ドアノブの汚れはトイレに匹敵…!? ウイルスと戦う “消毒隊”の裏側
新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、様々なウイルス対策に関心が集まっている今日この頃。そんななか、殺到する依頼に日々奮闘する、消毒のプロがいるのをご存知ですか?
今回は、2020年7月13日(月)に読売テレビ『朝生ワイド す・またん!』の人気コーナー『まるトクZIP!』で放送された、“消毒隊”の仕事の裏側をご紹介します!
■“拭き上げ+噴霧”で徹底的に消毒!丁寧なプロの技
今回紹介するのは、リフォーム事業を展開する『株式会社一二三』が、今年5月に立ち上げた『ウイルス対策事業部』。この日、消毒隊がやってきたのは大阪・北新地の焼肉店です。
消毒作業に入るときは、使い捨ての防護服・マスク・ゴーグル・ゴム手袋を着用する徹底ぶり。これには、消毒する場所に新しくウイルスを持ち込まないという意味があるのだとか。
飲食店に限らず、消毒作業は拭くことが基本。使われるのは国が新型コロナウイルス対策に有効としている、弱アルカリ性安定型次亜塩素酸ナトリウムです。
ここで事業部長の中本さんが、家庭で気を付けて消毒すべきポイントを教えてくれました。まずは、イスの背もたれ。見落としがちですが、イスを引く際に必ず触る部分なので念入りに。
さらに忘れがちなのが、テーブルの裏面。気づかないうちに手で触れていることが多い部分です。
そして、蛇口のハンドルや先端も消毒を。食器洗いの際、蛇口の先に付着したウイルスが洗った食器に移ってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
拭き上げ作業を続けること1時間。しかし、まだ手の届かないところが残っています。そこで登場する秘密機材が、超音波式加湿器! 弱アルカリ性(安定型)次亜塩素酸ナトリウムを噴霧することで、空間除菌をするのだとか。
最後にお店の方に消毒方法を指導して、約2時間の作業が終了。「冷蔵庫の取手などをこまめに拭くだけでも、効果があります」と、中本さん。指導を受けたお店の方も「僕らがわかっていないところを消毒してもらうことで安心できる」と話します。
■一般家庭も実はこんなに汚れてる!? あの部分に要注意
ウイルス除去作業の価格は施設の構造や広さなどにより変動しますが、100平方メートルあたり30,000円〜。消毒隊はこの2か月間で、約60件もの依頼を受けたそう。そのうち2割ほどは、一般家庭からの依頼だといいます。では、一般の家庭はどれくらい汚れているものなのでしょう?
今回は、よく触れる電気のスイッチやドアノブの汚れを『ルミテスターSmart』という検査キットを使って数値化してみることに。300〜500前後の数値だと“清潔”とされますが、まずドアノブの結果は……? なんと、画面には“7,996”の数値が! これはトイレにも匹敵する、かなり汚れている状態なのだそう。
次にドアノブを計測すると、“23,936”という驚異の数値が! 普段掃除が行き届かない裏側を計ったためか、相当汚れた状態だったようです。日ごろ電気スイッチやドアノブを掃除していないご家庭は要注意。さっと拭き取るだけでも、汚れの数値は大幅にダウンするとのことですよ。
■プロの技と一人ひとりの努力で、目指せ!ウイルス撃退
続いて消毒隊がやってきたのは、大阪・門真市の保育園。子どもたちが過ごす保育園では、園児の目線であるおよそ80cm以下の範囲を重点的に消毒することが重要だといいます。小さなお子さんがいるご家庭でも、試してみてくださいね。
拭き上げ作業を終えた中本さんが機材を準備し、壁の塗装のように机に液体を吹き付け始めました。これは、酸化チタンの光触媒加工という作業。コーティングすることで、1〜2年くらいの間、抗菌・抗ウイルス効果が期待できるそう。保育園の方も「プロの観点で丁寧に消毒していただけるのは安心」と、消毒隊を頼りにしている様子です。
とても頼もしいプロによる消毒。とはいえ、それだけではウイルスとの戦いには勝てません。「ウイルスは目に見えないものなので、一人ひとりが細かなところまで気をつけて消毒することが大事だと思います」と、中本さん。依頼殺到中の消毒隊の暑い夏は、まだまだ続きます。
【関連記事】関西動物園人気ランキング第1位のスポットに潜入!人気の裏側とは…?いかがでしたか? ウイルスに立ち向かう丁寧なプロの技を知ると、思わず依頼してみたくなりますね。ご家庭で真似できそうなポイントもたくさん。ぜひ参考にしてみてくださいね!(文/ななえ)
【画像・参考】
※ 読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜 5時20分~)
※ この記事は2020年7月13日(月)放送時点の情報です。最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください。
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