【綾部市観光】癒し旅&歴史スポットから綾部市グルメまで一挙紹介!
美しい自然に囲まれた環境の中で、日本の繊維製品メーカーとして有名な「グンゼ」や、京都府指定無形文化財に指定されている「黒谷和紙」など、ものづくりのまちとしても特徴のある綾部市。これまでKYOTOSIDEでご紹介してきた、編集部厳選の綾部市おすすめスポットをまとめてみました!
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください。
海の京都&森の京都・綾部市ってどんなまち?
「海の京都」「森の京都」の両方に属する綾部市。京都市内から車で約1時間半の距離にあり、豊かな自然環境に恵まれています。春になると森一帯を埋め尽くすように咲くシャガの群生や、冬の早朝に見られる雲海はまさに神秘的な美しさ。
また、明治時代創業の繊維製品メーカー「グンゼ」の創業の地であることや、およそ800年の歴史と伝統を持つ「黒谷和紙」の生産など、古くよりものづくりに深く関わりのあるまちでもあります。
綾部市おすすめ!自然×観光スポット
温泉に迷路!? あやべ温泉二王館で頭と体をときほぐす!
京都縦貫自動車道「京丹波わちIC」から国道27号線で約30分のところにある「あやべ温泉二王館」。こちらの温泉にはなんと巨大な迷路が!! 1400平米の敷地内に“一般的な迷路”や“隠し扉などがある忍者屋敷のような迷路”、“アスレチック要素のある迷路”と、“これら全ての要素が合体した迷路”の4種類がブロックごとに分かれています。見た目は京都府産の木材で組み立てられた、ぬくもりを感じる迷路ですが、挑戦するとこれがまた難解…。クリアした時はきっと気分も頭もスッキしているはず!
頭がスッキリとした後は、温泉で“ほっこり”体をときほぐすのはいかがですか? あやべ温泉の「二王の湯」は美肌の湯として誉れ高いく、美しい自然を眺めながら入る露天風呂や、ミストとドライのサウナも完備。休憩室には約1万冊の漫画が用意されており、温泉利用者は読み放題♪ しっかり遊んでしっかり癒されたい人は、迷路と温泉の組み合わせがおすすめです。
綾部市の神秘の花園♡ミツマタとシャガの群生地
綾部市にある水源の里・老富(おいとみ)地区の市茅野杉(いちかやすぎ)の森の中にあるミツマタとシャガの群生地。ハチの巣のように小さな花が集って、半球形を描くミツマタの見頃は3月下旬から4月上旬。小さく可愛いらし花の樹皮には強い繊維質があり、和紙の原料にもなるそうです。
そしてミツマタと入れ替わるように咲くのは純白のシャガ。花自体は地味なことから、地元では“ミソショウブ”と呼ばれていました。しかし、森に群生する姿が神秘的な様子から、その美しさが再確認されたとか。見頃は4月下旬から5月中旬頃。全国でも類を見ない規模のミツマタとシャガの群生地。一面に広がる神秘的な美しさを直に見てみませんか?
綾部で見られる「君尾山」と「藤山公園」の雲海
君尾山は東北・上林地区にある標高582mの山で、トレッキングでも人気のスポットです。秋から冬にかけては雲海を眺めることができ、丹波地方の山々が霧に浮かぶように見える景色は、まるで絵巻物のような美しさ。
また、市街地南部にある藤山公園は手軽に雲海を楽しめるスポット。こちらも秋から冬にかけて、通称“寺山”と呼ばれる標高201mの藤山の頂から、霧に包まれた綾部の街並みが一望できます。早朝、朝日に照らされた美しい街並みの風景はとても魅力的。
かつて蚕都と呼ばれた地に創業したグンゼの歴史を知る「グンゼ博物苑」
JR綾部駅から歩いて10分の「あやべグンゼスクエア」内にある「グンゼ博物苑」。シャツやストッキングなどで知られる繊維製品メーカー「グンゼ株式会社が」創立100周年を記念して、大正時代に使用していた繭蔵を改造し、開苑した展示蔵です。グンゼのあゆみを知る「創業蔵」「現代蔵」「未来蔵」と、イベントなどが開催される「集蔵」、受付や観光情報が得られる「今昔蔵」など5つの蔵からなり、創業者・波多野鶴吉の波乱万丈な人生を通して「蚕都」と呼ばれた綾部の歴史を垣間見ることができますよ。
“もふもふ好き”にはたまらない「綾部ふれあい牧場」
綾部ICから車で約5分、看板に導かれて進むと「綾部ふれあい牧場」があります。牧場内には馬や羊、ヤギ、ウサギ、ネコなどたくさんの動物が暮らしており、スタッフによって愛情豊かに育てられた動物たちはとてもフレンドリー。 もふもふのかわいい動物たちと自由にふれあうことができ、1日中遊べます。動物好きにはたまらない、癒しの“もふもふワールド”です♡
「綾部トレイル」で大自然に触れながら「光明寺仁王門」で京都府北部唯一の国宝をチェック!
