【西脇】田園カフェ「cafe merry days」風情ある古民家で播州の素材と田舎暮らしを
西脇市の最北端・黒田庄町(くろだしょうちょう)に、2022年8月にオープンした「cafe merry days(カフェ メリーデイズ)」。バングラデシュ人のご主人が作る本格バングラデシュカレーと、元調理師の奥さんが作る曲げわっぱ弁当が自慢のカフェです。築約50年の民家は、思わず「ただいま」と声をかけたくなる懐かしさと風情が魅力。食事を楽しみながら、田舎暮らしを体験してみては?
・「cafe merry days(カフェ メリーデイズ)」
田園風景が広がるのどかな西脇市黒田庄町(くろだしょうちょう)にある「cafe merry days(カフェ メリーデイズ)」。この地の自然の豊かさと景観に惹かれた夫婦が、2022年8月にオープンしたカフェです。築約50年の昔ながらの民家を生かした、昭和を感じさせる懐かしい店構えが目印です。店主は、バングラデシュ人のご主人と元保育園の調理師の奥さんのご夫婦。カフェを開くことは、夫婦にとってかねてからの夢だったそう。家族のイニシャルを組み合わせた「merry」を、「よき一日を!」という思いに掛け合わせて「cafe merry days」と名付けられました。コンセプトは「ゆっくりと食事を楽しんでもらえるカフェ」。くつろげる空間作りはもちろん、地元の食材や、ちょっぴり珍しい季節の食材を取り入れるなど、ここに来ないと食べられないようなメニュー作りを心がけています。電話で事前予約をしてから来店するのがおすすめです。畳の上で足を伸ばしながら食事が楽しめるスタイルなので、小さな赤ちゃん連れでも来店しやすいのがポイント。四方を砂壁に囲まれ、カラフルな座布団や古いオーディオが配された和室は、居るだけで懐かしさがこみ上げてきそうなレトロなインテリアで統一されています。冬季はこたつ席も3席用意しています。4人掛けテーブル席も2席ほどスタンバイ。日中はやわらかい陽が射し込み、ポカポカとしていて居心地抜群。春から秋にかけては庭木が青々と茂り、景色も楽しめます。
・地元の食材をふんだんに使った自慢のランチ
『曲げわっぱ播州季節のお弁当(ドリンク付き)』1,650円
ランチは全部で3種類。加東市の米や和牛、西脇市や丹波市の野菜など、地元の食材をふんだんに使うことと、きび砂糖や多可町の「足立醸造」のしょう油といった体に優しい調味料を使うのがこだわりです。中でもイートイン限定の『曲げわっぱ播州季節のお弁当』は、季節の移ろいが楽しめる一品。調理師の経験を生かし、奥さんがその日の仕入れ状況によって気まぐれで献立を考えているそう。サラダとみそ汁、セットドリンクも付いて、栄養もボリュームも満点です。店名が刻まれた特注の曲げわっぱの中には、品の良い木の香りと共に、2種類のおにぎりと約5種類のおかずが詰められています。取材日のおかずは、うま味たっぷりの「播州百日どりと長いもの柚子つくね」や、ほんのり甘い「とうもろこし入り茶わん蒸し」、根菜の風味をみそで引き立てた「菊芋と根菜の黒豆みそあえ」、食べ応えのある「黒田庄和牛とごぼうの西脇産金ゴマ入りきんぴら」、甘さがちょうど良い「さつま芋のはちみつレモン煮」が登場。野菜本来の食感や風味を生かした優しい味わいで、一口ひとくちが身に染みます。
『百日どりのスパイスカレー(サラダ・ドリンク付き)』1,650円
生まれも育ちもバングラデシュのご主人が、幼いころに食べていた母の味を再現したスパイスカレーも人気!味は当時のままに、多可町のブランド鶏「播州百日どり」などの地元食材を使って「cafe merry days」らしさも加えたこだわりの逸品です。使用するスパイスはなんと30種類近くも!クミンシードやクローブといったなじみのあるスパイスのほか、アサフェティダなどのスパイス専門店にしかないような珍しいスパイスをオリジナルで調合するこだわりぶりです。ライスの周りを囲む「カボチャのクミン和え」や「パッパ」、「冬瓜とレンズ豆のカレー」、「カリフラワーのコリアンダー和え」といったトッピングも、すべてスパイスで味付けをした異国情緒あふれるラインアップ。本場バングラデシュ流に、すべてのトッピングとルーを混ぜて食べれば、いろんな種類のスパイスが重なった複雑な味わいと辛さが際立つやみつきの味が楽しめます。
『黒田庄和牛と地卵のデミオムライス』1,000円 ※テイクアウト価格
もう一つのランチは『黒田庄和牛と地卵のデミオムライス』。オムライスとスパイスカレーはテイクアウトも可能です。オムライスの主役は、西脇市が誇るブランド牛「黒田庄和牛」。そのうま味を溶け込ますようにソースや香味野菜とじっくり煮込んだ、オリジナルブレンドのデミグラスソースがたっぷりかかっています。ソースのコクととろけるチーズは相性抜群!たっぷり絡めて召し上がれ。
・食後やカフェタイムには気まぐれスイーツを
『紅茶』385円、『柿とナッツのパウンドケーキ』330円
食後やカフェタイムには、自家製の気まぐれスイーツでほっと一息♪その時々でラインアップが変わり、旬のフルーツを使った季節感あふれるスイーツも登場します。取材日のイチオシは、地元の柿を使った『柿とナッツのパウンドケーキ』。カボチャの種やクコの実、松の実など、数種類のナッツを柿と一緒に生地に混ぜ合わせた一品で、おいしさはもちろん、栄養価の高さも魅力です。ケーキがほんのり茶色いのは、きび砂糖を使っているから。素材選びからレシピまで、体への思いやりが詰まった優しいケーキです。紅茶は、バングラデシュのダージリンの茶葉を使用。赤みがかった鮮やかな色と、華やかな香りが特徴です。甘さの調整にと、バングラデシュ産のライチのハチミツが紅茶と一緒に運ばれてくるのもポイント。ライチのハチミツのすっきりとした甘さが茶葉の香りを引き立てます。同店の優しい味わいのスイーツとも絶妙に合います。
『10種のスパイス香るチャイプリン』330円
定番人気の『10種のスパイス香るチャイプリン』も要チェック!その名の通り、10種類のスパイスをブレンドして作った本格的なチャイ風味のプリンで、スパイシーな余韻を楽しめる香り高さが自慢です。甘さは控えめで、トッピングの金平糖と一緒に食べるのが通な食べ方。カリッとした食感と甘さがクセになりそう。「自分たちが惚れ込んだ西脇の自然に癒やされながら、何時間でもゆっくり過ごしてほしい」と語るご夫婦。窓からはのどかな田園風景や壮大な山景が望め、時間が経つのも忘れるほど穏やかなひとときを過ごすことができるのが「cafe merry days」の魅力です。都会の喧騒から離れ、田舎暮らしの良さをカフェの中で体感してみては?