初心者におすすめ!身近な六甲山でトレッキング
神戸のシンボルである六甲山は、関西でも屈指のレジャーエリア。交通の便が良く、豊かな自然の中に数々の史跡や観光名所があることも人気の理由です。
ドライブ、キャンプ、温泉など、さまざまな楽しみ方ができる六甲山ですが、近年はトレッキングのコースとしても人気が高まっています。六甲山は整備されたコースが備えられているため、トレッキングの初心者でも安全に山歩きができるのが大きなポイントです。
点在する見どころに立ち寄りながら、たっぷりと自然を満喫できる4つのトレッキングコースをご紹介します。
■まずは知りたい六甲山トレッキングの魅力
【魅力1】駅を起終点にできるコースがたくさんあって、市街地からすぐ登れる!
【魅力2】初心者向きから登りごたえのあるコースまで、レベル別のコースがいっぱい!
【魅力3】展望所が多数あり、山上からの眺めが抜群!
<詳細情報>
六甲山
住所:兵庫県神戸市東灘区~北区(兵庫県南東部)
※詳しくは六甲山ナビをご確認ください。
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神戸市内に在住・在勤・在学のanna読者の皆さんに応募していただける、12月開催の初心者向け『六甲山トレッキング入門ツアー』(参加無料)の参加募集情報もありますよ!お見逃しなく♡
※応募受付終了いたしました。
■舗装道や平地が多いから子どもも一緒に歩ける!
(1)癒しの再度山・布引ハイク
神戸の中心地である三宮・元町の北に位置する『再度山(ふたたびさん)』。その名は、弘法大使が唐に渡る前と帰朝後に訪れたという言い伝えに由来しています。
このコースでは、『元町駅』から北上して再度山を回り、南下しながら『新神戸駅』に到着するルートを歩きます。
前半は緑豊かな登りの自然道が中心ですが、舗装された道や水平な道も多いため、子ども連れでも安全に楽しめます。ただし、再度公園周辺は道が入り組んでいるので、地図をよく見て進みましょう。
古刹『大龍寺』や『修法ヶ原池』など、コースの所々には見どころがいっぱい。ゴール前には伊勢物語に登場する、有名な『布引の滝』もあります。
ぜひ立ち寄って清涼な滝音に耳を澄ませてみてください。
1:行程(コースタイム:約3時間10分 歩行距離:約8㎞)
JR『元町駅』→諏訪山公園→大師道→再度山(大龍寺)→市ヶ原→修法ヶ原池→布引の滝→神戸市営地下鉄・JR『新神戸駅』
2:アドバイス
大龍寺まで登る前半は距離があるため、少し体力が必要です。諏訪山公園や大師道などで、休憩を入れながら進みましょう。ゴールの『新神戸駅』からは、歩いてJR『三ノ宮駅』・阪急・阪神『神戸三宮駅』・神戸市営地下鉄・ポートライナー『三宮駅』へ行くこともできます。
大龍寺への参道でもある大師道は、弘法様もたどった歴史ある道。六甲全域に根付く文化『毎日登山』の発祥を伝える碑があります。古代食としても知られるスダジイの樹も多く見られます。
大龍寺の北にある修法ヶ原池周辺は、国指定名勝『再度公園』に指定されており、遊歩道やベンチ、トイレが整備されているので、お弁当を広げるのにもぴったり。
水面に映る秋の紅葉は絶景です。
布引の滝の『見晴らし展望台』からは、神戸の街並みが一望できます。
滝の上には『雄滝茶屋』もあり、ラストスパート前の休憩に最適です。近くにある明治時代竣工の重要文化財『五本松堰堤』もぜひお見逃しなく。
このコースでは水辺の美しい景色も楽しめます。左は大師道沿いの渓谷。
右は、布引の滝。滝は上流から雄滝、鼓滝、雌滝で、中でも落差43mの雄滝は、「布引」の名の通り白絹が流れるような絶景です。
■いにしえの登山道を歩き、摩耶山の歴史を楽しむ!
