【亀岡体験】「丹波の七福神めぐり」で今年の福をいただいてきました!
お正月に七福神めぐりをすると御利益が大きいといわれているのはご存じですか? 亀岡市の北東、牛松山山麓にある古山陰道沿いに歩く「丹波七福神めぐり」は、日本一早まわりの七福神といわれウォーキングコースとしても人気です。趣ある古山陰道の町並みや田園風景なども眺めながら、今年の福をいただきにめぐりませんか。
JR亀岡駅からスタート
スタートはJR亀岡駅。ここから第七番札所までは距離にして約5㎞。歩いて片道1時間30分だそうですが、駅の観光案内所で相談したところ、かなりの坂道を上がるということを聞き、電動アシスト自転車を借りることにしました。
自転車はサンガスタジアム by KYOCERAがある北口でレンタル。COGICOGI(コギコギ)というアプリをインストールし、クレジットカードなど必要事項を入力するとレンタルすることができます。プランは3つあり、今回は4時間1000円(税別)のさくっと観光プランを利用。
案内所でいただいた地図をたよりに、いざ出発! まずはサンガスタジアムby KYOCERAから国道25号線に出て保津川を渡ります。
今回、私がとったのはもう少し25号線を進み、右手に小さく「へき亭」と書かれた看板を目印に山の方へ向かうルート。このコースだと途中、1軒だけコンビニがあるので、ここで飲み物やお菓子などを調達することができます。
緩やかな坂道を東に向かって左、右へと曲がりながら上がっていくと古山陰道に出るのでそのまま北へ向かって走ります。
しばらく行くと丹波七福神の石碑が現れました。ここから少し山の方へ坂道を上がった所に立つのが第一番札所 神応寺です。ちょっと迷いながら進んだので、ここまでの所要時間はJR亀岡駅から20分ほど。
第一番札所 神応寺 毘沙門天
第一番札所に到着です。毘沙門天は戦いの神様で勝負事での益や財産、幸福に恵まれるとされています。こちらの毘沙門天は「笑顔と財宝を授けてくれる毘沙門さん」として町の人々に愛されています。
お寺の高札には「天正3年、明智光秀が亀岡に入国するや急遽築城しようとして近隣の寺社仏閣の建造物、敷石等をかり集め、その際毘沙門天堂も亡失したと古文書に記されている」と書いてありました。光秀は丹波攻略の拠点とするために亀山城を築城したのですよね。建造物や敷石等をお城の資材として使ったのでしょうか。
このまま山手の道を北へ行きますが、坂を下りたところには駐車場があり、きれいなトイレがあったので休憩したい方はこちらで。
さて、神応寺から小道を進み第二番札所の養仙寺へ。
第二番札所 養仙寺 布袋尊
布袋尊は七福神の中で唯一、実在した中国の高僧で、福徳円満、富貴繁栄をもたらす神様です。
こちらのお寺には様々な布袋さんが600体ほどおられることから「布袋寺」としても親しまれているのですって。
【立ち寄りスポット】 愛宕神社
養仙寺の先には、「元愛宕」とも呼ばれる愛宕神社があります。こちらは数ある愛宕神社の総本宮ともいわれているのだとか。本殿(国指定重要文化財)は鎌倉時代の建立といわれています。火の神様として知られ、4月24日には鎮火祭が行われます。
再び国道25号線に戻り七谷川へ。川沿いの道は「和らぎの道」と呼ばれる憩いの道。春は川沿いに約1500本もの桜が咲く丹波地方随一の桜の名所です。
養仙寺から15分ほど平地を走ると「丹波七福神」と書かれた赤い旗が。ここから蔵宝寺へ向かうようです。
ここは、かなり急な坂。電動アシスト自転車でもキツイので要覚悟!
