【2022年】桃の節句をにぎやかに飾る京都府のひなまつり5選
女の子の健やかな成長を願い、3月3日に開かれるひなまつり。ひな人形を飾り、ちらし寿司や手まり寿司、はまぐりのお吸い物でお祝いする美しい習わしは、平安時代に公家や宮中で行われていた「雛遊(ひいなあそび)」が起源だといわれています。今回は、京都府下で代々にわたって大切に保存されてきたひな人形を展示するイベントをご紹介します。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
【京丹後市】豪華絢爛!江戸時代の御殿雛が並ぶひなまつり
京都・久美浜雛祭(~4月3日まで)
京都府内で最も早い1月2日から行われている京都・久美浜雛祭は、京丹後市久美浜町に春を告げる風物詩としても知られています。
祭の中心となっている豪商 稲葉本家は、織田信長に属した美濃の稲葉一鉄の末裔といわれ、糀(こうじ)製造業と海運業で栄えた後、久美浜をはじめ周辺地域の発展に貢献したと伝わっている名家です。約700坪もの広大な敷地を誇る邸内では、12代目当主の妻が嫁入り道具として持参し、その後代々受け継がれてきた江戸時代中期作の御殿雛(ごてんびな)などが展示されています。
また、地元の男性グループが竹を切り、女性グループが和紙やちりめんで作ったおひなさまを飾る竹雛なども並び、こちら数量限定で販売されています。おうちに飾ってみても素敵ですね。
■■INFORMATION■■
京都・久美浜雛祭
期間:2022年1月2日(土)〜4月3日(日)
開催場所:稲葉本家を中心とした久美浜城下町の街並み
豪商稲葉本家:京丹後市久美浜町3102※水曜定休
参加費:無料
問い合わせ:0772−82−2356(豪商稲葉本家)
【与謝野町】丹後ちりめん商家で大切にされてきたおひなさま
旧尾藤家住宅(~4月5日)/旧加悦町役場庁舎(~3月8日)
「丹後ちりめん」で知られる、京都府北部の与謝野町。ちりめん産業で近代化を図ったこの町には、明治・大正・昭和の建築物が立ち並ぶちりめん街道があり、毎年この季節には商家で大切にされてきたおひなさまを歩いて見学できる「ちりめん街道ひなめぐり」が開催されていました。しかし、昨年に続き、本年度も新型コロナウイルス感染症の影響で中止が決定しました。
残念ながらひなめぐりは叶いませんが、生糸ちりめん商家だった旧尾藤家住宅では4月5日(火)まで、2020年に修理を終え当時の姿を復元させた旧加悦町役場庁舎では3月8日(火)までの期間、感染予防対策を行った上でおひなさまの展示が行われています。
旧尾藤家住宅では、第11代当主の尾藤庄蔵氏の妻と娘が所有し、その後も大切にされてきたおひなさまが一般公開されます。和洋折衷のモダンな空間に映えるおひなさまの姿に、思わず見とれてしまうこと間違いなしです。
また、与謝野町観光協会が入る旧加悦町役場庁舎では、ちりめん街道を守り育てる会が所有するおひなさまが展示されます。こちらも、各家で大切に守られてきたおひなさまを間近に見学できます。
■■INFORMATION■■
旧尾藤家住宅
ひな人形の展示: 4月5日(火)迄
住所:与謝郡与謝野町字加悦1085
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)※水曜定休
入館料:大人440円、小中学生110円
アクセス:山陰近畿自動車道(宮津与謝道路)与謝天橋立I.C.より車で約10分、京都丹後鉄道与謝野駅よりタクシーで約10分
公式Facebook:https://www.facebook.com/chirimenkaidou.bitou/
公式twitter:https://twitter.com/kyu_bitouke
問い合わせ:0772-43-1166(旧尾藤家住宅)
旧加悦町町役場庁舎
ひな人形の展示:2月25日(土)~3月8日(火)
住所:与謝郡与謝野町加悦1060
入館料:無料
開館時間:9:00~17:00
アクセス:山陰近畿自動車道(宮津与謝道路)与謝天橋立I.C.より車で約10分、京都丹後鉄道与謝野駅よりタクシーで約10分
問い合わせ:0772-43-0155(与謝野町観光協会)
【綾部市】横約7mのひな壇に並ぶ優美なおひなさま
みんなのひな祭りin綾部(~3月6日)
毎年綾部市の東光院で開かれているみんなのひな祭りin綾部。今回で第6回目とすっかり綾部市の春の風物詩となりました。昨年に引き続き規模を縮小しての開催となりましたが、東光院の松井真海住職が檀家に呼びかけるなどして集めたおひなさまが、横幅約7mのひな壇にズラリと並ぶ姿は圧巻。天井一面を提灯で装飾した光景はとても優美で、外から眺めるだけではありますが、写真映えも期待できそうです!