(2)歴史と自然の摩耶散策
三宮の北東に当たる、『摩耶山』山頂にある『天上寺』は、西暦646 (文化2)年開闢(かいびゃく)。釈迦の聖母である摩耶夫人を祀り、摩耶詣でという言葉があるほど、古来より信仰の対象となっています。
このコースでは阪急『王子公園駅』を出発、渓谷沿いの『青谷道』を北上しながら『仁王門』に向けて本格的な登山道を歩きます。
やがて現れる摩耶山名物の長い石段を登りきると、1976(昭和51)年の火災で焼失した『旧天上寺跡(摩耶山史跡公園)』に到達。
さらに上り詰め、山頂にある『掬星台(きくせいだい)』で六甲随一の見晴らしを楽しみましょう。下りは『上野道』を南下し、『王子公園駅』でゴール!
体力が心配な人は、ロープウエーやケーブルカーで下山することもできますよ。
1:行程(コースタイム:約4時間 歩行距離:約8㎞)
阪急『王子公園駅』→青谷道→摩耶山山頂→掬星台(きくせいだい)→旧山門→上野道→阪急『王子公園駅』
2:アドバイス
登りの青谷道は、行者堂跡まで舗装されていますが、その後は土と石段の登山道です。
滑りやすい岩場もあるので、足元に注意しましょう。
ある程度の体力が必要なルートなので、中学生以上の方向きです。
仁王門からの長い石段は、このコースの頑張りどころ。途中に摩耶の大杉への道があります。
山頂へは、階段を登りきった史跡公園の突き当たりを左へ進んでください。
三角点は天狗岩大神の磐座の裏にあります。
摩耶山頂の『掬星台(きくせいだい)』は、日本三大夜景に数えられる展望の名所。
昼間の眺めも絶景で、大阪から明石辺りまでが一望できます。
現在の天上寺はここから北上した位置にあります。
焼失した天上寺で唯一残った仁王門(左)。
史跡公園では灯籠や手水鉢、堂宇の礎石など、往時の名残も見られます。
摩耶山は原生林に覆われた自然道が多いため、足元の装備はしっかり準備しましょう。
【12月開催の初心者向け六甲山トレッキング入門ツアー参加者募集中(参加無料)!】
ご紹介した「(2)歴史と自然の摩耶散策」コースを、初心者向け『六甲山トレッキング入門ツアー』(参加無料)で歩きます。
応募締め切りは12月8日(火)。神戸市在住・在勤・在学のanna読者の皆さん、ぜひご参加ください♡※応募受付終了いたしました。
■観光しながら、自然で癒やされたいリゾート派に!
(3)自然と明治の香りを楽しむレジャーハイク
神戸市の北に位置する『有馬温泉』を起点として、山歩きと山頂名所観光を同時に楽しむコースです。
まずは神戸電鉄『有馬温泉駅』から、六甲有馬ロープウェー『有馬温泉駅』を経由して紅葉谷道へ。
渓谷に沿った自然道の醍醐味を味わいましょう。
極楽茶屋跡からは、毎年行われる全山縦走大会のコースでもある、全山縦走路を通って『六甲ガーデンテラス』へ。
さらに西へ進むと、六甲山頂エリアの観光名所『六甲高山植物園』や『六甲オルゴールミュージアム』があります。このエリアはカフェやショップが充実しているので、ランチ休憩にもおすすめです。
最後は六甲山開発の父、A・H・グルーム氏の胸像がある記念碑台から一般道を歩いて、六甲ケーブル『六甲山上駅』でゴール!
1:行程(コースタイム:約3時間 歩行距離:約8.5km)
神戸電鉄『有馬温泉駅』→紅葉谷→極楽茶屋跡→ガーデンテラス→高山植物園→記念碑台→天覧台→六甲ケーブル『六甲山上駅』
2:アドバイス
紅葉谷道からは、七曲滝へも行けますが上級向けです。初心者には危険が伴うためおすすめしません。
山頂へ向かう極楽茶屋跡からみよし観音の先までは『六甲全山縦走路』、そこから『六甲高山植物園』までは一般道を歩きます。
紅葉谷道の上部には、見事なブナの大木が見られます。
渓谷沿いに遊歩道と自然道が入り交じり、やや荒れているので足元に注意。また、ある程度の体力が必要なので、小学校中学年以上の方向けです。
■自然を楽しむ六甲トレッキングの定番!