第三番札所 蔵宝寺 大黒天
大きな袋と打ち出の小槌を持つ大黒天は食物や財といった福をもたらす神様です。
蔵宝寺は京都市花園にある妙心寺の末寺で、薬師堂には大黒天の木像と薬師如来、地蔵菩薩の木像が安置されています。
再び坂を下り国道25号を北へ。第四番札所の金光寺の看板を目印に再び右に曲がります。ここは先ほどよりもさらに急な坂道で、途中で止まると次はもうペダルを踏み込めなくなるぐらい!! さすがの電動アシスト自転車でも途中で立ちこぎしたくなるほどでした(汗)。
第四番札所 金光寺 弁財天
なんとか到着! 「ようおまいり」の文字に癒されます。
こちらにお祀りされている弁財天はインド伝来の善神で七福神唯一の女神様。音楽・芸・知恵・財福を司る神様として信仰されています。
ここまで上がるのは大変だったけれど、お寺の前からの眺めはこのような感じ!田園風景が見渡せて素晴らしい~。
続いての第五番札所へ行くには山道をお進みます。ちょっと躊躇するような道ですが、ちゃんと整備されているので大丈夫。「丹波七福神」の赤い旗を目印に進みます。
山道を抜けたら、この看板を目印に進みます。
第五番札所 耕雲寺 恵比須天
第五番札所は商売繁盛、厄除けのご利益をもつ恵比寿天が祀られています。
境内からは亀岡盆地の豊かな田園風景を見渡すことができ、ここからの眺めも見事! あれは千歳車塚古墳かな? 今度は坂をシューッと一気に下り、石仏を見てさらに北へ走ります。
【立ち寄りスポット 出雲大神宮】
第六番札所へ行く途中にある出雲大神宮は、縁結びでも有名な神社。元出雲とよばれ境内には「夫婦岩」や御神体山の御影山(みかげやま)から湧き出る霊水「真名井の水」など見どころが沢山あります。
途中で見た田んぼに写る夕日が美しい!
第六番札所へは風情あるバス停から山手に入っていきます。なんだか映画『男はつらいよ』で寅さんが降り立ちそうな雰囲気のバス停だなあ。
第六番札所 極楽寺 寿老人
極楽寺には不老長寿の神様、寿老人がお祀りされています。
お寺の高札によるとご本尊は阿弥陀如来立像。収蔵庫に安置されている平安時代末期作の木造十一面観音立像は明治以前、出雲大神宮(出雲神社神宮寺)の仏像だったとされ、雨乞いの神事にも使われていたといわれます。
元の道に戻り先へ進むと最後の札所、東光寺の看板が。
ここが最後の難関の坂! これを上がり切れば第七番札所です。
第七番札所 東光寺 福禄寿
東光寺にお祀りされているのは福禄寿。福禄寿の禄は収入の増加、寿は長生きと人生円満、福徳と長寿を授ける神様。短身、長頭で福々しくユニークなお姿をしておられます。
境内にはガチャガチャのおみくじが! 難を転じたい方は境内の南天の木におみくじをくくりつけるのですって。チャレンジしてはいかが。
旅の終わりに
さて、日常生活のほとんどを自転車で移動し自転車に乗りなれている私がここまでかかった時間は亀岡駅から約2時間。帰りは来た道をまっすぐ戻ります。今度は平地なので30分ほどで到着しました。そしてスタジアム前にある足湯で疲れをいやして、ほっこり。
さて、今回まわってみて。七福神めぐりはさておき、京都には、まだまだこんなにも風情豊かな町並みや景色があり、それが眺められる高台のお寺があることに驚きました。まだまだ知らない所は沢山あるのだなぁ~と多くの発見がありました。
そして自転車ですが、乗りなれている方は電動アシスト自転車をレンタルするのがおすすめ。私は4時間のプランにしましたが延長は30分100円なので多少、時間がのびてしまっても安心。また、お寺には大体、駐車場があるので車で行くのもおすすめです。もう少し温かい季節なら1日かけてのんびりハイキングがてら歩くのもいいですね。また、お正月太りを解消すべくランニングをしながら尋ねるのも一興かも⁉ みなさまも今年の福を授かりに歩いてはいかがでしょう。
■■information■■
亀岡駅観光案内所
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TEL 0771-22-0691
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