【加古川】オシャレなビストロ「LIBRE」兵庫県産素材を掛け合わせた西洋料理と自然派ワインを
加古川市神野町(かんのちょう)の県道148号線に店を構える「LIBRE(リーブル)」は、素材にこだわった西洋料理と自然派ワインをたしなむことができるオシャレなビストロ。丹波市や姫路市の無農薬野菜や近海で捕れた鮮魚、播磨の黒毛和牛などの兵庫県産素材を使い技巧を凝らして作るイタリアンやフレンチを、カジュアルに楽しめるお店です。土日祝はランチも営業!加古川市の中心街から少し離れた神野町で、兵庫が育んだおいしさに心を傾けてみませんか?
・西洋料理と自然派ワインの店「LIBRE(リーブル)」
加古川市の中心街から少し離れた神野町に、2022年6月にオープンした「LIBRE(リーブル)」。無機質な外壁と古木が洗練された雰囲気をかもし出すオシャレなビストロです。車が行き交う県道148号線沿いにあるにも関わらず、食事に集中できるような落ち着いたひと時を過ごすことができます。店内はカウンター席が5席と4人掛けテーブルが2つの計13席。ペンダントライトが映えるクリーンな雰囲気が魅力で、シンプルなインテリアで美しくまとめられています。店内の中央にあるワインセラーの中には、店主こだわりの自然派ワインのコレクションの一部が収められているそう。取り扱っている自然派ワインの数は、播磨地域にあるグルメ店の中でもトップクラスを誇ります。加古川のワインバルや神戸のホテルなど、さまざまな飲食店で経験を積み、腕を磨いた店主。父親が営んでいた寿司屋の閉店をきっかけにこの地に戻り、お店を引き継ぐことを決めたそう。店名の「LIBRE」は、「自由」を意味するフランス語。太い軸から5つに分かれた枝を“店主”、“お客さん”、“生産者”、“食材”、“ワイン”に例えてデザインしてもらったそう。「ワインや食事を通して、それらがつながりを持てる場所を提供したい」という思いが名前に込められています。お店をオープンする前から兵庫県内の農家や鮮魚店に出向き、自分の目で生産者や素材を見て納得した厳選素材を中心に取り入れ、型にはまりすぎない自由なスタイルの料理でもてなしてくれる、地域に根付いたビストロです。
・土日祝はランチコースが人気!平日は事前予約を
『ランチセット』2,500円 ※土日祝のみ。平日は要事前予約。
ランチ営業は土日祝限定で、平日は事前予約をすれば利用できます。セットメニューは、前菜盛り合わせとバケット、選べるメインが付く『ランチセット』の1種類のみ。メインは、アラカルトメニューで人気の6品から好きなものを選べます。5~6種類の前菜と花やハーブで飾られたプレートは、食べるのが惜しまれるほど色鮮やか。姫路市の「八方美菜(はっぽうびさい)」や丹波市の「コムズファーム」などの農家から無農薬野菜を仕入れ、素材が持つ色味や味わいを最大限に生かした料理を提供しています。天日塩やシチリアの塩、フランスの粗塩、南フランスの岩塩など、4種類の塩を料理や調理法によって使い分けるなど、調味料にもこだわりが満載です。取材日の前菜は「キャロットラペ」やしっとりやわらかな「神戸ポークのロースハム」、ビネガーが香る「レンズ豆のサラダ」、自家製アイオリソースの「ポテトサラダ」、ジューシーな「秋ナスのカポナータ」がラインアップ。季節や仕入れ状況によってプレートの内容が変わります。メインはリゾットやパスタ、煮込み料理など、いろんな種類の料理をスタンバイしているので、その日の気分で選べるのがうれしいポイント。11月~2月末ごろまでの冬季は、広島や赤穂の坂越で捕れた旬の牡蠣がメニューに登場します。店主お気に入りの信楽焼の器に盛られて登場する『広島県産カキのリゾット』は、真っ白な牡蠣とクリームをまとったご飯が映える、見た目も美しい一品。チーズや生クリームを控えめにし、牡蠣が持つうま味を生かした磯の香りがたまりません。絶妙なタイミングでクリームやお米と一緒に煮込まれた牡蠣は、一粒一粒が大きくふっくら。その身の中にたっぷりとうま味が閉じ込められています。