(4)ロックガーデンお手軽ハイク
六甲エリア東側のふもと、『ロックガーデン』周辺はお手軽トレッキングにぴったり。
阪急『芦屋川駅』から芦屋川に沿って北上し、高座橋を渡って高座の滝道を歩きます。『高座の滝』まで道標に沿って進めば、そこが登山口の『ロックガーデン』。
ここからは、中央稜へ入って岩場を登ります。大岩がゴロゴロしてワイルドな光景ですが、よく整備されているので初心者や子どもでも大丈夫。
途中からは快適な尾根道になり、やがて『風吹岩(かぜふきいわ)』に到着します。
風吹岩で標高447mからの景色を楽しんだら、金鳥山・岡本駅方面に下って『保久良(ほくら)神社』へ。
参道を下りれば1.5㎞ほどで阪急『岡本駅』またはJR『摂津本山駅』に到着します。
1:行程(コースタイム:約3時間 歩行距離:約6.5km)
阪急『芦屋川駅』→高座の滝→風吹岩→金鳥山→保久良神社→阪急『岡本駅』
2:アドバイス
風吹岩は崩れた岩が多く混雑しやすいので、お弁当を広げるなら歩いて5分ほどの『横池』がおすすめ。
周辺の下山道は分岐が多いので、迷わないよう道標をよく確認しながら歩いてください。
風吹岩のやや南東にある「万物相」は、六甲山の名物ともいえる風景。登山道の途中で「つうほうプレート ひ‐4‐10」の道標を左に曲がりましょう。不思議な形の岩肌が印象的な万物相が出現します。
■初心者向け『六甲山トレッキング入門ツアー第二弾』を開催(参加無料)!
神戸市在住・在勤・在学の登山初心者の方を対象に、山の歩き方や登山道具の使い方、安全対策などを紹介しながら、登山ガイドとともに歩く『六甲山トレッキング入門ツアー第ニ弾』が開催されるそう。
歩くのは(2)でご紹介した【歴史と自然の摩耶散策】ルート。
うれしいことに参加無料です!トレッキングに興味を持たれたanna読者の皆さん、ぜひご参加くださいね!
※応募受付終了いたしました。
当日歩くルートは(2)でご紹介した【歴史と自然の摩耶散策】ルートをご覧くださいね!
下のボタンからお申込みください!
12月8日(火)が締め切りです。
※お申込み多数となった場合は抽選にて当選者を決定。12月9日(水)より順次、結果を登録いただいたメールアドレスにご連絡します。
※応募受付終了いたしました。
『六甲山トレッキング入門ツアー』のお申込み(参加無料)はコチラ♡
※応募受付終了いたしました。
【11月21日(土)にモニターツアー1回目を体験した参加者の声】
- スニーカーで参加しましたが、楽しかったので登山靴を買って、登山を始めてみたいです。
ストレッチ方法や服の選び方など登山に必要な情報をたくさん聞くことができて初心者にはぴったりなツアーでした。参加できて良かったです。
他のコースでツアーをすることがあればまた参加したいです。 - コースの途中で登山に関する様々な豆知識を教えて頂けて、とてもためになった。
- 神戸在住でも六甲山を歩くことがない人も多いのではないでしょうか?今日のツアーコース良かったと思います。
初めての方でもとても楽しまれたようですね。ぜひあなたも参加してみては?
参加について、またトレッキングツアーについて詳しくは下記へお問い合わせください!※応募受付終了いたしました。
<お問い合わせ>
神戸市 経済観光局 観光企画課
電話:078-984-0361
詳細:http://www.feel-kobe.jp/
<イベント内容についてのお問い合わせ>
株式会社山と溪谷社 広告部内
「六甲山トレッキング入門ツアー」事務局
電話:03-6744-1907
受付時間:10:00~18:00 ※土日祝日を除く
■トレッキングのための装備とアドバイス、まずはこれを準備!
