「いらんもん」を商品化…!? 尖ったアイディアを連発する珍家電メーカーの裏側とは?
なかなか収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症。倒産してしまう企業も増えている中、この不況をものともせず、劇的に売り上げを伸ばしている会社があるんです!
今回は、2021年2月19日(金)に読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』の人気コーナー『まるトクZIP!』で放送された、珍家電メーカー・ライソン株式会社の裏側をご紹介します!
※ この記事は2021年2月19日(金)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
■めっちゃユニーク!ニッチな商品を生み出す珍メーカー
コロナ禍の中でも話題の商品を連発し、スタートした3年前のおよそ3倍もの売り上げを誇っているのが、東大阪市にあるライソン株式会社。さっそく潜入してみましょう。
一体どんな商品を作っているのか、さっそく見せてもらうことに。登場したのは、一見普通のホットプレートのようですが……。
実はこれ、『ペヤング』を焼くためだけに開発された『焼きペヤングメーカー』(3,278円・税込)なんです!
焼くことで余分な水分が飛び、麺がモチモチとした食感になるため普通に焼くよりも美味しくなるのだそうですが、なんとこの商品、通常のホットプレートよりも温度を高めに設定しているため『ペヤング』以外は上手く調理できないのだとか!
こんなに尖った商品を開発するとは、社長はどんなことを考えているのでしょう。
■こだわるのは、一つの機能に特化した一点突破商品
山俊介社長に話を聞いてみると、「家電メーカーの中で勝ち残っていくために、何か一つの機能を突き詰めた商品を作っていこうという会社のビジョンがあります」とのこと。
一つの機能に特化した家電を一点突破商品と名付け、開発しているのだそう。
その裏側を見せてもらうべく商品開発の肝である企画会議に潜入してみると、何やら重苦しい雰囲気が……。
この日は女性目線の可愛いデザインのヒーターが企画として挙げられ、スタッフの一人が模型を作ってプレゼンをしますが、社長からは「デザイン以外にこれ!という何かがないと、一点突破とは言い難い。もう少し尖らせて欲しいですね」と、鋭い意見が。
一言で「すごいな」と思わせる尖った商品でなければ、商品化には至らないんです。
■思わず「そうきたか」と呟いちゃう、遊心満載のラインナップ
ではほかにどんな一点突破の商品があるのでしょう?
こちらは、超巨大なたこ焼きを作るためだけに開発された『ギガたこ焼き器』(3,278円・税込)!
通常の約15倍もの大きさである直径10cmのたこ焼きが作れますが、焼き上がりには20分以上もかかってしまうのだとか。
それでもすでに、なんと2万台以上を売り上げているベストセラー商品なんです!
ほかにも、おうちで居酒屋気分を味わうためだけに作られた『せんべろメーカー』(8,250円・税込)や、
クレープ生地を焼くためだけの『ハンディクレープメーカー』(2,728円・税込)など、ユニークな商品ばかり。
■本当に好きな人に、確実に届くアイテムを
ここで、街行く人たちにこれらの尖ったアイテムの感想を聞いてみたところ、なんと「いらないです」とバッサリ。「欲しい」と答えたのは、10人中1人という結果に……。
この現実を恐る恐る社長に伝えてみたところ「意外ですね……」と一言。残念がっているのかと思いきや、続けて「すごい多いなという印象です」と笑顔に!
「たくさんの人に受け入れられる商品を作りたいという野望はありますが、それは大手メーカーが既にやっています。うちが目指すのは、100人に一人が必ず買ってくれるような商品を作ること」と社長。「大手メーカーの家電と同じ棚に並んだ時、好きな人が必ず買ってくれるような商品を作りたい」という思いが、一点突破商品にこだわる理由なんですね。
去年には過去最高の売り上げを記録したライソン株式会社。そのヒットの理由を専門家の方にきいてみると、「コロナ禍の今、在宅時間が長くなったことにより、せっかくの食事を楽しく美味しく食べたい」というニーズが高まっているのだと思います。特に一芸に秀でた商品はSNSなどにも上げやすく、注目を集めているのではないでしょうか」とのこと。
これまでに受けた取材は、なんと300社以上! SNSで商品の人気に火が付き、今や知名度は全国区に広がっています。
■注目の新商品!密だくだくの焼きいもをおうちで♡
そして、今年発売された大ヒット間違いなしの商品が、有名焼きいも店と共同開発した『超蜜やきいもトースター』(18,480円・税込)。
まるでハチミツをかけたような、蜜がだくだくの焼き芋が簡単に焼けるよう、それだけに特化して開発されたトースターです。
なんと、開発までにサツマイモを2,000本は焼いたのだとか! 商品への熱意が伝わってきますね……。
しかし、トースターの力だけで本当に味が変わるのでしょうか? そこで、同じサツマイモをライソンのトースターと通常のトースターで焼き比べ、目隠しした社長に食べて当ててもらうことに。
結果はお見事! 社長は迷うことなく即答し、正解。味が相当違うようです。
「本当に焼きいもが好きな方にだけ伝わればいいなと思って。これでトーストを焼いたら美味しくないと言われても、全然受け止められます」と潔いお言葉!
ちなみに、徐々に温度を上げてじっくり焼き上げるため、完成までには2時間半かかるのだとか。うーん、やっぱり尖ってます!
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クスッと笑える商品がいっぱいでしたね。コロナ禍が続いて沈みがちな気分も、こんなに楽しい家電があったら自然と明るくなりそう。ぜひチェックして、おうち時間にユーモアを取り入れてみては♡(文/ななえ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜 5時20分~)
※ この記事は2021年2月19日(金)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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