【舞鶴観光】季節ごとに楽しめるスポットから舞鶴グルメまで一挙紹介!
海軍ゆかりの地として有名な舞鶴市。今回はKYOTOSIDEで取り上げた舞鶴のおすすめ観光スポットを厳選してご紹介します。四季を通して楽しめる舞鶴の魅力を再発見してみましょう。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保・3密の回避など)を徹底してください。
・屋外の活動も慎重にしてください。
海の京都エリア、舞鶴市ってどんな街?
舞鶴市といえば海軍、という人も多いのではないでしょうか。かつて旧日本海軍の舞鶴鎮守府があった舞鶴市は、現在は海上自衛隊舞鶴地方総監部がおかれ、日本海側の防衛の重要拠点となっています。
他にも、海に面している舞鶴は海産物も豊富!カニや舞鶴おでんなど、ご当地グルメも見逃せません。
護衛艦や赤れんがパークも!海軍ゆかりの地をめぐる
遊覧船で海から舞鶴観光!
まずは「海軍ゆかりの港めぐり遊覧船」へ!海風を感じながら海上自衛隊の施設や造船ドッグなどを眺められますよ。おすすめの撮影スポットは船内右側。護衛艦やイージス艦を間近で見られます。
レトロな赤れんが倉庫群を散策
続いては「舞鶴赤れんがパーク」へ。明治から大正にかけて建てられた赤れんが倉庫群は、元は舞鶴鎮守府の軍需品などの保管倉庫として使われていました。12棟ある建物のうち8棟が国の重要文化財に指定されている貴重な建築物群です。
特に人気なのは、お土産が買える赤れんが3号棟「まいづる智恵蔵」。レトロなラベルがかわいい舞鶴海軍サイダー・舞鶴赤れんがサイダーや、セーラー服をモチーフにした自衛隊ハンカチ、種類豊富なカレーなど、どれを買おうか迷ってしまいますね。
規格外の大きさに感動!北吸桟橋
再び海辺に戻り、「北吸桟橋(きたすいさんばし)」で護衛艦を見学しましょう♪ 先ほど遊覧船から見た艦艇が、手が届きそうな距離に!自分たちがミニチュアサイズになってしまったかと思うほどのサイズ感に思わず歓声を上げてしまいました。
現在は新型コロナウイルス感染症対策のため、見学は中止となっています。再開された際にはぜひ行ってみてください。
また、この北吸桟橋は桜の名所としても人気です。約70本の桜が咲く国道27号をドライブして春気分を満喫しましょう。
旧海軍の歴史を伝える海軍記念館
北吸桟橋から歩いて10分のところにある「海軍記念館」へ。こちらは舞鶴地方総監部の敷地内にあるので、厳格な雰囲気が漂います。ドキドキ…。中には東郷平八郎が書いた書物や軍艦の模型ほか、制服や肩章など貴重な品がたくさん展示されています。旧海軍の歴史を肌で感じられる学びスポットです。
憧れの海軍さんのご飯を食べに行こう!
海軍さんの料理といえば、真っ先に思い浮かぶのがカレーですが、さすがにカレーばかり食べていたわけではありません。ではどんなものを食べていたのでしょう?
なんと、海軍料理がいただけるレストランが舞鶴にあるのです!それが「松榮館」。明治37年開業の旅館「松栄館」の元別館で、東郷平八郎をはじめ旧海軍関係者御用達という由緒ある場所なのです。
こちらで提供される海軍料理のレシピは明治41年9月発行の『海軍割烹術参考書』を参考にしています。写真の「シチューハンバグ」は、「トマトミンチビーフ」などを参考に作ったレシピ。当時は今ほど柔らかい肉が主流ではなかったので、噛み応えのある肉質のものを用意、さらに“つなぎ”を使わないところまでも再現してワイルドな食感になっています。
現在はディナー営業のみになっています。舞鶴旅の締めくくりにいかがでしょう?
