオムレツはリッチな仕上がりに。時間が経つと固まるので、固まる前に卵を割って召し上がれ。半熟卵と溶けたチーズがカレーに絡むことで辛さがマイルドになるので、子どもでもペロリと食べられそう。
『厚焼き卵サンドセット(ホットコーヒーor紅茶付き)』1,100円 ※14:00~提供
14:00~のカフェタイムは、店主自慢の出汁巻き卵を挟んだ『厚焼き卵サンドセット』が登場。出汁巻き卵は、出汁をたっぷりと使用し、ほんのり甘く仕上げた京風出汁巻き卵。分厚いのに噛むとしっとりとやわらかく、ジュワ~ッと出汁が出てきます。味付けはケチャップと辛子マヨネーズのみ。シンプルだからこそ際立つ上品な味わいを、お腹いっぱい堪能して。テイクアウトも可能なので、外で3時のおやつや遅めのランチ代わりに食べるのも良いですね。
・サイフォンで淹(い)れる芳香な炭焙煎コーヒー
『オリジナルブレンド』500円
同店のもう一つの自慢は、炭火焙煎コーヒー。コーヒー豆は神戸の老舗炭火焙煎コーヒー店「萩原(はぎはら)珈琲」のものを使用しています。ここのコーヒー豆は、一般的なガス火で行うオートメーションな焙煎方式ではなく、炭火を使って職人が完全手作業で焙煎しているのがこだわり。炭火焙煎は豆の深部にまで火が入るので、味のむらが無く、冷めても味が変わらないのが特徴です。同店では、「萩原珈琲」に作ってもらっている『オリジナルブレンド』のほか、『月別スペシャル珈琲』など常時約5種類の豆を用意しています。『オリジナルブレンド』は、フルーティーなモカをベースに数種類の豆をブレンド。香りと苦味、酸味のバランスを保ったコーヒーらしい味わいに仕上げた一杯です。冷めても酸味が際立たず、コクを楽しめるので、中煎(い)りや深煎りのコーヒーが好きな人にぴったりです。「コーヒー豆のおいしさをいつでも安定して提供し、食後の最後の一杯に満足して帰ってもらいたい」との思いから、サイフォン式で淹(い)れて提供しています。店主は、サイフォンのバリスタコンテストで全国1位になったバリスタから直々に淹れ方を教わったそう。温度の違いや撹拌(かくはん)の仕方で風味がまったく異なるほど繊細だからこそ、毎回ロートを手で触るなど、温度管理も徹底しています。
・和カフェの本気の和スイーツ
『自家製葛もち(ほうじ茶きなこ)』780円 ※14:00~提供
注文が入ってから作るプルプルの葛もちにも注目!本葛を使用し、丹精込めて手で練り上げるのがプルプルに仕上げるポイント。時間が経つと食感が硬くなってしまうので、運ばれてきてから3分以内に食べ切るのがおすすめです。きな粉がたっぷりかかった葛もちにかけるのは、黒蜜ではなくほうじ茶シロップ。ほうじ茶の茶葉を煮詰めて作られた濃厚なシロップは、甘さ控えめでほうじ茶の上質な香りが鼻から抜けます。バニラアイスを一緒に口に運ぶと、よりリッチな味わいが楽しめますよ。
『京風ぜんざい』700円
北海道産の小豆で作る京風のぜんざいは、あっさりとした甘さがクセになる人気の和スイーツ。一年中提供しているので、季節問わずリピーターが多いそう。丁寧に炊かれた小豆は粒がしっかりと残っていて、食べ応えもあります。毎年桃の節句のころには、カラフルなおいりがのった『ひなめぐり京風ぜんざい』(700円)が登場します。気になる人はタイミングを狙って訪れてみて。ランチにスイーツにこだわりが尽きない「ふるさとカフェ お茶◯ん」。一度訪れたらまた帰ってきたくなる、そんなふるさとのような温かな魅力に癒やされに、小野まで足を運んでみてはいかがでしょうか?