JR綾部駅から車で約30分のところにある上林地区は、里山の風景が残る美しいエリア。こちらでは森の魅力を感じながら歩く「綾部トレイル」が楽しめます。コースは行者堂が残る「三郡山」コースや、商人や生活者、巡礼路としても往来の多かった古道「シデ山・大栗峠」コースなどがあり、草花や鳥を愛でながら豊かな自然を楽しめます。
また、光明寺や推定樹齢2000年の大トチを見て行く「君尾山ルート」では、光明寺の古い参道を通り、京都府北部唯一の国宝建造物・光明寺二王門を見ることができます。光明寺は聖徳太子によって創建された寺ですが、戦乱や明智光秀らの焼き討ちにあい、本堂や諸堂は消失。二王門は諸堂から離れていたため今日まで残っているのだとか。仁王門の朱色が里山の風景に映え、美しい景色を見せてくれます。
ひっそりと姿を潜めていた「私市円山古墳」
舞鶴若狭自動車道のトンネル上に半円形の不思議な土地が……。ここ、実は「私市円山古墳(きさいちまるやまこふん)」という大型の円墳なのです。墳丘の規模は全長で81m、高さ10mの京都府内最大規模! こんなに大きな古墳なのに、舞鶴若狭自動車建設の際に偶然発見されるまで、ひっそりと姿を潜めていた古墳なのです。墳頂部中央で発見された木棺内からは、短甲・冑・錣(しころ)・鉄刀・鉄鏃(てつぞく)・農工具・鏡・玉類などの副葬品も出土しており、現在は古墳公園として整備されているので、お出かけの際には是非、立ち寄ってみてくださいね。
季節ごとに訪れたいおすすめスポット!
【春】ミツバツツジのトンネルを歩きたい♡花の名所 楞厳寺
綾部市舘町にある「楞厳寺(りょうごんじ)」では、例年4月中旬~下旬頃にかけてミツバツツジが見頃を迎えます。一年を通し四季折々の花が美しく咲くことで知られるこのお寺は、「関西花の寺二十五カ所」の札所としても知られる花の名所です。特に春は境内の池向こうの丘に、数千株ものミツバツツジが紅紫色に染まり、水面に映り込む景色がとても幻想的。さらに丘にはミツバツツジのトンネルがある散策路も♡ ミツバツツジが終わる頃には、約500株のモチツツジの花と新緑が美しい彩を添えてくれます。
【春】山家城址公園で樹齢300年を超える古桜を愛でる
山家藩藩主の谷氏の陣屋跡である山家城址公園は、桜の名所としても知られています。園内には樹齢300年を超える巨大な古桜があり、京都府自然200選の一つにも数えられています。見頃を迎える4月上旬には公園一帯で「さくらまつり」が行われ、園内は多くの人で賑わい、華やかな雰囲気に包まれます。
【夏】綾部ふれあい牧場で動物とひまわり畑に癒される
人懐っこい動物たちとのふれあえる「綾部ふれあい牧場」。バーベキューやデイキャンプも楽しめる牧場内では、7月下旬から8月上旬に広大な畑に植えられた約5万本のひまわりが咲き誇ります。場内では遊歩道や見晴らし台など、いろいろな場所からひまわりの景色を楽しめるのも嬉しいポイント! 併設のレストランでお腹を満たしつつ、のんびりと牧場時間を満喫してみるのはいかがでしょうか?
【夏】綾部バラ園に美しく咲くアンネのバラ
あやべグンゼスクエア内にある「綾部バラ園」は市民ボランティアよって手作りされたバラ園。現在も綾部市内ほか、福知山や舞鶴などのボランティアによって維持されています。5月下旬から6月中旬に見頃を迎える、およそ1200本のバラの中でも特に注目してほしいのは『アンネの日記』の作者・アンネ・フランクの父オットー氏から送られた苗木から育った「アンネのバラ」。咲き始めは黄金色ですが次第にサーモンピンクに変わり、赤へと色が変化していくので、訪れる度に違った魅力が楽しめます。
【秋】市志集落でみられる絶景とは? スイセンとヒガンバナの丘に広がる紅蓮の花
綾部市の水源の里・市志(いちし)では、彼岸花が咲き誇る「スイセンとヒガンバナの丘」があります。地域の活性化を目指して作られたこのスポットは、見頃の9月初旬から中旬頃、段々畑の斜面にたくさんの彼岸花が咲きその様子を下から見上げるとまさに絶景の景色が広がります。
【秋】歴史あるお寺で紅葉を満喫!
