【SNSで話題】昭和レトロなメニューがたまらん!ならまちのエモい喫茶店
ノスタルジーは不意に訪れるもので、一度出会うと忘れることはできません。そんな懐かしさに再会できる喫茶店が、ならまちにありました。
今回ご紹介するのは、2021年5月にオープンした『喫茶52(キッサフィフティーセカンド)』。近鉄・奈良駅より徒歩10分、猿沢池のほとりに位置します。懐かしくも、新しい喫茶店にときめきを隠しきれません……!
■懐かしさと新しさが交差する「喫茶52」
子どもの頃に連れて行ってもらったあの喫茶店。ちょっと懐かしいけれど、どこか新しい、ネオクラシックをコンセプトとした『喫茶52』。店名をあらわす数字“52”は、猿沢池と興福寺をつなぐ階段『五十二段』に由来しているそうです。
店内へ一歩踏み入れると、ここだけ時が止まっているような景色に、ぐらっと心を揺さぶられてしまいました。
ジュークボックスやインベーダーゲームのきょう体、ルーレット式のおみくじ器など、昭和レトロなインテリアたちがノスタルジーを醸しだしています。懐かしさに浸る世代の一方、新しさを感じる世代もいるんじゃないでしょうか。
「喫茶店として、人と人とのつながりを大切にしている。バーカルチャーの盛んな奈良で、喫茶店の歴史やさまざまな文化を融合させた“新しい場所”でありたい」と、オーナーの久保さん。バックバーに整列したウイスキーやジンと、ちらりと目が合います。
過去には、シューズケアコンシェルジュを招き、お茶をしている間に靴磨きをするイベントを実施していたんだとか。今後も飲食に限らず、さまざまな文化を取り入れて盛り上げるイベントを考案しているそうです。
■ちょっぴり大人なクリームソーダ
子どもの頃に憧れた、透きとおったヒスイ色のクリームソーダ。大人になった今こそ、飲みたくなりますよね。
『喫茶52』の『メロンクリームソーダ』(950円・税込)は、世界一のバーテンダーが営む『LAMP BAR』監修のメロンクリームソーダ。アブサン酒をイメージし、隠し味にはニガヨモギを使った、少し苦味のある大人の味わいです。
バニラクリームにふりかけられた黒い結晶は炭塩。甘じょっぱさに夢中になって、せっせと口へ運んでしまいます。メロンソーダは甘すぎない上品な飲み口で、爽やかなハーブがスッと後味をさらいます。
『メロンクリームソーダ』のほかにも、ジンフィズをイメージした『レモンスカッシュ』もおすすめです。また、アルコール入りのメロンクリームソーダやクラフトビールも取り扱っています。喫茶店でほろ酔い気分なんて、ステキじゃありませんか?
■究極のたまごから生まれた「こだわりのプリン」
喫茶時間を豊かに彩るのは、いつの時代もスイーツです。
『プリン』(600円・税込)はもちろん固め。カラメルはスタンダードなものと、アルコールを飛ばしたブランデー入りのもの(+50円・税込)を選ぶことができます。カラメルを垂らす前に、プリンを一口。ふわりと、たまごの甘い風味が通りぬけます。
こだわりは、たまごにありました。プリンのおいしさを追い求めた末、たどり着いたのが徳島県の『たまごのソムリエ 小林ゴールドエッグ』のプリン専用たまご。プリンとカラメルはさらに試行錯誤を重ね、常に進化させていくそうです。
おしゃれな料理に目を奪われがちですが、高級感のあるアンティーク調の食器にも目を惹かれます。重厚な存在感を放つのは、老舗食器ブランドの『ノリタケ』や『ロイヤル コペンハーゲン』の食器。料理やドリンクは、それぞれのイメージに合った食器を選んで盛り付けられているそう。
<店舗詳細>
喫茶52
住所:奈良県奈良市高畑町1122-12 興福寺みなみ東側店舗
電話:0742-25-5528
営業時間:12:00~20:00
定休日:月曜日
※ワンドリンク制
これからも、喫茶店の定番メニューを揃えていく予定だそうです。現在はナポリタンを研究しているとのこと……! きっとまた、懐かしい味になるでしょう。(取材・文/りた°)
【画像】
※ りた°
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