六甲山は市街地に近いため、普段着で入山する人もいますが油断は禁物です。山は平地より気温が低く天気が変わりやすいため、登山用のウエアや防寒具、雨具などをしっかりと準備しましょう。
また、山中は携帯の電波が入らないエリアもあります。迷子になって困らないよう、紙のルートマップもお忘れなく!
■家を出る前に必ずチェック!持ち物リスト
トレッキングに必ず持っていくべきアイテムをリストにしました。この他、各自必要なものをプラスして、出掛ける前にチェックをしましょう。
なお、荷物をザックに詰める際は、重いものは上の背中側に、軽いものは下の外側に詰めると体感重量が軽く感じられます。ぜひお試しください。
■安全に登山するための3カ条
1:早めの出発、無理のないペースで歩く
表記されている所要時間は、あくまで目安。
初心者のうちはペース配分がつかみにくいため、早めに出発して息切れしないペースで歩くことを心がけましょう。
特に冬は日暮れが早いので、休憩時間も含めて余裕のあるスケジュールを立て、暗くなる前に下山できるよう気を付けてください。
2:水分をしっかり補給
水分と塩分の補給は山歩きの基本。
夏の六甲山は高温で紫外線も強烈です。途中に売店や水道がありますので、携行用の水の確保を忘れずに。
また、気温が低い季節も歩いているうちに水分が失われます。マスク装着中は口中の乾燥を忘れがちなので、定期的に水を飲むことが大切です。
3:天候は道中でもきちんと確認
予報では晴れでも、突然崩れるのが山の天気。雨具の携行は必須ですが、もし天気が回復する見込みがないようなら、無理をせずロープウェイなどを使って、臨機応変に下山するようにしましょう。
また、天候が崩れそうな予報の場合は、無理をせずトレッキングを中止する判断も必要です。
■山でも必ず新型コロナウイルス感染防止を
「屋外だから感染予防は必要ない」と思っている人は要注意。
六甲山は人気のトレッキングコースで、ルート上の史跡や施設には多くの人が集まります。
基本の装備にプラスして、マスクやネックゲイターなど口元を覆うものを準備し、往復の交通機関内はもちろん、人のいる場所や施設へ立ち寄る際などは必ず装着をするようにしましょう。
また、山の中でも同行者やすれ違う人とは、適当な距離を取り、密にならない気配りもお忘れなく。
さらに、気を付けたいのが体調管理です。出発前に検温や咳などのチェックを行い、異変を感じるときは出発を控えることが大切です。
山の中で手洗いができない場合は、アルコールや除菌ティッシュなどを使用し、手や道具の消毒をまめに行いましょう。
■トレッキング前には『六甲山ナビ』をチェック
『六甲山ナビ』は、六甲山が大好きな人にも初めての人にも、トレッキングを安全に楽しんでもらうための情報発信サイトです。
出発前にぜひチェックして、自分に合うルートの検索や情報収集に役立ててください。
■六甲山トレッキングの様子を動画でチェック
神戸観光局が運営する神戸公式観光サイト『FeelKOBE』は、神戸市の観光、宿泊、グルメ、ショッピングなど、あらゆる情報を網羅した、神戸を楽しむためのウェブサイトです。
六甲山エリアの情報も充実していますので、ぜひアクセスしてみてください。六甲山+αのレジャー計画にも大活躍です!
※身近で気軽に登れる『六甲山』ですが、入山前には『登山届』を提出するのをお忘れなく!
港町『神戸』から、目と鼻の先で自然にひたれる『六甲山』。
四季折々の山の景色は、自分の足で歩いてこそ味わえる感動にあふれています。素晴らしい六甲山の自然に飛び込んで、ぜひトレッキングを楽しんでみてくださいね。(文/野崎ちよ)
【画像・参考】
※神戸観光局
※anna
Sponsored by 神戸観光局