『自家製里芋のニョッキとキノコのラグー』ランチ代 + 100円 ※アラカルトは1,600円
自家製のニョッキは旬の野菜を練り込んだり、ソースの具材や味付けを変えたりと、季節の移ろいを楽しめるのが魅力。冬は「八方美菜」の無農薬サトイモを使ったニョッキが登場。一般的にもっちりとした食感が想像されますが、いい意味で想像を裏切るとろ~りとした食感が特徴です。ニョッキに絡んだソースは、六甲のマッシュルームと稲美町のシイタケ、イタリアのポルチーニ茸の3種のキノコを使った濃厚なラグー※。キノコの香りと風味が溶け出た濃厚なソースは、ホクホクとろとろとしたサトイモによく合います。※ラグーとは…フランスやイタリアで「煮込み料理」を意味する言葉。ランチの場合はランチ代にプラス100円、ディナーのアラカルトの場合は1,600円で注文できます。“口の中でとろけるニョッキ”を味わえるのは冬季限定!ぜひ一度ご賞味あれ。
・本格的な自家製スイーツにも注目
『バスクチーズケーキ』550円
食後にぴったりなスイーツメニューも本格的なのでぜひチェックして。「ダントツ人気No.1!」と店主が豪語する『バスクチーズケーキ』は、舌ざわりのなめらかさが自慢。クリームチーズをたっぷり使っているので、チーズのコクと風味が際立つ濃厚な味わいを堪能できます。
『クラシックプリン』450円
卵のコクが生きた素朴な味わいとしっかり固められた食感のプリンに、自家製カラメルソースをたっぷりかけた『クラシックプリン』は、ほんのり苦味のある昔ながらのプリンです。スプーンを入れた瞬間、トップに溜まったカラメルソースが流れ落ちるほどたっぷり!カラメルソースとのハーモニーを心ゆくまで味わって。
・ディナータイムは自然派ワインと地元素材とのペアリングを
『A4播州牛のロースト(150g前後~)』2,500円~※写真は130g 2,300円
ディナータイムは、兵庫県内で採れた無農薬野菜や播州地域で育てられた肉、店主自ら明石の鮮魚店に直接出向いて目利きした近海の魚介など、厳選素材を使ったアラカルトメニューを豊富にスタンバイしています。中でもイチオシは、姫路市か加古川市の限られた畜産業社しか取り扱っていない「播州牛」のステーキ『A4播州牛のロースト』です。色鮮やかなピンクと今にも肉汁があふれ出しそうな断面、ナイフがスッと入るほどやわらかな肉質、噛めば噛むほど広がる甘みとうま味。見た目、肉質、味わいすべてが最上級で値段以上の満足感が得られます。お好みで岩塩や粒マスタードと合わせて召し上がれ。同店が得意とする素材の味わいを生かした西洋料理には、優しい味わいの自然派ワインがおすすめ。自然派ワインとは、できる限り化学合成農薬や化学肥料を使わず、自然の力で造られたワインのこと。「地域が同じでも、素材や生産者、作られた年度によって味わいが違う“クラフト感”が魅力」と店主は語ります。ワインのメニュー表はなく、約100種類ほどのラインアップの中から、好みや予算に合わせて店主に提案してもらうスタイル。グラスワインは700円~と手ごろな価格から用意しているので、1杯から気軽に試せるのもポイントです。ディナータイムは、カルパッチョやサラダといった前菜からスープ、自家製カンパーニュ、肉のメイン料理、デザートまで付いたワンランク上の『ディナーコース』(5,500円)も。迷ったときや特別な日にはコースがおすすめです。ランチ、ディナーともに電話か公式Instagramで事前予約をしてからぜひ訪れてみて。