関西と関東で違う「たぬき」の意味知ってた!? ケンミンショーで話題“関西人を困惑させる”理由とは
関西人はうどんが好き♡と聞いたことがある人も少なくないはず! きつねうどんやかすうどんなど、美味しいお店がたくさんありますよね。ところで皆さんは“たぬきうどん”って知っていますか?
2021年1月14日(木)放送の『秘密のケンミンSHOW極』のコーナー『関西グルメの常識』では、関西人を混乱させてしまううどん“たぬきうどん”が特集されました。
annaでもその内容をたっぷりとお届けします♡
■“たぬきうどん”って?
街で聞き込み調査をすると、うどんが大好きとの声が続々とあがる関西の2府4県。
皆さんは“たぬきうどん”をご存じですか? 東京の場合、“たぬき”といえば、うどんやそばの定番メニューで、諸説ありますが、天ぷらの中のタネ(中身)が入っていない“タネぬき(天かす)”が短くなり、たぬきとなったとされているんです。
天かすののったうどんは“たぬきうどん”、そばにのれば“たぬきそば”と呼ばれています。
しかし、大阪・天王寺にある大阪の芸人も通うというそばのお店『谷九 ふる里』で“たぬき”を注文してみると、出てきたのは関西らしいおつゆの上に浮かぶ大判の油揚げの入ったそば。これはいったい……!?
関東で“たぬき”というと、うどんとそばがあるのに対して、大阪での“たぬき”は、油揚げがのったそばを意味するため、関西人は“たぬきうどん”に困惑するのだそう。
大阪だけではなく、兵庫、奈良、和歌山も同じく“たぬき=きつねそば”だったのです。
■京都の“たぬき”は、おつゆがあんかけ!?
一方、うどん・そばの消費量が関西ナンバー2の京都で聞き込み調査をすると“たぬきうどん”が存在することがわかりました。
しかし、街の人によると天かすがのったうどんではなく、お揚げの入ったあんかけのおつゆだというのです。
京都市下京区にあるうどんのお店『大阪屋』で注文した『京都風たぬき』は、天かすの姿がいっさい見当たらないあんかけがたっぷり!
京都市左京区『京うどん生蕎麦 おかきた』でもあんかたっぷりのうどんが提供されました。
3代目店主・北村さんによると、京都はあんかけ文化で、京料理からあんかけが発展して、うどん屋さんがおだしをあんかけ状にして食べるようになったといわれていて、きつねうどんのだしがドロンとあんかけに化けて、たぬきになったんだそうです。
大阪の“たぬき”は、京都では"甘ぎつねそば”と呼ばれていて、甘く炊かれた大きなお揚げを“甘ぎつね”と呼ぶんです。京都では“甘ぎつね”と、細かく刻んだ“きつね”の2種類が存在します。
滋賀県大津市周辺でも京都と同様、あんかけのたぬきうどんが存在することがわかりましたよ。
■関東の“たぬきうどん”は関西に存在しないの?
ここで疑問なのが、「関東のたぬきうどんは、関西には存在するの?」というところです。
大阪・天王寺の『谷九 ふる里』で確認すると、メニューにはないとのこと。関西のうどん屋さんでは天かすはセルフで、入れ放題のお店も存在するほど。
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※ 読売テレビ『秘密のケンミンSHOW極』