全国から注文殺到…滋賀で作られる「究極の履き心地」の靴とは
全国から注文が殺到する“究極の履き心地の靴”が滋賀県で作られているんだそう!
今回は、2021年10月19日(火)に放送された読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』の『まるトクZIP!』から、“熟練職人が作るオーダーメイドの靴”をご紹介します。
※この記事は2021年10月19日(火)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
■究極の靴を製作する「コトワ靴製作所」
滋賀県のほぼ中央に位置する近江八幡市。江戸時代の面影を残す、近江商人屋敷が建ち並ぶ旧市街からほど近い住宅地にあるのが、“究極の靴”を作る靴屋さん、『コトワ靴製作所』です。
全国から注文が殺到しているそうで、多い時はひと月に200足も注文されているそう。しかし、製作できる数は決まっているので、現在はひと月70足ぐらいだそうです。天然の革を使い、すべて職人さんの手作業で作られる“八幡靴”は大人気です。
そんな職人の世界に、2020年に飛び込んできたのが、20代の大分県出身の合澤朱里さんと、神戸市出身の高橋里奈さんです。「靴を自分で製作したい」「靴が好き」という気持ちを抱いて靴職人を目指したんだそう。
■履きやすい快適な靴を目指して
2人が作っている靴は“究極の履き心地”と呼ばれる“八幡靴”です。一般的な革とは異なり、柔らかくて反りがいいんだそう。なんと、新品の革靴が90度にも曲がるしなやかさで、歩く時の負担が少なくなります。
さらに、かかとの部品には穴が開いているなど、様々な工夫をこらし、軽量化しています。使う革やデザインにもよりますが、番組で用意した一般的な革靴と比べると軽いことが分かります。
■ウェブサイトでオーダーできる!
こちらの靴はすべてオーダーメイドで、ウェブサイトで申し込むことができます! 送られてきた計測キットで足型をとり、足を3か所計測して送り返すだけです。簡単な上に、イージーオーダー4万円台からと、オーダーにしてはお手頃感のある価格ですよ。
2015年には、近江八幡市のふるさと納税の返礼品に指定されたことをきっかけに注文が殺到するようになりました。サイトに寄せられた声は……「とても満足しています」「履き心地良好です」「疲れにくい」と大好評!
■「八幡靴」の伝統を守る
商人の町、近江八幡には古くから多種多様な資材や技術が集まり、明治以降には革靴が作られるようになりました。高い技術で作られる靴は“八幡靴”と呼ばれ、最も多い時期には、数百軒もの工房が軒を連ねていたそうです。
名建築家のヴォーリズ氏も愛用者の一人といわれ、アメリカに帰国した際、靴職人に修理を頼むと「こんな素晴らしい靴は見たことがない」と驚かれたと伝えられています。しかし高度成長期になると、安い輸入品などに押され、工房は次々と廃業。2000年初めにはここ一軒のみとなりました。
「八幡靴をなくしてはいけない」という思いから、川原勲さんが2002年に工房を引き継ぎ、今の販売会社を立ち上げました。
当時は黒中心で地味な靴ばかりでしたが、色や革の種類を増やしデザインも一新! ネットで注文ができるようにしたのも川原さんのアイデアです。
■ベテランから女性職人へ「技術の継承」
八幡靴の伝統技術を守っているのは、76歳の藤田秀一さん。16歳から靴づくりをしているベテラン職人です。そんな藤田さんから、女性職人の卵へ、50歳差の技術の継承が日々行われています。
明治時代から続く靴づくりの技術は、笑顔の絶えない工房で受け継がれ、さらに磨かれていきます。
【関連記事】70本のつっぱり棒を駆使するプロが教える「驚きの活用法」伝統は時代の流れに合わせて、新しいアイデアを取り入れることで、次の世代へ継承されていくんですね。気になった方は『River Field(リバーフィールド)』で検索し、ぜひオーダーしてみてくださいね!(文/Yuikomore)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜 5時10分~)
この記事は2021年10月19日(火)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・各施設にお問い合わせください。
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