「わかやま歴史物語」の旅Ⅲ～漁師町・加太は修験の入口。加太周辺のおすすめグルメ5選

修験道発祥の地といわれ、修験道の総本山寺院・聖護院の門跡と行者が今も毎年訪れる和歌山市加太。葛城二十八宿経塚のスタート地点として厳しい修行に臨む門跡や行者をもてなした名残は今も町のあちこちに残ります。今回はそんな加太を楽しむグルメスポットをご紹介。漁師町としても栄えてきた特有の風情の中、海辺のグルメを満喫しませんか。

お食事処 加太ゑびすや
加太づくし定食

役行者（えんのぎょうじゃ）を祀る「役行者堂」の真下、友ヶ島に渡るフェリー乗り場の入り口にある食堂は、フェリーの運航日にオープンします。休日や繁忙期になると乗船前の人たちで終日賑わい、乗船時間を伝えるとスピードメニューを準備してくれるサービスも。鯛やわかめにひじき、寒天と地元加太の食材にこだわったメニューが多く、時間に余裕のある場合には定食がおすすめ。お造り定食（1500円、魚のあら炊き付1800円）は、ご飯を鯛丼にした100％加太食材の裏メニュー「加太づくし定食」に同料金で変更できるので、ぜひ気軽に伝えてみてください。

お食事処 加太ゑびすや
和歌山市加太211
TEL：073-481-2282
営業時間：10:00～22:00（O.S.21:30）
定休日：友ヶ島汽船に準ずる。
駐車場：あり

SERENO -seafood＆cafe-
加太の海の恵み定食

空き家になっていた築約100年の古民家をリノベーションして、漁師町の味わいと太陽を感じるカフェが2019年にオープン。1本釣りの鯛をはじめ、漁師であるオーナーの父親がその日獲れたばかりの魚を厳選しているため、とにかく魚介類の鮮度は抜群。刺身4種盛りがメインとなる人気の「加太の海の恵み定食」（1430円）は数量限定ながら、売り切れても少し待てば追加で鮮魚が届けられるというのも港町ならでは。提供の際には魚の種類や釣り方の説明もあるため、ご当地感を感じてひときわ美味しく味わえます。スイーツも豊富に揃うので、カフェ利用にもおすすめです。

SERENO -seafood＆cafe-
和歌山市加太1455
TEL：073-499-7017
営業時間：11:30～17:00
定休日：水曜
駐車場：あり

未病健康・つぶらカフェ
まごわやさしいランチ

「身体は食べものでできている」がこちらのモットー。健康のため心身を整えることを意識し、使うのはできる限り厳選した食材や調味料。そのひとつひとつの持ち味を生かした料理が年齢性別を問わず愛されています。中でも7割の客が注文するという人気メニューが「まごわやさしいランチ」（1300円）。健康な食生活の基本と言われる「豆・ゴマ・わかめ（海藻）・野菜・魚・シイタケ（キノコ）・イモ」が1プレートに。1食で30品目以上の食材が盛り込まれます。加太駅から徒歩2分。町歩きのスタートにぜひ立ち寄りたいカフェです。

未病健康・つぶらカフェ
和歌山市加太1070-91
TEL：073-459-2611
営業時間：10:00～18:00（O.S.17:00）※夜は予約で営業（1日1組限定）
定休日：木曜、金曜
駐車場：あり

ウェブサイト

オジバ商店
釜飯ランチ

カフェとギャラリー、雑貨販売、着物レンタルなど、1軒の古民家にさまざまなスペースが凝縮。中でもレトロな空間でランチやスイーツなどが楽しめるカフェは、お子様ランチや畳敷きの広いスペースがあることから子ども連れにも人気です。釜飯に旬の野菜を中心にしたおばんざい数品とお味噌汁、ミニデザートがついた「釜飯ランチ」（1000円）は「毎日食べても飽きない家庭の味」がコンセプト。薄味ながらふっくらとしたお米にしっかりと出汁を感じる釜飯は、注文から約20分かかるものの、待つ価値ありの逸品です。

オジバ商店
和歌山市加太249
TEL：090-2599-7181
営業時間：土日の10:00～17:00
定休日：月～金曜
駐車場：あり

小嶋一商店
よもぎ大福

加太駅から堤川沿いを通り淡嶋神社へと続く通称「淡嶋街道」はもともとよもぎ餅のお店が軒を連ねていたといわれます。そんな名物を今も継ぐのが「小嶋一商店」。天然のよもぎを用い、もち米を使った杵つきのお餅は、色鮮やかでよもぎの風味が濃厚。餡を包んだよもぎ大福（5個入650円）はもっちり粘りある食感と程よい粒感を保った甘すぎない餡がよもぎの風味とマッチし、いくつ食べても飽きない美味しさです。土日には店頭で焼いた焼きよもぎ餅や、きなこをまぶした役の行者餅も登場し、ひと味違ったおいしさが楽しめます。

小嶋一商店
和歌山市加太425
TEL：073-459-0336
営業時間：8:00～18:00（売切次第終了）
定休日：不定休
駐車場：なし