近畿百景第1位の絶景パノラマ
舞鶴のランドマーク・五老スカイタワーへ
五老ヶ岳山頂に広がる自然公園の中に立つ「五老(ごろう)スカイタワー」。こちらでは、近畿百景の第1位に選ばれた360度の絶景パノラマが楽しめます。舞鶴湾(若狭湾国定公園)の美しいリアス式海岸や海上自衛隊の護衛艦など、舞鶴を代表するような景色は一度は見ておきたいですね。タワー内のカフェではフォトジェニックなドリンクやスイーツも楽しめますよ。
おみやげにもぴったり♪舞鶴スイーツ
レトロなデザインにも注目!マイヅルプリン
舞鶴市の隠れ家ビストロ「アメイロビストロ アルル」で作られている「マイヅルプリン」は、自然豊かな舞鶴の赤岩高原の卵と、北海道の純正生クリームを使った、まったりとコクのある風味が特徴。瓶にあしらわれた赤れんが倉庫のイラストも人気の理由の一つです。
地元食材をぜいたくに使った大浦みかんゼリー
自然食のビュッフェレストランやコテージ、農場や牧場などが一体となった「舞鶴ふるるファーム」。こちらのお菓子工房を代表するスイーツが「大浦みかんゼリー」です。舞鶴市大浦地区の山間地の斜面にある畑で栽培されている大浦みかんをたっぷり使い、添加物不使用の優しい味わい。シンプルかつ贅沢なゼリーは暑い日にぴったりですね♪
舞鶴の味覚は冬にあり!ご当地食材を食べつくす
この時期だけの贅沢を。タグ付き舞鶴かにでお腹も心も満たされる
冬といえばカニですね!例年11月上旬からズワイガニ漁が解禁され、舞鶴にもたくさんのカニが水揚げされます。おいしいカニを食べたい!というそこのあなた。良質なカニを見分けるポイントの一つに、「タグの装着」があります。①活カニであること②脚の欠損等がないこと③成熟し身詰まりが良好であることの3つの条件をクリアしたものには、金・銀・緑とそれぞれのランクに分けてタグが付けられています。
おいしいカニが手に入ったら、ぜひ新鮮なうちに刺身で味わってみてくださいね。
舞鶴の文化と名産品がたっぷり入った舞鶴おでん
寒〜い冬の庶民の味方・おでん。さまざまな具がたっぷり入ったおでんは、地域性がよく出るメニューのひとつです。「舞鶴おでん」もそのひとつで、その名を冠する条件は以下の7つ。
①じゃこ(煮干し)出汁を用いること。
②舞鶴の地魚を使った練り製品を入れること。特に、平てんを入れること、なお良し。
③大根を入れること。特に、佐波賀大根を入れること、なお良し。
④鶏卵を入れること。特に、ふるさと舞鶴あぐりブランド推奨たまごを入れること、なお良し。
⑤こんにゃくを入れること。特に、舞鶴産こんにゃくを入れること、なお良し。
⑥舞鶴特産の農産物、水産物、加工品を入れること、さらに良し。
⑦舞鶴の歴史と風土を生かすための工夫をすること、この上なく良し。
舞鶴の味覚が詰まった舞鶴おでん、ぜひご賞味あれ。
おでん以外にも大活躍の佐波賀だいこん
舞鶴市佐波賀地区が発祥とされる佐波賀(さばか)だいこん。一般的な大根に比べ、時間をかけて生育することで、水分が少なく、身が引き締まっていることから、煮崩れしにくいという特徴があります。舞鶴おでんの中に入れてコトコト煮込むのもよし、細かく刻んで炒飯にするもよしと、使い勝手抜群の佐波賀だいこんは、1~3月が旬です。売り場で見かけたらぜひ手に取ってみてください。
冬が旬の京鰆を食べに行こう
春に旬を迎えるイメージが強い鰆(さわら)ですが、「京鰆」は冬が旬。京都府随一の水揚げを誇る舞鶴地方卸売市場では、ピーク時には夕暮れ時までセリが行われるほど大量に揚がるのだとか。京都では1.5キロ以上のものを「京鰆」、3キロ以上のものを「特選 京鰆」と呼んでいます。お刺身はもちろん、しゃぶしゃぶにしたり焼いたりしても美味。
「舞鶴港とれとれセンター」では、新鮮な京鰆をその場で食べられるように調理もしてくれるのでおすすめです。
番外編:海軍に伝わる秘伝の肉じゃがを再現
国民的おふくろの味「肉じゃが」は、季節を問わず食べたい家庭料理の定番ですね。実はこの肉じゃが、炭水化物やビタミン類、たんぱく質など栄養面からみてもバランスの取れた最強メニューなのです。そのため、海の上で長時間過ごす海軍さんにとってもぴったりの料理だったんですよ。全国で唯一現存する「海軍厨業管理教科書」にもレシピが掲載されていて、「まいづる肉じゃがまつり実行委員会」では肉じゃが作り体験も実施しています。海軍秘伝の肉じゃがレシピを習得してみましょう~。
寒い冬はレトロな銭湯で温まろう
昔懐かしい町並みに佇む日の出湯
趣ある町並みが印象的な漁師町・吉原地区。ここに明治の終り頃に創業したと伝わる「日の出湯」があります。浴場はかわいらしいタイル張りで、お湯はほぼ100%井戸水を使うという昔ながらのスタイル。こちらの井戸水は五老スカイタワーがある五老ケ岳の伏流水を使い、3代目の息子さんの高橋さんは毎日お湯を沸かす前に汲んだ水を飲み、水質をチェックしているのだそう。カランコロンと下駄の音が聞こえてきそうなレトロな雰囲気の中、温まってみてはいかがでしょう。
国の重要文化財に指定された由緒ある銭湯へ
明治36年創業の「若の湯」は、2018年に国の重要文化財に指定された銭湯です。大正時代に今の建物になり、砂状洗い出しと白いタイルの壁に水色を効かせたお城のような造りは、完成当時は流行の最先端として、現在では歴史を感じる建物として長く人々を魅了しています。また、中に入ればマジョリカタイルやツヤツヤに磨かれた木製の番台にロッカー、立派な富士のペンキ絵と、レトロ好きにはたまらない要素がたっぷり!若の湯に来た際はちょっとしたあしらいにも注目してみてください。
旅の帰りは自動販売機の聖地・ドライブインダルマへ
国道178号沿いに突如現れる「ドライブインダルマ」。今ドキの道の駅とは一線を画す昭和な佇まいに、恐る恐るながらも入ってみると……。そこには1980年代にタイムスリップしたようなレトロ空間が!アーケードゲームやUFOキャッチャーの音に好奇心が掻き立てられます。
そして壁側にはずらりと自動販売機が。そう、こちらがかの有名な“自動調理販売機”なのです。お金を入れればわずか27秒でおいしいうどんやラーメンが出てきますよ。1972年から導入されたこの機械は、今も現役で道行く人のおなかを満たしています。舞鶴旅の帰りにちょっと寄り道してみてください♪