平安中期、空也上人が自ら彫った観音像を祀ったことが始まりとされる綾部市の古刹「正暦寺」。境内の紅葉は例年11月中旬に見頃を迎えます。こちらのお寺では宿坊に泊まると好きな場所で座禅体験をすることができるので、秋には鮮やかに色づく紅葉の中、自分を見つめゆったりとした時間が過ごせます。
また、14世紀半ばに室町幕府の初代将軍である足利尊氏が創建したとされる「安国寺」では、秋になると約100本の紅葉が色づき始めます。例年の見頃となる11月上旬から下旬には、多くの観光客が訪れる紅葉の名所としても知られています。足利尊氏の出生地としても伝わるこのお寺では、尊氏の母も子宝祈願したといわれ、現在も子安地蔵として信仰を集めています。紅葉とともに歴史散策をするのも面白いかもしれませんね。
こんなものまで自販機で買えちゃう! 綾部のおもしろ自販機
お芋を買って支援にも協力できちゃう「焼き芋自販機」
綾部市西町3丁目のグンゼタウンにあるコインランドリー「ぴーかん西町店」の前には、なんと「焼き芋の自販機」が!? 缶の中には真空パックされた焼き芋が入っており、購入時にはホクホクの温かい焼き芋と、冷たい焼き芋を選ぶことができます。また、この自販機で得た収入の一部は障害のある人の支援金として使われているそう。焼き芋を食べて支援にも協力できる“あたたかい”自販機なのです。
カラーバリエーションも豊富!「Tシャツ自販機」
綾部市にある西町商店街を歩いていると、これまた特徴的な自動販売機が!? よく見るとTシャツの「Tシャツ自販機」ではないですか!! こちらは自動販売機の再生や部品加工などをする㈱髙倉有光社さんが設置したもの。創業当時、製糸業・蚕具の販売を行っていたことから、その技術を活かしてTシャツの自販機を設置したそうです。カラーバリエーションが豊富なので購入時に迷ってしまいそう。これからは普通に自動販売機で服を購入する日常が訪れるかもしれませんね。
〇〇にドキドキ♡綾部市グルメ
可愛さにドキドキ♡オサトマーケット八百仁の「フルーツサンド」
綾部駅から徒歩約10分。西町アイタウンを抜けた先にある「オサトマーケット 八百仁」のフルーツサンドはおやつにぴったりです。季節によってフルーツの種類は変わりますが、生クリームの優しい味と酸味やフルーツの甘みが相性抜群! ギュッとサンドされたフルーツの断面は、なんとも乙女心をくすぐる可愛さです♡ 実はこちら、ユニークなパンも多いので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
ジビエ料理にドキドキ♡ゆう月の「牡丹鍋」
綾部安国寺ICを降りて約10分。京都府綾部市にある、美しい景色を見ながら食事ができる料亭「ゆう月」。こちらでは古くから丹波地方の食文化の中に根付いている、郷土料理・ぼたん鍋がいただけます。猪肉は京都府が食肉処理の基準を定めた「京都中丹認証ジビエ」を使用し、安心安全なお肉を提供! 美味しい猪肉は、たっぷりの脂身が特徴ですが、見た目と違って高たんぱく・低脂肪・低カロリーのヘルシーな食肉なので、女子も安心してたっぷり食べられるのが嬉しいポイントです。
素敵な教会にドキドキ♡GET ME TO THE CHURCHの「おまかせメニュー」
JR綾部駅から徒歩約15分。古い民家が並ぶ一角にある教会は「GET ME TO THE CHURCH」“私を教会へ連れていって”と名付けられたレストラン。昭和30年代に建築された木造教会の中は、白い壁と高い天井を活かした素敵な空間に! 配置されている家具もオシャレで思わずドキドキしてしまいます。メニュー表はなく、旬の地元食材やオーガニック野菜、天然魚介にジビエなどを使い、その時“美味しい食材”を“美味しく料理”した“おまかせ料理”がいただけます。メニュー表を見ながら選ぶのに慣れていると、ちょっと不安になるかもしれませんが、食べたい量と気分を言えば、お腹の具合を見ながら料理を出してくれので、心配は無用ですよ。
室町時代にドキドキ♡お味噌庵 織りやの「朴葉味噌膳」
JR綾部駅から車で約10分。綾部市豊里町にある味噌料理店「お味噌庵 織りや」は2021年夏にオープンしたばかり。立派な土塀に囲まれた古民家の中は、まるで“日本史の世界”に紛れこんだよう! 土間を通りお部屋へあがると、和の趣あふれる素敵な空間が♡ 古き良き日本を感じながらいただく、朴葉味噌膳(※前日までに要予約)は一つ一つ吟味された食材で、丁寧に時間をかけて料理されたものばかり。炭火で焼く朴葉味噌には刻んだ鶏肉とシイタケが入っていて、これだけで何杯もご飯が食べられそうです♡ 食事に満足してふとお庭に目をやると、そこには室町時代の市場の様子が……。一瞬タイムスリップした?と思ってしまう「室町」っぷりに思わずドキドキしちゃいます!