境内には、他にも多数のひな人形や羽子板が展示。それぞれの家庭で代々大切に受け継がれてきたおひなさまはどれも表情が異なり、その違いを確かめながら見学するのもおすすめです。
東光院で開かれるこちらのひなまつりは、今年度に限り無料で拝観可能。この時期限定の御朱印もあるので、こちらもぜひいただきたいですね。
■■INFORMATION■■
みんなのひな祭りin綾部
期間:2月5日(土)~3月6日(日) 9:30~16:00
開催場所:東光院(綾部市上延町堂の奥7)
参加費:今年度に限り無料
アクセス
【自動車の場合】JR綾部駅から車で約10分(3.6km)※駐車場あり(台数に限りがあります)
【公共交通機関の場合】あやバス「上延町八反」から徒歩約13分(1km)
問い合わせ:東光院0773-42-2432/綾部市観光協会0773-42-9550
【八幡市】会場は46か所!何度も訪ねてみたい!
八幡まちかどひなまつり(2月26日~3月6日)
石清水八幡宮がある京都府南部の八幡市で第10回目を数える八幡まちかどひなまつり。昨年は新型コロナウイルス感染症のためやむを得ず中止となりましたが、今年度は関係者の熱意で、感染症対策に十分配慮しながら開催することとなりました。
こちらのイベントの特徴は何と言っても1日では見てまわれない46会場という会場数の多さ!メイン会場のファミレやわたをはじめ、駅前の商店や松花堂庭園・美術館などにおひなさまの段飾り、吊るし雛や、手作り雛、変わり雛が飾られ、訪れた人を楽しませています。また、今年は、MLBで活躍した大谷翔平選手やコロナワクチン接種会場の様子など、昨年の世相を表すおひなさまも登場するとのこと。こちらもぜひ注目です!
たくさんの会場があるので、歩いて回るのもよし、レンタサイクルやバスなどで移動しながらおひなさまを見物するのもおすすめです。
期間中は、ハズレなしのくじ引きができるスタンプラリーを開催。会場の4か所に隠されている文字を組み合わせて完成させる合言葉さがしもぜひチャレンジしてくださいね!
■■INFORMATION■■
八幡まちかどひなまつり
期間:2022年2月26日(土)~3月6日(日)
開催場所:八幡市内にある46の会場(会場ごとに休日・開催時間は異なる)
参加費:無料
お問い合せ:090−3867−6302 (八幡まちかどの博物館協議会事務局)
【長岡京市】江戸時代の町家に並ぶかわいいおひな様
神足ふれあい町家・ふれあいひなまつり(~3月6日)
タケノコの産地として有名な長岡京市。西国街道沿いに建つ築約170年の町家・旧石田家住宅は、伝統的な町家空間を活かした神足(こうたり)ふれあい町家として市民に親しまれています。こちらでは、2008年から毎年この時期にふれあいひなまつりを開催しており、市民の方々から借り受けた明治~平成のひな人形の展示を無料で実施しています。
今年は全部で11セットのおひな様を展示。一番古いおひな様は、なんと今から約140年以上も前の1879年(明治12)に制作されたものだそうです。また、布でできた野菜や動物などの人形を糸で吊り下げる、京都で希少なつるし雛を見学できるのも、こちらの会場ならではの魅力。大小種類も多彩なおひな様は、写真撮影も可能です!ぜひかわいく撮ってくださいね♪
■■INFORMATION■■
神足ふれあい町家・ふれあいひなまつり
期間: 2月5日(土)~3月6日(日) 10:00~17:00(開館時間:9:00~18:00)
開催場所:長岡京市立神足ふれあい町家(旧石田家住宅)
京都府長岡京市神足2丁目13-10
入場費:無料
お問い合せ:075-951-5175(神足ふれあい町家)
例年KYOTO SIDEでは、京都府下で開催されるひなまつりをご紹介していますが、今年度は新型コロナウイルス感染症の影響で下記ひなまつりの中止が決定しています。
■郡是(グンゼ)ひなまつり(綾部市)
■亀山城下ひなまつり(亀岡市)
また例年に比べて規模を縮小して開催しているところやひな人形の展示のみ実施するところもあります。お出かけ前にぜひチェックしてくださいね。