旧居留地のモダニズム建築『日本真珠会館』が、もうすぐ閉鎖されるみたい。約70年の歴史にひと区切り
旧居留地にある『日本真珠会館』が、まもなく閉鎖されるそうです。
神戸市中央区東町122-1
『日本真珠会館』があるのは、旧居留地の東遊園地の西側。
山側を向くと神戸市役所が見え、木が生い茂っているところが「東遊園地」です。
海側の通りはこんな感じ。少し西へ進むと去年スポーツサイクル専門店『Y’s Road(ワイズロード)』が移転してきたところ。
さらに行くと「神戸市立博物館」がある方向。
『日本真珠会館』は1952年(昭和27年)に、真珠産業の集積地・神戸の「検査」や「取引」の拠点として整備された建物。
鉄筋コンクリート造り地上4階、地下1階で「戦後建築の本格的な出発点となる作品」として国の「有形登録文化財」にも指定されてます。
「黒御影石」が貼られた1階に、「乳白色タイル」が張られた2階以上を「宙に浮かしたような造形」と、「スチールサッシ」などが意欲的に使われているのが特徴。
建ってから70年以上になるのでサビも見られますが、阪神大震災でもガラスが1枚も割れなかったという堅牢な建物です。
建物の正面の足元には、何やら丸い窓のようなものが並んでます。「真珠」のイメージかもしれません。
下から見上げたら、光が差し込む感じになってるんじゃないでしょうか。
1階には、神戸と真珠の歴史を学べる入館無料の「神戸パールミュージアム」が入ってます。中の様子は、過去の記事をご参考に。
テナントで、子供服のお店「SI TU VEUX(シチュヴ )」がありますが、2023年3月21日(祝・火)の閉店が発表されてます。
2014年頃から「建て替えへ」という報道が出ていたものの、変化がなかったので存続するのかと思っていましたが、ここへきての急展開。
今のところ、2023年3月末をもっての閉鎖が決まっていますが、「閉鎖後の会館をどうするか」は未定なんだそう。
これから、どうなっていくんでしょうか。
3月は、お別れイベントなども企画されているので、気になる人は今のうちに1回見ておいた方がいいかもしれません。
◆関連リンク
・日本真珠会館「みなさん、ごきげんよう」 - 公式サイト
・Si Tu Veux - Facebook