年間1400万個以上販売する「大阪土産の定番!『みるく饅頭月化粧』の誕生秘話とは
大阪の名物土産として知られている『みるく饅頭月化粧』。帰省やお出かけの際の手土産として買ったことがある、もらったことがあるという方も多いのではないでしょうか。
今回は2020年2月12日(水)に放送された読売テレビ『朝生ワイドす・またん!』の人気コーナー『スイーツファイル』より、『みるく饅頭月化粧』の誕生秘話をご紹介していきます!
■和菓子の名店『青木松風庵』の『みるく饅頭月化粧』とは?
大阪府阪南市にある『青木松風庵』は、1984年に創業された和菓子の名店。そこで販売されているのが大阪土産として定番の『みるく饅頭月化粧』(1箱 1,296円・税込)です。
『みるく饅頭月化粧』は、丸くて黄色い昔ながらのお饅頭の形をしていますが、バターの香りが広がる、まるで洋菓子を食べているかのような味わいが特徴。今や年間1,400万個以上売れるほど人気の大阪土産の定番スイーツなんです。そんな大ヒット商品『みるく饅頭月化粧』は、実はまだ発売されて10年ほどしか経っていないのだそう。
では、どのようにして発売から数年で大ヒット商品が誕生したのでしょうか?
■試行錯誤を重ねた『みるく饅頭月化粧』の誕生秘話
『みるく饅頭月化粧』の販売元『青木松風庵』は、1984年大阪・泉南郡岬町で創業。
当時は苺大福『おしゃれ』や……、
『朝焼きみかさ』などの看板メニューで親しまれていたのだとか。
そんな中、2009年に関西空港の運営担当者から外国人向けのスイーツを作ってほしいという要望が入ります。そこで、甘くしたあんこを食べる文化の無い外国人にも親しまれるスイーツ開発を始めたのが、『みるく饅頭月化粧』の誕生のきっかけなんです!
外国人向けの商品企画の際に、まず考えたのがあんこの色を変えてイメージを変えること。最初は、白いんげん豆と砂糖を使用しましたがうまくいかず、あえなく失敗に終わります。
そこで思いついたのが、砂糖の代わりに練乳を使うことでした。このアイデアが功を奏し、『みるく饅頭月化粧』が遂に完成! あんこを使った饅頭のイメージを覆す、白くて上品なフォルムの西洋和菓子が誕生したのです。
しかし練乳とバターをたっぷり入れた和菓子は、販売して1年の間売れ行きもよくありませんでした。
そこで、バターを3分の1の量に減らすなどレシピを大幅に変えるなど、さらに試行錯誤を重ねた結果、ついに現在の『みるく饅頭月化粧』が作り上げられたのです!
その結果、『みるく饅頭月化粧』は発売当初から売上げが倍以上となり、爆発的ヒット商品に。2019年には年間1,400万個以上も売り上げています。
しかも、現在はターゲットにしていた外国人の購来客数は全体の5%を占めているそう。当初の狙い通りの売れ行きということですね!
また2020年7月には大阪・阪南市に『月化粧ファクトリー』という新しい工場も完成予定。さらなるヒット商品や新商品の発売が待ち遠しいですね!
<店舗情報>
青木松風庵 阪南店
住所:大阪府阪南市鳥取425‐1
最寄駅:南海『鳥取ノ荘駅』
電話番号:072-472-2007
営業時間:9:00〜19:00
定休日:元日のみ
試行錯誤の末に定番商品として不動の地位を築いた『みるく饅頭月化粧』。ぜひあなたも味わってみて!(文/吉村すみれ)
【画像・参考】
※ 『朝生ワイドす・またん!』(月曜~金曜朝5時20分~)
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