奇跡の絶景!森を埋め尽くす京都・綾部のミツマタとシャガの花園へ
ミツマタ(写真左)とシャガ(写真右)が群生する神秘的な花園が発見されたことで注目を集める綾部市。
市街地から約30㎞の福井県境に位置する“水源の里老富(おいとみ)”では、ミツマタとシャガの花々が市茅野杉(いちかやすぎ)の森を埋め尽くす、幻想的な風景に出合うことができます。
暖冬だったことから、今年(2020年)は見頃が例年より2週間ほど早くなる見込み。あたたかい日が続けば、ミツマタは今週末3/20.21.22の3連休あたりに、満開となりそうです!
甘い香りに包まれて♪まんまるで可愛い花「ミツマタ」
今年(2020年)の見頃予想:3月中旬から下旬
例年3月下旬から4月中旬にかけて、ミツマタが黄色い絨毯のように森一帯を埋め尽くします。木漏れ日が花園に降り注ぐ光景は神秘的!まさに絶景です。
枝が3つに分かれていることから三又=ミツマタと呼ばれます。新緑が芽吹く前の枝先にハチの巣のように小さな花が集まった、まんまるで可愛らしいお花です。
樹高は約2メートル、ラベンダーのような甘い香りを放ちます。花の香りに包まれながら、森の広場まで続く「ミツマタの小径」を歩きましょう。癒し効果たっぷり♪
ちなみに、こんなに愛らしいミツマタが和紙の原料になるということに驚きませんか?
綾部市が800年の歴史を誇る和紙の一大産地というのにも納得です!この機会に黒谷にもぜひお立ち寄りくださいね。
神秘を感じる!純白の清楚な花「シャガ」
今年(2020年)の見頃予想:4月中旬から5月初旬
ミツマタのシーズンが終わると、純白のシャガが見渡す限り広がります。写真は森の広場から入口に向かって続く、約400メートルの「シャガの小径」。
シャガの草丈は30~50センチ。白地に黄色と紫の個性的な模様が入ったアヤメに似た植物で、人里近い湿った森林に群生するそう。
地元では“ミソショウブ”と呼ばれており、近隣の民家の軒先にも咲いていた身近な花だそうです。
ミツマタとシャガ群生地、奇跡の大発見!そのストーリーとは?
シャガの群生地が発見されたのは2015年のこと。綾部市の写真家・鈴木隆さんが、風景撮影のポイントを探すために入った老富地区の杉の群生地・市茅野(いちかや)で、この光景に偶然出合いました。
さらに翌年には同じ森でミツマタの群生も発見されます。いずれも全国で類をみないほどの規模なんだとか!
地元の人々も自然が創りあげた美に驚嘆…そして、普段自分たちが何気なく目にしていた身近な花が、地域の宝であるということに気づきました。
以来、地域の貴重な観光資源としてPRするため、ミツマタやシャガの「小径」整備や休憩所「花やどり」をOPENさせるなど、地元住民が一丸となり取り組んできました。
休憩所「花やどり」の今年(2020年)の営業日は、3月20日~5月17日の水・金・土・日・祝日。営業時間は10~15時。とち餅やとち大福など、綾部の特産品を販売しています。
GWの時期には休憩所「花やどり」(トイレあり)周辺でボタンザクラなどの桜が満開になります。そちらも併せてお楽しみに!
【立ち寄りスポット】杉の群生地・市茅野杉の母樹を祀る「山の神さん」
群生地に入ってほどなく進むと、地元の人々から「山の神さん」と呼ばれている神社があります。祠の手前の巨木が、市茅野杉の母樹です。1959年に起こった伊勢湾台風の被害により損傷し、現在に至ります。
周辺の杉はすべてこちらの母樹の種から育てたもの。計り知れない自然のパワーを感じます。
境内で見つけた子連れ狛犬。子が大きな玉を抱え、親の口の中には動く石の玉があるという、珍しい狛犬も見どころの一つ。
まもなく爽やかな季節がやってきます。ぜひドライブやサイクリングをしながらミツマタやシャガを見に行ってください。花のまち「綾部市」サイクリング&ドライブコース・春版も要チェック!
■■INFORMATION■■
水源の里老富 ミツマタ・シャガ群生地
https://www.ayabe-kankou.net/tourism/nature/mitsumata.html
住所:綾部市老富町在中
問い合わせ:0773-42-9550(綾部市観光協会)
料金:200円(運営協力金)
服装:森の中なので汚れても良いスニーカーや登山靴がおすすめ!
駐車場:あり(第1Pは20台、第2Pは40台駐車可)
アクセス:【自動車】国道27号「山家」交差点から府道1号に入り、福井県境まで直進、群生地まで駐車場から徒歩約5~10分
【開花情報は水源の里Facebookから要チェック】https://www.facebook.com/ayabe.suigen/
【休憩所「花やどり」今年(2020年)営業日と営業時間】
3月20日~5月17日の水・金・土・日・祝日/営業時間は10~15時