綾部市版・KYOTOSIDE編集部の推し土産
あなたの想いが1000年後も残っているかも? 強くて美しい「黒谷和紙」
綾部市黒谷町で生産される「黒谷和紙」。日本一強い紙といわれており、約800年ほど前に平家の落人たちがこの地に身を隠し、山に自生する「楮(こうぞ)」という植物と清流で紙作りをおこなったのが始まりとされています。1つの商品が出来上がるまでに12もの工程があるそう。黒谷の人々が手間ひまを惜しまず和紙作りに向き合い、強く美しい商品を生み出してきました。黒谷和紙でつくられたノートは、保存状態がよければ1000年後も記録を残すことができるのだとか!! そんな話を聞くと大切な想いを綴って、こっそりと後世に残してみたくなりませんか?
夏のお持たせに最適! 菓匠 宮代屋の「あずき蔵」
JR綾部駅から徒歩約7分の距離にある「菓匠 宮代屋」。丹波大納言小豆や栗、丹波黒豆など、良質な「厳選素材」を使用して作られる季節感あふれる和菓子が人気のお店です。なかでも「あずき蔵」は、店主の「夏の丹波を代表するお菓子を作りたい」という思から作られた 大粒丹波あずきを贅沢に使用した逸品。6個から箱詰め可能なうえ、お日持ちも約1ヶ月あるので夏のお持たせや贈り物に最適です。
シンプルに卵かけご飯で食べたくなる!蓮ケ峯農場の「純国産鶏もみじ平飼いたまご」
綾部市の市街地から車で約30分。上林地区の山の麓に立つ「蓮ヶ峯農場」で大切に育てられている鶏種「純国産鶏もみじ」は、日本で幾世代にもわたり交配を繰り返してきた鶏なので、日本人の嗜好に合ったおいしい卵を産んでくれるそう。シンプルに卵かけご飯にして食べてみると、黄味が濃すぎず白身と味のバランスがとてもいい! なにより白身が美味しいことに驚きです!! 蓮ヶ峯農場さんおすすめのたまごかけご飯の食べ方を聞いたところ、山口県で作っている「瀬戸内コラトゥーラ」というカタクチイワシを使った魚醤と相性がいいそう。手に入らない場合はカツオ節をかけ、甘さ控えめの醤油をたらすのもおすすめだそうですよ♪
伝統の京の味をお弁で♪ ふしみや厨房の「お弁当」
老舗料理旅館が手掛ける和洋折衷のお弁当「ふしみや厨房」。焼き八寸やてんぷら、炊き合わせなど四季の食材を詰めた「六角二段 点心」は味はもちろん、視覚もしっかりと楽しませてくれる京料理の技を感じる二段弁当。タコやコノシロ、カニ身、イクラなど、新鮮な海の幸をちりばめられた京都北部の名物、ばら寿司はひと際目を引きます! 食材は時期により異なりますが、それもまた楽しみのひとつ♪
綾部に来たらぜひ体験してもらいたい! お寺で宿泊♪
名刹・正歴寺で寺泊・座禅体験
JR綾部駅から車で約10分。築数百年の本堂や地蔵堂が歴史の長さを偲ばせる「正暦寺」の宿坊では、座禅体験をはじめ、事前に相談すれば写経や山行、水行などのプログラムが体験できます。夕食はご住職の手によるホテル顔負けのコース料理がいただけ、準備してくださった夕食の盛り付けをお手伝いながら、盛り付けの基本や食事の意味を教わりお膳を完成させていきます。正暦寺での座禅体験や、食や自分自身と向き合う時間は、きっと貴重なひとときになるのではないでしょうか。